2008年2月29日金曜日

大臣室、謎の1時間 防衛相・次官、説明食い違い

大臣室、謎の1時間 防衛相・次官、説明食い違い
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故の発生当日、石破防衛相自らあたごの航海長から1時間にわたって事情を聴いた際、一体何が語られたのか。発生間もない混乱状態の当日、防衛省側が公表したのは、「衝突2分前に右前方に緑の灯火」といった断片的な情報だけ。不確かな情報が独り歩きし、その後の混乱を招く一因ともなった。国会や記者会見での石破氏と増田好平事務次官の説明も微妙に食い違っている。

口の中の写真入りパソコン盗難 東京医科歯科大病院

口の中の写真入りパソコン盗難 東京医科歯科大病院
東京医科歯科大は29日、歯学部付属病院の研修室から、外来患者20人分の口の中の写真などの情報が入ったノート型パソコン2台が盗まれた、と発表した。流出した情報の不正使用は見つかっていないという。

薬害肝炎、東京でも国との和解成立

薬害肝炎、東京でも国との和解成立
血液製剤をめぐる「薬害C型肝炎訴訟」で、東京地裁で判決を受けた原告21人と国との間の和解が29日、東京高裁(小林克已裁判長)で成立した。国が血液製剤の投与とウイルス感染の因果関係を認め、被害者救済法に基づいて4億7600万円の給付金を支払う。

ゆりかもめ立ち往生、ハブの設計に問題 調査委報告書

ゆりかもめ立ち往生、ハブの設計に問題 調査委報告書
新交通システム「ゆりかもめ」の船の科学館駅(東京都江東区)で06年4月、タイヤが外れて新橋行きの列車(6両編成)が立ち往生した事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は29日、タイヤと車軸をつなぐ「ハブ」と呼ばれる部分が金属疲労で破断したことが原因とする事故報告書を公表した。調査委は材質や設計に問題があったとして、国交省にハブの強度を高めるなどの対策を求めた。

原発停止基準、静岡県が強化要請へ 浜岡プルサーマル

原発停止基準、静岡県が強化要請へ 浜岡プルサーマル
29日に静岡県が受け入れを正式表明する中部電力浜岡原発4号機(御前崎市、出力113.7万キロワット)のプルサーマル計画について、県は中電に対して、地震を感知して制御棒を自動挿入して原子炉を停止させる揺れの基準を、今よりも厳しくするよう求めることを決めた。浜岡原発は東海地震の想定震源域の中央にあり、県はプルトニウムを燃やす同計画について一層の安全配慮を求めた上で、容認する。

石破防衛相、衝突現場付近を視察 衝突事故

石破防衛相、衝突現場付近を視察 衝突事故
石破防衛相は28日夕から夜にかけて、イージス艦「あたご」が漁船と衝突した千葉・房総沖の現場付近を視察した。行方不明の2人の捜索活動にあたっている護衛艦「あけぼの」の艦上でレーダーや自動操舵(そうだ)装置などについて説明を受けたり、遠くに見える船の灯火を自ら双眼鏡で確認したりした。

艦隊幹部も無断聴取 当日朝、ヘリで乗艦 衝突事故

艦隊幹部も無断聴取 当日朝、ヘリで乗艦 衝突事故
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、護衛艦隊幕僚長がヘリコプターであたごに乗艦し、乗組員から事情聴取したことについても、防衛省が海上保安庁に事前連絡していなかったことがわかった。同省は、乗組員からの電話での無断聴取を認めているほか、ヘリで航海長を聴取のために運ぶことも海保側に事前に伝わっていなかった疑いが浮上。さらに、艦内での聴取が無断だったことが新たに明らかになったことに、海保側は不快感を示している。また、大臣室での航海長の聴取が、石破防衛相の指示だったことも明らかになった。

リニア新幹線、山梨でボーリング調査開始 JR東海

リニア新幹線、山梨でボーリング調査開始 JR東海
2025年の中央リニア新幹線開業を目指すJR東海は28日、山梨県早川町で南アルプス山脈の水平ボーリング調査を始めた。調査地点は山梨実験線の延長線上にあり、自費建設を表明した同社が有力視する「直線ルート」の適否の判断材料になる。

2008年2月28日木曜日

「なつしま」、スクリュー発見 衝突現場近くの海底で

「なつしま」、スクリュー発見 衝突現場近くの海底で
海洋研究開発機構は28日、房総半島沖のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突現場付近の海底で、船のスクリューと見られる物体を発見した、と発表した。物体は長さ約3メートルのシャフトに、プロペラがついており、水深約1845メートルの海底にあった。同機構の海洋調査船「なつしま」が同日朝より、無人探査機「ハイパードルフィン」を使用して捜索している。

