2008年9月18日木曜日

ロケットの空中発射、実用研究に着手 経産省が来年度

ロケットの空中発射、実用研究に着手 経産省が来年度
ロケットを航空機に取り付けて上空で発射する「空中発射システム」の実用化研究に、経済産業省が来年度着手する。発射場所の制約を受けず、小型衛星を低コストで臨機応変に打ち上げられる利点があるという。通信、環境観測、災害監視など新たな衛星需要を生む可能性もある。

X線衛星「すざく」がレアメタル生成現場を初確認

X線衛星「すざく」がレアメタル生成現場を初確認
クロムやマンガンといったレアメタル(希少金属)の元素が宇宙で生成される現場を、日本のX線衛星「すざく」が捕らえることに成功した。宇宙で観測されたのは初めて。理化学研究所の玉川徹専任研究員らのグループが、11日から岡山市で開かれる日本天文学会で発表する。

ロシアで旅客機墜落、88人全員死亡

ロシアで旅客機墜落、88人全員死亡
【モスクワ=副島英樹】ロシアのウラル地方ペルミ近郊で14日未明(日本時間同日午前)、アエロフロート航空のボーイング737型旅客機が墜落・炎上し、乗客82人、乗員6人の全員が死亡した。イタル・タス通信が伝えたロシア緊急事態省の情報によると、同機には17人の外国人が乗っていたが、日本人は含まれていない。

死者25人に 運転士赤信号見落としの見方 米列車事故

死者25人に 運転士赤信号見落としの見方 米列車事故
米ロサンゼルス北西部で通勤列車と貨物列車が正面衝突した事故について、通勤列車を運行する「メトロリンク」社の広報担当者は13日、同社の運転士が赤信号で通勤列車を停止させなかったことが原因との見解を示した。AP通信などが報じた。同通信によると死者は25人に増え、けが人135人のうち10人近くが重体という。

セーヌ川で遊覧船沈没、2人死亡 衝突か

セーヌ川で遊覧船沈没、2人死亡 衝突か
【パリ=国末憲人】パリ中心部のセーヌ川で13日午後9時50分(日本時間午前4時50分)ごろ、小型遊覧船が沈没した、との通報が港湾管理当局にあった。救助隊が現地に向かい、乗っていた12人を助けたが、このうち2人が死亡。大型遊覧船と衝突した可能性が出ている。

信号に異常か ロサンゼルス列車衝突

信号に異常か ロサンゼルス列車衝突
【ロサンゼルス=堀内隆】ロサンゼルスで12日に起きた通勤列車と貨物列車の正面衝突事故の死者は、AP通信によると17人に増え、ロサンゼルス近郊路線で過去最悪の事故になった。衝突の衝撃で通勤列車の機関車が2両目の客車にめりこみ、車内がめちゃくちゃに壊れており、事故から12時間以上たった13日朝も救出活動が続いている。

ロス列車衝突、死亡17人に 負傷135人情報も

ロス列車衝突、死亡17人に 負傷135人情報も
【ロサンゼルス=堀内隆】米ロサンゼルス北西部のチャッツワースで12日午後4時20分(日本時間13日午前8時20分)ごろ、通勤列車が貨物列車と正面衝突して脱線した。AP通信が伝えた消防当局者の情報によると、少なくとも17人が死亡した。警察当局者は死者が20人になる可能性があり、負傷者は135人にのぼるとしている。

PAC3、初の迎撃試験に成功 米で航空自衛隊

PAC3、初の迎撃試験に成功 米で航空自衛隊
【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)=樫本淳】日本の弾道ミサイル防衛(BMD)の地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)の初の実射試験が17日午前7時55分(日本時間17日午後10時55分)、米陸軍のホワイトサンズ・ミサイル発射試験場で実施された。航空自衛隊が2発を発射し、弾道ミサイルに見立てた標的を2分半後に迎撃、破壊することに成功した。

燃油サーチャージ誤徴収1億円 エア・カナダがミス

燃油サーチャージ誤徴収1億円 エア・カナダがミス
日本航空(JAL)便や全日空(ANA)便を経由してエア・カナダ(AC)便に乗り継ぐ路線の燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)が過剰に徴収されていた問題で、誤徴収額は約1億252万円になることが分かった。国土交通省は17日、ACが運賃登録システムへの登録を間違えたことが原因だとして、同社を文書で指導した。