海底から発見、計6点 装備品の可能性も 清徳丸捜索

海底から発見、計6点 装備品の可能性も 清徳丸捜索
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突現場付近を海洋調査船「かいよう」が4日間にわたって捜索した結果、水深約1835メートルの海底から、レンチや黄色い箱、パイプ状の物体など6点が見つかった。6点が清徳丸の装備かどうかについて、朝日新聞社が、清徳丸を建造した千葉県いすみ市の造船会社に確認したところ、少なくとも一部は清徳丸のものの可能性が高いとの見方を示した。

エアバスの責任認めず 中華航空、2審敗訴 名古屋高裁

エアバスの責任認めず 中華航空、2審敗訴 名古屋高裁
名古屋空港で94年に起きた中華航空機墜落事故で、両親を亡くした姉弟が航空会社と機体メーカーに約1億4200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、名古屋高裁であった。岡久幸治裁判長は、操縦士の無謀な操縦を認定したがエアバス社の製造物責任を認めなかった一審・名古屋地裁判決を支持し、姉弟の控訴を棄却した。ただ、慰謝料計200万円の増額を認め、中華航空に計約9800万円の損害賠償を命じた。

川津港から事故後初めての出漁

川津港から事故後初めての出漁
イージス艦「あたご」と衝突した漁船「清徳丸」の地元・千葉県勝浦市の川津漁港で、漁船約10隻が28日未明、キンメダイ漁を再開した。事故の起きた19日以来、9日ぶり。

衝突現場海域で検証へ 塗装片、あたごと一致

衝突現場海域で検証へ 塗装片、あたごと一致
イージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、第3管区海上保安本部は近く、あたごを事故海域まで移動させ、衝突時の現場検証を行う方針を固めた。3月1日以降に行う見通し。

事故当時、救助作業で負傷、1人入院 あたご乗組員

事故当時、救助作業で負傷、1人入院 あたご乗組員
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸との衝突事故で、清徳丸の救助作業中にあたご乗組員がけがをして病院に搬送され、現在も入院中であることを、27日、防衛省などが明らかにした。捜索のために船外機付きのゴムボートを下ろした際に、乗組員の1人が指を骨折したという。状況報告のために同省に向かう航海長を乗せたヘリコプターとは別のヘリで、19日午前9時半ごろ、神奈川県横須賀市の病院に向かったという。

艦長「申し訳ありません」 目を赤くし頭下げ続け

艦長「申し訳ありません」 目を赤くし頭下げ続け
「申し訳ありませんでした」。イージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、あたご艦長の舩渡(ふなと)健1佐(52)が27日、清徳丸船長の吉清(きちせい)治夫さん(58)と長男哲大(てつひろ)さん(23)の家族に対し、目を赤くしながら頭を下げた。事故から1週間余がたったが、2人の行方は分からないまま。謝罪後、会見した艦長は、当直などの引き継ぎの不十分さや、事故海域の混雑ぶりへの認識の甘さを認めた。

10年ぶりに宇宙飛行士募集、ISSに滞在 宇宙機構

10年ぶりに宇宙飛行士募集、ISSに滞在 宇宙機構
宇宙航空研究開発機構は27日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士候補者を募集すると発表した。募集人員は最大3人。3月から打ち上げ始めるISSの日本実験棟「きぼう」の運用に、現在の宇宙飛行士だけでは足りないと判断した。宇宙飛行士の募集は5回目で、98年以来10年ぶりとなる。

「放送で衝突把握」「漁船多いとは」艦長、責任認める

「放送で衝突把握」「漁船多いとは」艦長、責任認める
漁船清徳丸と衝突した海上自衛隊のイージス艦「あたご」艦長の舩渡(ふなと)健1佐(52)が27日、行方不明になっている清徳丸の乗組員の家族を千葉県勝浦市の自宅に訪ね、初めて謝罪した。その後の記者会見で「監督責任を含めた全体の責任がある」と語り、指揮官としての責任を認めた。「あの海域で漁船が多いと理解していなかったのは問題だった」と状況認識に問題があったとも述べた。

麻酔薬を誤って投与、患者が死亡 福岡市の病院

麻酔薬を誤って投与、患者が死亡 福岡市の病院
福岡市博多区のさく病院(朔寛(さく・ひろし)院長)で、入院中の男性患者(68)が、血液製剤と取り違えて全身麻酔薬を点滴され、容体が急変し、死亡していたことがわかった。病院はミスを認めて遺族に謝罪し、博多署に報告。同署は業務上過失致死容疑で、病院からカルテなどを押収し、関係者から事情聴取するなど捜査を進めている。

横浜市交通局職員5人を書類送検 市営地下鉄死亡事故で

横浜市交通局職員5人を書類送検 市営地下鉄死亡事故で
横浜市都筑区の市営地下鉄センター北駅で06年12月、線路の点検作業をしていた市交通局の職員2人が試験運転中の車両にはねられ死亡した事故で、神奈川県警は27日、市交通局技術管理部施設管理所の新羽施設区長(55)ら職員5人を業務上過失致死の疑いで横浜地検に書類送検した。県警は、作業中に監視員を置かないことが慣行になっていたとみている。

健康被害の補償求めた住民の請求棄却 JCO臨界事故

健康被害の補償求めた住民の請求棄却 JCO臨界事故
99年9月に茨城県東海村で起きたウラン溶液の臨界事故で、被曝(ひばく)した住民が事故のショックで心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの健康被害を受けたとして、核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)と親会社の住友金属鉱山を相手に、計約5800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、水戸地裁であった。志田博文裁判長は「事故ないし事故による被曝が健康被害を発生させたとはいえない」として請求を棄却した。

海保「事前連絡ない」 海自説明と食い違い 航海長聴取

海保「事前連絡ない」 海自説明と食い違い 航海長聴取
海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、防衛省が事故当日の19日午前、あたごの航海長をヘリコプターで同省内に呼んで事情聴取していた問題で、「海上保安庁側に事前に連絡した」とする防衛省の説明と、海保側の認識が食い違っていることが26日、わかった。第3管区海上保安本部は「事前連絡があったという確認はできず、19日午後に海保本庁に事後報告があった」「事前に連絡してほしかった」としている。

艦長解任の意向示す 石破防衛相 衆院安保委で

艦長解任の意向示す 石破防衛相 衆院安保委で
イージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故を巡り、石破防衛相は26日の衆院安全保障委員会で、あたご艦長の舩渡(ふなと)健・1等海佐を解任する意向を示した。津村啓介氏(民主)の質問に対し、石破氏は「いつまでも艦長の任にとどまるのが、ふさわしいとはちっとも思いません」と述べた。そのうえで、当直時間中の自動操舵(そうだ)の運用をどう定めていたのかや、衝突時に仮眠中だったことの是非について捜査結果などが明らかになった段階で判断する、とした。

防衛省、説明また訂正 「12分前」報告時期

防衛省、説明また訂正 「12分前」報告時期
海上自衛隊のイージス艦「あたご」の見張り員が、漁船の清徳丸に気づいた時間を衝突の「2分前」から「12分前」に訂正した問題で、防衛省の豊田硬報道官は26日夕、石破防衛相への事故当日夜の報告は「12分前」ではなく、「2分前より以前に承知していた可能性がある」との趣旨だったことを明らかにし、これまでの説明を再び訂正した。

艦橋からの視認検証 海上保安本部 艦長から事情聴取も

艦橋からの視認検証 海上保安本部 艦長から事情聴取も
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、第3管区海上保安本部は26日、あたご艦長の舩渡(ふなと)健・1等海佐から事情聴取した。事故が、当直時間中に起きていることから、当直態勢に入る前、舩渡艦長がどのような指示を残していたのかなどを確認したとみられる。

2008年2月26日火曜日

GXロケット開発費、当初の3倍 1500億円の見通し

GXロケット開発費、当初の3倍 1500億円の見通し
官民が共同開発している中型ロケット「GXロケット」について、民間7社の中核のIHI(旧石川島播磨重工業)は25日、実証試験機2機の打ち上げを含む総開発費が、当初見込みの550億円に対し3倍近い約1500億円に膨らむとの見通しを示した。民間の負担が当初計画の150億円に対し3倍以上になるとして、国側にも大幅な負担増を求めた。

スパイ衛星破壊作戦「成功」 米国防総省発表

スパイ衛星破壊作戦「成功」 米国防総省発表
米国防総省は25日、制御不能になったスパイ衛星をミサイルで破壊した今月20日の作戦について、有害な燃料ヒドラジンを積んだタンクを破壊して危険を防止する目標が完全に達成され「あらゆる面で成功だった」と発表した。

リコール修理済み洗濯乾燥機から出火 三洋、再修理へ

リコール修理済み洗濯乾燥機から出火 三洋、再修理へ
三洋電機(本社・大阪府)がリコールして修理を終えたはずの電気洗濯乾燥機から出火する事故が起きていたことが26日わかった。作業員の対応ミスが原因で、同社は一度修理した機器を再修理・点検する。

姉歯被告、異議申し立てず 近く収監へ 耐震強度偽装

姉歯被告、異議申し立てず 近く収監へ 耐震強度偽装
耐震強度偽装事件で、建築基準法違反などの罪に問われた元1級建築士・姉歯秀次被告(50)は上告を棄却した最高裁第一小法廷の決定に対し、期間内に異議を申し立てなかった。懲役5年の実刑と罰金180万円の判決が26日付で確定した。姉歯被告は近く収監される見通し。

「答弁一貫していなかった」 石破防衛相、釈明に終始

「答弁一貫していなかった」 石破防衛相、釈明に終始
最新鋭のイージス艦が漁船に衝突した事故から26日で1週間。「あたご」が清徳丸とみられる船の存在を把握した時間をめぐって防衛省内で「情報隠し」とも取れる動きがあったことや、捜査を担う海上保安庁に無断で同省があたごの乗組員から話を聴いていたことが新たに明らかになった。「正しい情報提供を」と願い続ける漁協関係者ら。清徳丸に乗り組んでいた父子2人の行方はまだ、わかっていない。