汚染米「給食ルート」集中捜査へ 大阪府警

汚染米「給食ルート」集中捜査へ 大阪府警
米販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が農薬などに汚染された事故米を食用に転用した問題で、大阪府警は複雑な流通ルートのうち、メタミドホスを含む中国産もち米が近畿2府4県の病院や介護施設など118カ所に流通した「給食ルート」に集中して捜査する方針を固めた。府警はこのルートで残っていた事故米を独自に鑑定し、基準値以上のメタミドホスを検出しており、食品衛生法違反の疑いが強まったと判断した。

三笠フーズ取引先の社長が自殺 奈良

三笠フーズ取引先の社長が自殺 奈良
16日午後11時50分ごろ、奈良県広陵町の米穀販売会社「ナカガワ」の社長の男性(54)が自宅寝室で掃除機の電気コードで首をつっているのを長男(28)が見つけ、119番通報した。社長は病院に運ばれたが、17日未明に死亡が確認された。県警によると、遺書はなかったが、自殺とみて詳しい動機を調べている。

豚肉産地を偽装容疑 仙台の食肉会社元社長ら3人逮捕

豚肉産地を偽装容疑 仙台の食肉会社元社長ら3人逮捕
仙台市の食肉処理会社「精肉石川屋」(廃業)による学校給食用の豚肉の産地偽装事件で、宮城県警は17日、元社長石川里美容疑者(50)=同市若林区=ら当時の同社幹部3人を詐欺と不正競争防止法違反(偽装表示)の疑いで逮捕した。

冷凍食品用の「加工米」も不正転用 三笠フーズ

冷凍食品用の「加工米」も不正転用 三笠フーズ
農薬などに汚染された事故米を食用に転用していた米販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が、冷凍食品などにしか使えない割安の「加工用米」を主食用の米に混ぜ込んで販売していたことが16日、関係者の話で分かった。加工日などを記した報告書を偽造して国に提出していたことも判明。同社は事故米以外でも、不正転用を繰り返していた疑いも出てきた。

米産豚肉を「国産」偽装容疑、仙台の業者ら逮捕へ

米産豚肉を「国産」偽装容疑、仙台の業者ら逮捕へ
米国産の豚肉を国産と偽って学校給食用に納入し不正な利益を得たとして、宮城県警は詐欺と不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、仙台市若林区の食肉処理会社「精肉石川屋」(廃業)の社長(50)ら当時の会社幹部3人を17日にも逮捕する方針を固めた。

農水省が公表した業者や施設 汚染米転用問題

農水省が公表した業者や施設 汚染米転用問題
汚染された事故米の転用問題で、農林水産省が公表した業者や施設の所在地と実名、業種は次の通り(表示順や表記は同省の公表資料に基づく)。農水省は「掲載された業者は三笠フーズと異なり、事故米と知りながら生産・販売していたわけではない」との説明を付けたうえでリストを公表している。

出荷先公表、業者ら「我々も被害者」「役人名の公表を」

出荷先公表、業者ら「我々も被害者」「役人名の公表を」
汚染された事故米の転用問題で、農林水産省は16日、三笠フーズの出荷分を扱っていたことが分かったとして、菓子製造や酒造会社、福祉・医療施設など24都府県の375カ所の実名を公表した。「我々も被害者」「不正を見抜けぬ役人名こそ公表を」――。対象となった業者からは、「寝耳に水」の知らせに怒りと困惑の声が相次いだ。

農水省、業者名公表で混乱 徹夜の読み合わせ…ドタバタ

農水省、業者名公表で混乱 徹夜の読み合わせ…ドタバタ
農林水産省では16日深夜まで業者名の訂正作業が続いた。15日夕方まで非公表の予定だったが、同夜に政治判断で公表へと方針が変わり、公表する名簿の確認の時間が足りなかったためだ。

「三笠」汚染米出荷先、24府県の375カ所公表

「三笠」汚染米出荷先、24府県の375カ所公表
農薬やカビ毒で汚染された事故米の転用問題で、政府は16日、三笠フーズ(大阪市)が出荷した事故米を取り扱った酒造会社や菓子業者など24都府県の375カ所の実名を公表した。しかし、一部の実名で間違いが見つかった。