全日空便にトラブル、滑走路を一時閉鎖 大阪空港

全日空便にトラブル、滑走路を一時閉鎖 大阪空港
大阪(伊丹)空港で26日午前8時半ごろ、離陸のため滑走路に進入した全日空541便(ボーイング767―300型機)の前脚ステアリングが利かなくなり、滑走路上で停止した。同便は約30分後に牽引(けんいん)車が駐機場へ移動させたが、その間、2本ある滑走路のうち1本が閉鎖された。乗客乗員にけがはなかった。この影響で、出発便8便に最大58分の遅れが出た。

新たにレンチなど発見 現場海域で調査船「かいよう」

新たにレンチなど発見 現場海域で調査船「かいよう」
「あたご」と清徳丸の衝突現場付近を捜索している海洋研究開発機構の海洋調査船「かいよう」が新たに、ケーブルがついた箱のようなものと、レンチの束のようなものを発見した。渡海文部科学相が26日、明らかにした。いずれも清徳丸との関係は不明という。

海幕、海保に無断であたご航海長聴取 国交相が不快感

海幕、海保に無断であたご航海長聴取 国交相が不快感
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、あたごの見張り員が漁船の存在に気づいた時間について防衛省が「2分前」から「12分前」に訂正した問題で、第3管区海上保安本部の捜査が始まっていた19日夜、3管側に連絡しないまま、海上幕僚監部があたごの航海長から話を聴いていたことがわかった。海上保安庁を所管する冬柴国土交通相は26日午前の閣議後会見で「捜査権限がある私どもの了解を得てやるのが筋だ」と、不快感を示した。捜査妨害との批判が出る可能性もある。

家族ら、僚船で清徳丸の航路たどる 衝突事故から1週間

家族ら、僚船で清徳丸の航路たどる 衝突事故から1週間
最新鋭のイージス艦が漁船に衝突した事故から26日で1週間。「あたご」が清徳丸とみられる船の存在を把握した時間をめぐって防衛省内で「情報隠し」とも取れる動きがあったことが新たに明らかになった。「正しい情報提供を」と願い続ける漁協関係者ら。清徳丸に乗り組んでいた父子2人の行方はまだ、わかっていない。

「複合的要因」見方強める あたご使い状況再現へ 海保

「複合的要因」見方強める あたご使い状況再現へ 海保
海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、第3管区海上保安本部は、見張り員らの危機意識の低さや当直乗組員間での連携不足、当直責任者が漁船団を認識しながら回避措置を取らなかった判断ミスなど「複合的な要因」によって事故につながったとの見方を強めている。これを裏付けるため3管は乗組員らの聴取を進める一方、あたごを実際に運航させて事故海域での現場検証を行い、発生の時間帯に漁船や灯火がどのように見え、報告がどう伝わったのかなど、具体的に再現する方針だ。

防衛相「12分前」当夜把握 公表は翌日夕 海自艦事故

防衛相「12分前」当夜把握 公表は翌日夕 海自艦事故
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、あたごの見張り員が清徳丸に気付いた時間について防衛省が当初「2分前」としていたのを「12分前」と訂正した問題で、事故当日の19日夜に石破防衛相に「12分前」との連絡が上がっていたにもかかわらず、その後に行われた海上幕僚監部の会見では「2分前」と誤った情報を公表していたことが分かった。同省は「十分な確認が取れていなかったので公表しなかった」と説明しているが、意図的な「情報隠し」だった場合には石破防衛相の責任問題に波及するのは必至だ。

信金、74万件送金障害 他機関向け 復旧めど立たず

信金、74万件送金障害 他機関向け 復旧めど立たず
全国282の信用金庫が利用している送金システムで25日、大規模な障害が発生し、銀行や信用組合など他業態の金融機関向けの送金74万件が手続きを完了できなかった。26日午前1時時点で原因は判明せず、復旧のめどはたっていない。信金のシステムで大規模な障害が発生したのは初めて。顧客が信金の口座から取引相手の銀行口座にお金を振り込んだにもかかわらず、資金決済ができず、企業や個人の信用問題に発展する危険性もある。

製紙連、再生紙の定義を断念

製紙連、再生紙の定義を断念
日本製紙連合会は、再生紙の古紙配合率偽装問題を受け検討してきた再生紙の定義づけを25日断念した。当初は「配合率1%以上」で調整していたが、有識者から異論が出たため。加工や印刷向けに販売する際に配合率を明示。消費者向けに文具などを「再生紙使用品」として売る場合は、配合率を表示するよう加工・印刷業者に要請する。