2008年9月17日水曜日

汚染米、主食用に販売 ノノガキ転売分、04年に3県へ

汚染米、主食用に販売 ノノガキ転売分、04年に3県へ
三重県四日市市の米穀仲介業「ノノガキ穀販」から、カビが発生した国産うるち玄米12トンを主食用に購入した名古屋市の米穀卸小売業「ハラキン」が04年、愛知や三重、滋賀3県の小売店へ主食用うるち精米として販売していたことが16日、岐阜県などの調べで分かった。すでに消費者へ売られた可能性が高いという。

「事故の救助活動は業務」 運転手死亡、労災と認定

「事故の救助活動は業務」 運転手死亡、労災と認定
交通事故の現場を通りかかり、救助中に後続車に追突されて死亡したトレーラー運転手に労災が認められるかどうかが争われた訴訟で、名古屋地裁は16日、遺族補償年金を支給しないとした国の処分を取り消し、原告側勝訴の判決を言い渡した。

システムトラブル、ANA社長が謝罪 週内に原因公表

システムトラブル、ANA社長が謝罪 週内に原因公表
全日空(ANA)の全国各地の空港カウンターにある端末が14日に一斉にダウンして多くの欠航や遅れが生じた問題で、国土交通省の前田隆平航空局長は16日、同社の山元峯生社長を呼び、「大変遺憾」として原因究明と再発防止に努めるよう文書と口頭で指導した。

石垣空港、落雷で滑走路に穴 悪天候あわせ21便欠航

石垣空港、落雷で滑走路に穴 悪天候あわせ21便欠航
沖縄県石垣市の石垣空港で16日午前、落雷で滑走路に穴があいているのが見つかり、午前10時53分から午後1時20分まで滑走路が閉鎖された。

新潟の業者も汚染米を不正転売

新潟の業者も汚染米を不正転売
農林水産省は16日、新潟県長岡市のでんぷん製造販売「島田化学工業」が、工業用のりに限定された事故米を不正に転売していたことを明らかにした。不正転売が発覚したのは、三笠フーズ、浅井、太田産業に次ぎ4社目。

三笠フーズを週内にも強制捜査 大阪など3府県警

三笠フーズを週内にも強制捜査 大阪など3府県警
大阪、福岡、熊本の3府県警は、週内にも食品衛生法違反容疑で三笠フーズを強制捜査する方針を固めた。各地の事故米の検査結果などから、同社が国の基準を超える農薬成分メタミドホスを含む米を販売した疑いが強まったと判断した。3府県警は一両日中にも合同捜査本部を設置し、農林水産省が不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で熊本県警に告発している問題と併せて捜査する。

2008年9月13日土曜日

「屋上入らない」ルール引き継がれず 杉並の小6転落死

「屋上入らない」ルール引き継がれず 杉並の小6転落死
東京都の杉並区立杉並第十小学校で6月、屋上の天窓から6年の男児が転落死した事故で、区教育委員会の事故調査委員会は10日、原因に関する報告書をまとめた。校舎完成時にあった「児童は屋上に立ち入らない」という認識を歴代校長らが引き継いでいなかったことを一因とし、学校側も区教委も注意喚起をしてこなかったと指摘した。

汚染米「人体に影響ないのでじたばた騒がぬ」太田農水相

汚染米「人体に影響ないのでじたばた騒がぬ」太田農水相
農薬などに汚染された米が流通していた問題について、太田農林水産相は12日の日本BS放送の番組収録で「人体に影響がないことは自信をもって申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない。ただ、これでいいというわけではない」と述べた。番組担当者が明らかにした。

汚染米から基準の2倍のメタミドホス 保育園など購入

汚染米から基準の2倍のメタミドホス 保育園など購入
米販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が農薬などに汚染された事故米を食用に転用していた問題で、京都市は12日、同社が販売し、市内の保育園と介護老人保健施設の計2カ所に納入された中国産もち米から、食品衛生法が定める基準値(0.01ppm)の2倍にあたる0.02ppmの有機リン系農薬成分・メタミドホスが検出されたと発表した。同社が食用として流通させていた事故米から、基準値を超える農薬成分が検出されたのは初めて。

三笠フーズを近く強制捜査へ 虚偽表示の疑い

三笠フーズを近く強制捜査へ 虚偽表示の疑い
事故米の転用問題で、農林水産省が米販売会社「三笠フーズ」(大阪市)と、同社のグループ企業である米卸売会社「辰之巳(たつのみ)」(東京都)の2社を不正競争防止法違反容疑(虚偽表示)で熊本県警に告発した。これを受け、同県警は、近く両社に対する強制捜査に踏み切る方針を固めた。大阪府警や福岡県警などと一斉に関係先の捜査に乗り出し、事故米問題についての刑事責任を追及するという。