海洋調査船が2物体を発見 関連は不明 イージス艦事故

海洋調査船が2物体を発見 関連は不明 イージス艦事故
海洋研究開発機構は25日、海洋調査船「かいよう」による調査で、房総半島沖の「あたご」と清徳丸の衝突現場付近の海底から、ホースのようなものと漁船で網を巻き上げるのに使うローラーのようなものを発見した、と発表した。清徳丸の装備品かどうかは不明で、写真の提供を受けた海上保安庁などが確認作業を進めている。

核燃料再処理工場、5月に試運転終了

核燃料再処理工場、5月に試運転終了
青森県六ケ所村で使用済み核燃料再処理工場の試運転をしている日本原燃(本社・同村)は25日、これまで「2月」としていた試運転終了の時期を、5月に延期すると正式発表した。試運転終了後、県や地元と直ちに安全協定を結ぶ協議に入り、6月以降に本格稼働するとみられる。

僚船、捜索打ち切り 仲間無念「続けたいのが本心」

僚船、捜索打ち切り 仲間無念「続けたいのが本心」
イージス艦「あたご」と衝突した漁船清徳丸に乗っていた吉清(きちせい)治夫さん(58)と哲大(てつひろ)さん(23)親子について、新勝浦市漁協川津支所(千葉県勝浦市)は25日朝、強風のため現場海域での捜索再開を断念し、今後の独自捜索も打ち切ることも決めた。仲間が海にのまれてから6日。漁師たちは押し黙り、くやしさをにじませた。

シンガポール航空機、エンジン不調で緊急着陸 中部空港

シンガポール航空機、エンジン不調で緊急着陸 中部空港
5日午前7時半ごろ、シンガポール発中部空港行きのシンガポール航空672便(ボーイング777―200型機、乗客・乗員210人)が紀伊半島の和歌山県南部の上空を飛行中、二つあるエンジンのうち右翼の1基に不具合を示す警告が表示された。このため右翼エンジンを停止し、左翼のエンジンだけで飛行を続け、午前8時に中部空港に緊急着陸した。

安全点検で、区間運休や間引き運転 湘南モノレール

安全点検で、区間運休や間引き運転 湘南モノレール
故障した車両が駅をオーバーランする事故が起きた、神奈川県鎌倉市の湘南モノレールは25日、安全点検などのため、区間運休や間引き運転をした。ダイヤ全面復旧の見通しはまだ立っていないという。

海自OBら「艦長らの判断、お粗末」 イージス艦事故

海自OBら「艦長らの判断、お粗末」 イージス艦事故
なぜ、当直士官らが漁船団の存在を認識しながらイージス艦「あたご」は自動操舵(そうだ)を続け、漁船清徳丸との衝突直前まで回避措置を取らなかったのか。海上自衛隊の護衛艦艦長や潜水艦隊司令官の経験者らは、あたごの艦長や当直士官の判断や指示に多くの問題があった、と口をそろえる。衝突時に艦橋にいなかったとされる艦長の舩渡健・1等海佐への批判も出ている。

イージス艦 当直責任者も船団把握、回避指示せず

イージス艦 当直責任者も船団把握、回避指示せず
海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、あたごの艦橋にいた当直士官らは当直態勢が切り替わる以前から付近を航行する漁船団の存在を把握していたことが、第3管区海上保安本部の調べでわかった。当直士官らは見張り員やレーダー員の報告で漁船団に気づいたという。

2008年2月25日月曜日

「きぼう」第1便準備追い込み 土井飛行士ら最終訓練

「きぼう」第1便準備追い込み 土井飛行士ら最終訓練
スペースシャトル・エンデバーの打ち上げを2週間後に控え、土井隆雄飛行士ら乗組員7人が米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センターで最終訓練に入った。国際宇宙ステーション(ISS)で日本実験棟「きぼう」の設置を始める飛行を前に、土井さんは「ついにここまできた」と張り切っている。

H2A「きずな」打ち上げ成功 種子島宇宙センター

H2A「きずな」打ち上げ成功 種子島宇宙センター
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構は23日午後5時55分、超高速インターネット衛星「きずな」を載せたH2Aロケット14号機を鹿児島県種子島の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから打ち上げ、衛星を予定の軌道へ投入することに成功した。強風や警戒海域に船舶が入ったことで打ち上げは予定より1時間35分遅れた。

ブレーキが故障、モノレールあわや正面衝突 鎌倉

ブレーキが故障、モノレールあわや正面衝突 鎌倉
24日午前9時54分ごろ、神奈川県鎌倉市西鎌倉1丁目の湘南モノレール西鎌倉駅で、下り電車(3両編成)が約40メートルオーバーランして停車する事故があった。けが人はなかったが、ブレーキの故障が原因とみられることから、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会が調査を始めた。モノレールは単線で、本来は駅ですれ違う仕組みになっているが、この事故のため、対向してきた上り電車(3両編成)も駅の手前で停止。上下両線の先頭車両の間は19メートルしかなかった。