あたご事故 前隊司令「気のゆるみがあった」

あたご事故 前隊司令「気のゆるみがあった」
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸が千葉県房総半島沖で衝突し、漁船の2人が犠牲になった事故の第3回海難審判が12日、横浜地方海難審判庁であった。あたごが所属していた護衛隊の末次富美雄・前隊司令(52)に対する尋問があり、末次・前隊司令は、事故について「見張り員らの気がゆるんでいたからではないか」と述べ、あたご側の見張りが不十分だったとの認識を改めて示した。

「さつま美人」も回収 事故米混入のおそれ

「さつま美人」も回収 事故米混入のおそれ
オエノンホールディングス(東京都中央区)は12日、グループ企業の福徳長酒類(同)が販売する芋焼酎の一部に事故米が含まれていたとして、「さつま美人」(黒麹、白麹、黄金千貫)など6銘柄を自主回収する、と発表した。6月以降に製造した製品が対象で計約8万本に上るという。原酒の購入元の西酒造(鹿児島県)が、三笠フーズから事故米を購入していた。

事故米との認識「なかった」 「浅井」米を仲介の社長

事故米との認識「なかった」 「浅井」米を仲介の社長
ノノガキ穀販の野々垣勝社長が12日未明、報道陣に答えた内容は以下の通り。

 ――(浅井との)取引の経緯は

 電話で「こういうのはどう?」という通常の取引。先方からの話。

 ――病院や学校給食への転売は

 それは分からない。

 ――全部砕米だったのか

 そうじゃないのもあった。

 ――事故米との認識は

 ないです。

「浅井」からの事故米、12社に食用販売 仲介社長証言

「浅井」からの事故米、12社に食用販売 仲介社長証言
米穀仲介業「ノノガキ穀販」(三重県四日市市)が、食品・飼料販売会社「浅井」(名古屋市瑞穂区)から購入したメタミドホス検出のもち米を含む事故米862トンを転売していた問題で、ノノガキ穀販の野々垣勝社長は12日、「事故米のすべてを1府7、8県の製菓業者など12社に食用として販売した」と明らかにした。事故米はもち米とうるち米の2種類があるという。

事故米、給食用に流通 関西の病院・福祉施設119カ所

事故米、給食用に流通 関西の病院・福祉施設119カ所
大阪市の米販売会社「三笠フーズ」が工業用に限定された事故米を「食用」に転用していた問題で、基準値を超える有機リン系の農薬成分・メタミドホスが検出されたため事故米とされた中国産のもち米が、赤飯やおこわなどの食用として、近畿2府4県の病院や特別養護老人ホームなど計119カ所に流通していたことが11日、わかった。いずれも給食会社「日清医療食品」(東京)の近畿支店(京都市)から各施設に納入された。多くが消費されたとみられるが、健康の被害は報告されていないという。

農水省、三笠フーズを熊本県警に告発 事故米転用問題

農水省、三笠フーズを熊本県警に告発 事故米転用問題
事故米の転用問題で、農林水産省は11日、米販売会社「三笠フーズ」(本社・大阪市北区、工場・福岡県筑前町)と、同社のグループ企業である米仲介会社「辰之巳」(東京都中央区)の2社を不正競争防止法違反容疑(虚偽表示)で熊本県警に告発した。

首相、取り扱い業者の公表指示 事故米転用

首相、取り扱い業者の公表指示 事故米転用
政府が工業用として販売した事故米が食用に転用された問題で、福田首相は11日、太田農林水産相を首相官邸に呼び、流通経路などを解明し、1週間以内をめどに業者を公表するよう指示した。また、農水省の検査体制に問題があったとの認識を示し、早急に検査体制の見直しなど再発防止策を示すよう求めた。

結婚式のメークで目にけが 横浜の女性、運営会社訴える

結婚式のメークで目にけが 横浜の女性、運営会社訴える
大手結婚式運営会社(京都市)の手配で06年6月に米国ハワイで挙式した横浜市の女性(33)が、「メーク担当者の落ち度で両目角膜をやけどし、一生に一度の挙式が台無しになった」などとして、同社に慰謝料など約660万円を求める訴えを京都地裁に8月に起こした。運営会社側は「これまで問題も起きておらず、やけどはほかに原因があるとしか考えられない」などとして全面的に争っている。

革製品、中国製を日本製と「誤表示」 全日空系の通販

革製品、中国製を日本製と「誤表示」 全日空系の通販
全日空機内の通信販売カタログなどで「日本製」として販売された革製品約3千点が、実際は中国製だったことがわかった。販売した全日空商事(東京都港区)が11日、公表した。同社は販売を中止し、可能な限り購入者と連絡をとって返金に応じる。

「浅井」の事故米転売利ざや5倍超 販売先と連絡とれず

「浅井」の事故米転売利ざや5倍超 販売先と連絡とれず
工業用に限定された事故米を転売していた食品・飼料販売会社・浅井(名古屋市瑞穂区)が、農林水産省の調べに対し、米穀仲介業のノノガキ穀販(三重県四日市市)への販売価格について、「1キロ当たり50円程度だった」と話していることがわかった。事故米は1キロ3~10円が相場で、不正転売で少なくとも5倍超の利ざやがあったとみられる。

自衛隊機が山口県沖に墜落 乗員1人、脱出して無事

自衛隊機が山口県沖に墜落 乗員1人、脱出して無事
第7管区海上保安本部(北九州市)に入った連絡によると、11日午後4時20分ごろ、福岡県の航空自衛隊築城基地所属のF15戦闘機1機が、山口県見島の西側の日本海に墜落した。乗員は1人で、脱出して無事という。墜落地点は県北西部にある川尻岬の沖合約24キロ地点とみられる。

研修医急死、県が8300万円賠償 奈良

研修医急死、県が8300万円賠償 奈良
奈良県は11日、04年に県立三室病院(同県三郷町)で研修中に急死した臨床研修医の男性(当時26)の遺族に対し、長時間にわたって過重な負担をかけるなど県の安全配慮が不十分だったとして、8300万円の損害賠償を支払う方針を明らかにした。9月定例県議会に提案する。

2008年9月11日木曜日

那覇空港、着陸の戦闘機パンク 一時、滑走路閉鎖

那覇空港、着陸の戦闘機パンク 一時、滑走路閉鎖
11日午後0時50分ごろ、航空自衛隊那覇基地所属のF4戦闘機が那覇空港(那覇市)に着陸した際、左後輪がパンクした。空自などが滑走路上にタイヤの破片などが落ちていないかを調べているため、直後から同空港の滑走路は閉鎖されていたが、午後1時52分、再開された。那覇空港事務所によると、一時、那覇空港着陸予定の複数の民間航空機が着陸できずに空港上空を旋回していたという。

アサヒビールも芋焼酎65万本回収 三笠の事故米混入

アサヒビールも芋焼酎65万本回収 三笠の事故米混入
アサヒビール(東京)は11日、芋焼酎の一部商品の原料に三笠フーズが不正転売した事故米が含まれていたとして、芋焼酎の「かのか」など9商品の約65万本を自主回収すると発表した。回収費用と廃棄による損失は約15億円に上るとしている。

「あたご」海難審判 当直士官「引き継ぎ、うのみに」

「あたご」海難審判 当直士官「引き継ぎ、うのみに」
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸が千葉県房総半島沖で衝突し、漁船の2人が犠牲になった事故の第2回海難審判が11日、横浜地方海難審判庁であった。刑事裁判の被告にあたる指定海難関係人側から、横浜地方海難審判理事所の申し立てとは異なる主張をしていた漁船の位置を立証するために作成した「航跡図」の証拠申請があった。

事故米、架空の転売繰り返し「食用」に 三笠フーズ

事故米、架空の転売繰り返し「食用」に 三笠フーズ
米販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が、工業用の事故米を食用として不正転売した問題で、三笠フーズから事故米を仕入れていたとされる佐賀県唐津市の米穀仲介業者が、三笠側の依頼で商品の授受を伴わない伝票だけの取引を繰り返していたことがわかった。朝日新聞の取材に認めた。事故米は三笠の関係者が作ったペーパー会社を経て転売が繰り返され、最終的には「食用」になっていた。三笠側が不正が発覚しにくいよう工作していたとみられる。