海自艦船の運航に統一基準 自動操舵で 石破防衛相

海自艦船の運航に統一基準 自動操舵で 石破防衛相
石破防衛相は24日の民放テレビの番組で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船清徳丸と衝突する直前まで自動操舵(そうだ)で航行していた問題について、これまで艦船ごとにまちまちだった自動操舵にする手順などを全面的に見直し、海自としての統一基準を作ることを明らかにした。

海自護衛艦「しらね」火災、修理費は60億円 防衛省

海自護衛艦「しらね」火災、修理費は60億円 防衛省
昨年12月、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)に停泊中の護衛艦「しらね」で起きた火災の原因が、戦闘指揮所(CIC)に持ち込まれた「保冷温庫」の異常過熱だった可能性が高いことが分かった。保冷温庫は中国製で、乗組員が無許可で持ち込んだとみられ、防衛省は他の艦艇にも無許可で持ち込まれた電化製品がないか調査中だ。しらねの修理には約60億円かかるという。

B型肝炎訴訟、全国へ 500人超、国に賠償請求

B型肝炎訴訟、全国へ 500人超、国に賠償請求
最高裁が国の責任を認めたB型肝炎訴訟の弁護団は23日、今年3月から全国各地で新たな集団訴訟を起こすことを決めた。現時点で札幌、福岡、広島、東京など11地裁への提訴を検討している。原告は500人を超える見込みだ。

「早く帰ってきて」親族、海原に祈り イージス艦衝突

「早く帰ってきて」親族、海原に祈り イージス艦衝突
海上自衛隊のイージス艦「あたご」との衝突事故で、吉清(きちせい)治夫さん(58)と哲大(てつひろ)さん(23)が行方不明になった現場を23日に訪れた親族や友人ら約30人は、荒れる海に向かって、「早く帰ってきて」と父子の名前を呼び続けた。

イージス艦焦点 レーダー員、船団把握は?情報伝達は?

イージス艦焦点 レーダー員、船団把握は?情報伝達は?
イージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、あたごの見張り員が漁船の灯火を継続して追うのを怠り、接近に気づくのが遅れた疑いが第3管区海上保安本部などの調べで明らかになってきた。その一方で、レーダーで接近する漁船団をどのように把握していたのか、なぜ自動操舵(そうだ)で漁船団に向かって直進し続けたのか――。いくつもの疑問が浮かんでおり、あたごのレーダー員や当直士官らの判断や行動もまた、今後の捜査の焦点になる。

JR東海子会社、弁当類の偽装表示72種類に

JR東海子会社、弁当類の偽装表示72種類に
JR東海の子会社「ジェイアール東海パッセンジャーズ」(本社・東京)が、東海道新幹線の駅や車内などで販売する弁当、おにぎり、サンドイッチの消費期限を偽って表示していた問題で、同社の内規を過ぎた消費期限を表示していた弁当類が4工場で計72種類にのぼったことを、JR東海が23日明らかにした。

頭と胸挟まれ死亡 立体駐車場の点検中 名古屋

頭と胸挟まれ死亡 立体駐車場の点検中 名古屋
23日午前10時50分ごろ、名古屋市中村区名駅3丁目の立体駐車場「エムテックサンパーキング」で、設備点検をしていた愛知県蟹江町蟹江本町のビルメンテナンス会社員佐藤洋一さん(49)が自動車運搬用のエレベーターに頭と胸を挟まれ死亡した。中村署は、駐車場の男性アルバイト従業員(51)が過ってエレベーターを作動させたとみて、業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。

ジェットコースター、強風で停止 乗客2人救助 広島

ジェットコースター、強風で停止 乗客2人救助 広島
23日午前11時5分ごろ、広島市西区観音新町の「広島フェスティバル・アウトレット・マリーナホップ」のミニ遊園地で、ジェットコースター(4両編成、定員16人)が走行中に停止し、乗っていた母親と幼い女の子が高さ約5メートルの地点で取り残された。母親から携帯電話で通報を受けた同市消防局がはしご車など5台を出動させ、約30分後に救出した。2人にけがはなかった。

車掌、突風あおられ転落 電車そのまま発車 JR阪和線

車掌、突風あおられ転落 電車そのまま発車 JR阪和線
23日午後0時40分ごろ、堺市堺区のJR阪和線浅香駅で、熊取発天王寺行き普通電車が発車する際、男性車掌(27)が突風にあおられてバランスを崩し、ホームから線路上に転落した。運転士は気づかずに電車を発車させ、約2分後に次の杉本町駅(大阪市住吉区)に到着。ドアが開かなかったため、運転士が開けた。車掌は自力でホームに戻り、指令所が浅香駅に臨時停車させた快速電車で杉本町駅まで追いつき、普通電車は15分遅れで運転を再開した。車掌は手にすり傷を負った。

2008年2月23日土曜日

「きずな」搭載のH2Aロケット、発射点へ移動

「きずな」搭載のH2Aロケット、発射点へ移動
鹿児島県種子島の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターで23日未明、国産ロケットH2A14号機が発射点に移された。照明に照らされ、闇の中に白とオレンジ色の機体が浮かび上がった。超高速インターネット衛星「きずな」を搭載し、同日午後4時20分に打ち上げられる予定。

静岡県知事、プルサーマル計画「必要な政策」

静岡県知事、プルサーマル計画「必要な政策」
中部電力が進める浜岡原発4号機(静岡県御前崎市、出力113.7万キロワット)のプルサーマル計画について、同県の石川嘉延知事は22日の県議会で「必要な政策」と述べ、実施を認める考えを示した。地元4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川市)の市長は21日に受け入れを決めており、これで地元同意は事実上完了。10年の実施に向けて動き出すことになる。

アマゾン川で客船沈没 13人死亡、10人不明

アマゾン川で客船沈没 13人死亡、10人不明
ブラジル・アマゾン川で21日未明、乗客・乗員約110人を乗せた客船がほかの船と衝突し、沈没した。地元の消防当局などが救出活動をしたが、同日深夜までに13人の死亡が確認され、10人が不明となっている。

イージス艦見張り、漁船目視続けず 緊急性感じぬまま

イージス艦見張り、漁船目視続けず 緊急性感じぬまま
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、少なくとも衝突の12分前に清徳丸の灯火を視認していたあたごの見張り員が、第3管区海上保安本部の調べに対し「緊急性を感じなかった」という趣旨の供述をしていることが23日、わかった。3管は、交代直後だった見張り員が灯火確認後、継続的に灯火を追うことを怠り、当直士官やレーダー担当員への報告・連絡もせずに、事故を招いた疑いがあるとみて調べを進める。

名古屋工場の17種類なども消費期限偽装 JR弁当

名古屋工場の17種類なども消費期限偽装 JR弁当
JR東海道新幹線の駅などで弁当やサンドイッチを販売する「ジェイアール東海パッセンジャーズ」(東京都中央区)が社内規定の消費期限を偽った商品を販売していた問題で、23日、同社名古屋工場(名古屋市港区)で生産した弁当17種類などにも偽った表示があったことがわかった。偽装の発覚を受け、名古屋市港保健所は、同日、同工場を立ち入り検査した。

吉清さん親族らが衝突現場へ 海を見つめ、うなだれ

吉清さん親族らが衝突現場へ 海を見つめ、うなだれ
海上自衛隊のイージス艦との衝突事故で行方不明になっている吉清(きちせい)治夫さん(58)と哲大(てつひろ)さん(23)の親族らが23日、事故後初めて現場を訪れた。

仲間を探そう、漁を休み300戸が一丸 不明父子の地元

仲間を探そう、漁を休み300戸が一丸 不明父子の地元
イージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船清徳丸が衝突した事故は、23日で発生から丸4日がたった。行方不明になっている吉清(きちせい)治夫さん(58)と哲大(てつひろ)さん(23)の2人が暮らす千葉県勝浦市の川津地区は約300戸の小さな漁師町だ。海原に船で乗り出す毎日は「板子一枚下は地獄」。そのなかで互いに支えあってきた仲間たちは、漁を休んで2人の捜索を懸命に続けている。

護衛艦で食中毒か、7人入院 青森・大湊基地

護衛艦で食中毒か、7人入院 青森・大湊基地
海上自衛隊大湊地方総監部(青森県むつ市)によると、22日午後、海自大湊基地に停泊中の護衛艦「ゆうべつ」の乗組員が相次いで腹痛や嘔吐(おうと)などの症状を訴えた。23日午前10時現在、乗組員90人のうち38人が症状を訴え、うち7人が同市内の病院に入院した。食中毒とみられ、同基地の衛生隊とむつ保健所が23日朝から合同で検査を行っている。ゆうべつは同基地で整備作業中だった。

イージス艦、事故の船見失う? 緑灯、僚船の可能性

イージス艦、事故の船見失う? 緑灯、僚船の可能性
海上自衛隊のイージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船清徳丸の衝突事故で、衝突2分前にあたごの見張り員が見た緑色の灯火について、第3管区海上保安本部が、清徳丸とは別の僚船の可能性があるとみて調べていることが22日、わかった。あたごは緑の灯火をみて後進に切り替える回避行動をとっており、清徳丸の動きを見失い、衝突につながった可能性がでてきた。3管は当時の状況について当直隊員らから事情を聴いている。

イージス艦 混雑海域、なぜ自動航行?