欧州産ウナギを「鹿児島産」 偽装容疑の食品会社捜索

欧州産ウナギを「鹿児島産」 偽装容疑の食品会社捜索
欧州産のウナギを「鹿児島産」と偽って卸したとして、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、警視庁は11日、東京都中央区銀座5丁目の食品会社「浜伸」本社や関係先など計26カ所を家宅捜索し、関係者から事情を聴いた。

薬物過剰投与で患者死なせた疑い 横浜の医師を書類送検

薬物過剰投与で患者死なせた疑い 横浜の医師を書類送検
薬剤の過剰投与で患者を死なせたとして神奈川県警捜査1課と旭署は10日、業務上過失致死の疑いで横浜市旭区にある内科医院の男性院長(59)を書類送検した。

事故米「農水省が購入打診」 複数の業者明かす

事故米「農水省が購入打診」 複数の業者明かす
大阪市北区の米販売会社「三笠フーズ」が工業用の事故米を食用に転用した問題で、農林水産省が事故米の購入・販売先として公表した18業者に朝日新聞社が取材したところ、複数の業者が、事故米の購入を農水省側から持ちかけられていたことを明らかにした。また、回答しなかった1業者をのぞく17業者が食用への転用を否定した。

2008年9月10日水曜日

中部電力、日立を提訴へ 原発タービン損傷で数百億円

中部電力、日立を提訴へ 原発タービン損傷で数百億円
中部電力は9日、06年に発電用タービンの損傷事故で停止した浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)を巡る問題で、タービンを設計・製造した日立製作所を相手取り、原発停止中に割高な火力発電を代替運転することで生じた「逸失利益」の支払いを求める損害賠償請求訴訟を東京地裁に起こす方針を固めた。電力会社が発電トラブルで重電メーカーに法的措置を取るのは初めて。

農水省の調査、節穴 事故米点検96回、一度も見抜けず

農水省の調査、節穴 事故米点検96回、一度も見抜けず
三笠フーズが工業用の事故米を食用と偽っていた問題で、農林水産省は昨年1月に不正の情報提供を受け、その後も繰り返し工場に職員が足を運びながら、見破ることができなかった。事故米の購入業者を抱える自治体の担当者からは、発覚後も情報を積極的に明らかにしようとしない農水省の姿勢に不満が噴出している。

三笠フーズ、全従業員を解雇へ 事業は縮小して継続

三笠フーズ、全従業員を解雇へ 事業は縮小して継続
工業用の事故米を食用と偽っていた米販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の幹部は9日、同社の全従業員を解雇して、事業を大幅に縮小することを明らかにした。

「事故米」の焼酎、販売中止・撤去の動き広がる

「事故米」の焼酎、販売中止・撤去の動き広がる
「事故米」が使われていた恐れがある焼酎の販売中止や撤去の動きは、外食や小売業界にも広がっている。

 居酒屋チェーンのワタミやモンテローザ、回転ずし店などを展開するすかいらーくは8日までに、西酒造(鹿児島県日置市)が自主回収を始めた芋焼酎「薩摩宝山」の販売を中止した。小売りでも、スーパーのイオンやイトーヨーカ堂、コンビニエンスストアのサークルKサンクスなどが一部店舗で扱っていた該当商品を売り場から撤去した。

熊本・美少年酒造も事故米使用か 清酒自主回収

熊本・美少年酒造も事故米使用か 清酒自主回収
熊本県城南町の酒造会社、美少年酒造は9日、原料に三笠フーズの事故米が混入した可能性があるとして、8月以降に瓶詰めした「美少女」など日本酒8種類、約3万本(一升瓶換算)の自主回収を始めた。1月から5月にかけて三笠フーズの関連会社から32トンを購入した中に事故米が交じっていた可能性があるという。

タミドホス検出米、菓子に加工か 農水省調査

タミドホス検出米、菓子に加工か 農水省調査
三笠フーズ(大阪市)が工業用の米を食用と偽って販売していた問題で、有機リン系の農薬成分メタミドホスが検出された中国産もち米が、宮崎、熊本、鹿児島の3県の菓子メーカーに納入され、菓子に加工・販売された可能性が高いことが農林水産省の調査でわかった。同省は使用方法の特定を急いでいる。

鮮魚など販売期限の表示改ざん 神奈川のスーパー

鮮魚など販売期限の表示改ざん 神奈川のスーパー
神奈川県内を中心に57店舗を展開するスーパー「相鉄ローゼン」は9日、同県小田原市新屋の「そうてつローゼン富水店」のテナントが運営する鮮魚売り場で、05年ごろから今年7月に、消費期限切れの干物や、いったん店頭に並んだ後に再包装した甘エビなどの刺し身を販売していた、と発表した。

JR西・山崎社長、辞任否定 「再生の道筋つける」

JR西・山崎社長、辞任否定 「再生の道筋つける」
JR宝塚線(福知山線)の脱線事故で、兵庫県警の書類送検を受け、JR西日本の山崎正夫社長は大阪市北区の本社で記者会見。「企業の体質を抜本的に変え、再生の道筋をつけることが私の最大の使命」と述べ、辞任を否定した。

防カビ剤混入なのに「未使用」表示 ポッカのレモン商品

防カビ剤混入なのに「未使用」表示 ポッカのレモン商品
飲料大手のポッカコーポレーション(本社・名古屋市)は8日、レモン果汁を使った「ポッカレモン100」など5製品について、06年に防カビ剤の混入を把握していながら未使用と表示して販売していたと発表した。7月下旬に公正取引委員会に指摘されるまで対応を怠っていた。賞味期限内の450万本は自主回収する。

2008年9月8日月曜日

原発の揺れ、限界探れ 保安院、「設計の余裕」数値化へ

原発の揺れ、限界探れ 保安院、「設計の余裕」数値化へ
原子力発電所は想定外の地震に、どれだけ持ちこたえるか――経済産業省原子力安全・保安院は、原発全体が持つ「設計の余裕」について研究する方針を決めた。震動台実験や原発内の地震計による観測とシミュレーションから、安全機能が保たれる限界を探り、数値化する手法を開発する。来年度予算の概算要求に約3億円を盛り込んだ。

中国、今度は宇宙遊泳 「神舟7号」9月末打ち上げ

中国、今度は宇宙遊泳 「神舟7号」9月末打ち上げ
【広州=小林哲】新華社通信の報道によると、中国当局は6日、有人宇宙船「神舟7号」を今月25日から30日に打ち上げる方針を決めた。中国の有人宇宙船の打ち上げは、03年の神舟5号、05年の同6号に次いで3度目。中国初となる船外での宇宙遊泳を予定している。

配水路で作業員2人死亡、COなど検出 三重・四日市

配水路で作業員2人死亡、COなど検出 三重・四日市
7日午前9時ごろ、三重県四日市市泊小柳町の工業配水路の管を補強する工事現場で、地下の管の中で作業していた作業員の片川孝人さん(40)と岩崎文弘さん(48)=いずれも津市久居井戸山町=と連絡が取れなくなった。警察や消防が配管内を捜索して救出したが、2人とも死亡した。

東京湾で引航中の船とプレジャーボート衝突、4人軽傷

東京湾で引航中の船とプレジャーボート衝突、4人軽傷
6日午前10時20分ごろ、東京都江東区有明の沖合約450メートル海上で、台船を引航中だった五号三栄丸(19.52トン)とプレジャーボート(2.6トン)が衝突した。東京海上保安部によると、この事故でプレジャーボートに乗っていた7人のうち女性4人が軽傷。ボートは自力で最寄りのマリーナに寄り、4人は救急車で近くの病院に搬送された。各船体の側面に軽い損傷があるが、油漏れなどはない。同部が衝突原因を調べている。

ウナギ産地偽装容疑で家宅捜索 愛媛県警

ウナギ産地偽装容疑で家宅捜索 愛媛県警
愛媛県伊予市のウナギ加工会社サンライズフーズ(大山修人社長)によるウナギのかば焼きの産地偽装問題で、県警は6日、不正競争防止法違反(虚偽表示)と廃棄物処理法違反(不法投棄)の両容疑で、同社の事務所や工場など関係先4カ所を家宅捜索した。

給食の地元産ミニトマト、半分は青森産 和歌山で偽装

給食の地元産ミニトマト、半分は青森産 和歌山で偽装
和歌山県田辺市の青果市場「南紀州青果」が、青森県産のミニトマト約5千個を、地元産と偽って市内の青果店に売っていたことがわかった。青果店は市立城山台学校給食センターに納品、ミニトマトは2日に小中学校など18校の給食にすべて使われた。同センターは5日、南紀州青果からの食材納入を中止し、青果店も厳重注意した。