イージス艦 混雑海域、なぜ自動航行?
なぜ衝突ぎりぎりまで自動操舵(そうだ)のままだったのか。千葉・南房総沖でイージス艦「あたご」と漁船清徳丸が衝突した現場周辺は、行き交う船の多さから、ベテランの船乗りでも緊張を強いられる海域だった。民間の船をはるかにしのぐ監視能力や体制も結果的に機能しなかった当時の操船状況に、海の怖さを知る船舶関係者だけでなく、身内からも疑問の声が上がった。

手がかりを求めて、「かいよう」捜索へ イージス艦事故

手がかりを求めて、「かいよう」捜索へ イージス艦事故
海上自衛隊のイージス艦「あたご」との衝突事故で漁船清徳丸の船体から失われた操舵(そうだ)室などを捜索するため、海洋研究開発機構の海洋調査船「かいよう」が22日夕、神奈川県横須賀市の横須賀港から現場海域に向けて出港し、午後9時20分に到着した。

交代前の見張り員も視認か 交代時刻に伝える

交代前の見張り員も視認か 交代時刻に伝える
海上自衛隊のイージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船清徳丸が衝突した事故で、19日午前4時前に交代する前の見張り員も清徳丸を含む漁船団の灯火を視認していた疑いがあることが22日、第3管区海上保安本部の調べでわかった。3管は、前任の見張り員がどの段階から漁船を確認していたかを精査する一方、漁船団の位置情報について、あたごの乗組員間の引き継ぎに問題がなかったか調べている。

アシアナ航空機が無許可離陸 福岡空港

アシアナ航空機が無許可離陸 福岡空港
22日午後0時11分ごろ、福岡空港(福岡市)の滑走路で離陸待機していた韓国・仁川(インチョン)行きのアシアナ航空131便(エアバスA330型機、乗員乗客153人)が管制官の許可なしに滑走を始めた。前方に別の航空機がなかったため管制官はそのまま離陸させた。ほぼ同時に並行する誘導路からヘリコプターが離陸し、滑走路を横切る方向に飛ぼうとしていたが、管制官の指示で経路を変え、アシアナ機との接近は避けられた。

不明の哲大さん、ホームレス支援団体に魚贈る

不明の哲大さん、ホームレス支援団体に魚贈る
行方不明になっている清徳丸の吉清哲大さん(23)は「ホームレスの人々のために魚を役立てて欲しい」と年に数回、東京・上野でホームレス支援をしている「赤銀杏会(あかぎんなんかい)」に魚を届けていた。

KDDIのIP電話で障害 8411世帯で発着信できず

KDDIのIP電話で障害 8411世帯で発着信できず
KDDIは22日、ケーブルテレビを使ったIP電話サービス「ケーブルプラス電話」が最大8411世帯で発着信できなくなっている、と発表した。21日午後6時半ごろから東京、神奈川、大阪、愛知など6都府県で、110番などの緊急通報も含めて使えなくなった。システムの不具合が原因で、対策をとり22日夕方現在、46世帯を除き復旧したという。

漁師父子の捜索範囲拡大へ 海保「漂流の可能性も」

漁師父子の捜索範囲拡大へ 海保「漂流の可能性も」
千葉・南房総沖でイージス艦「あたご」と漁船の清徳丸が衝突した事故から4日目を迎えた22日午前、懸命の捜索にかかわらず、漁師の吉清(きちせい)治夫さん(58)と長男哲大(てつひろ)さん(23)の行方は依然として分からないままだ。無事を祈り続ける親族や漁師仲間にも焦りが募っている。

2008年2月22日金曜日

46人乗り旅客機が不明 ベネズエラ

46人乗り旅客機が不明 ベネズエラ
ベネズエラからの報道によると、21日夕、同国西部メリダから首都カラカスの国際空港に向かっていた旅客機が消息を絶った。乗客・乗員計46人が乗っていたとされる。

イージス艦「漁船、後ろ通ると判断」 見張り、12分前

イージス艦「漁船、後ろ通ると判断」 見張り、12分前
海上自衛隊のイージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船清徳丸の衝突事故で、清徳丸を最初に視認した見張り員が当初、清徳丸があたごの後部を通過するため衝突しないと、思い込んでいた可能性があることが22日、防衛省の調査でわかった。だが実際には、あたごに接近した清徳丸の僚船が前方で次々にあたごを回避したうえ、清徳丸との衝突に至っていた。同省や第3管区海上保安本部は、見張り員の認識に加え、当直士官らへの伝達、その後の判断に問題があった疑いがあるとみて、乗組員の事情聴取などを進めている。

石破防衛相「手動運航すべきだった」 イージス艦事故

石破防衛相「手動運航すべきだった」 イージス艦事故
イージス艦「あたご」が漁船と衝突の直前まで自動操舵(そうだ)を続けていたことについて、石破防衛相は22日、「(現場のような海域では)私自身は手動で運航すべきだと思う」と述べた。衆議院安全保障委員会で、長島昭久議員(民主)の質問に「今回の事故の状況においてどうであったか、まさに捜査が進められている」と前置きしたうえで答えた。

イージス艦、海保通報は16分後 幹部「遅すぎる」

イージス艦、海保通報は16分後 幹部「遅すぎる」
海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、海上保安庁に最初の連絡が入ったのは、事故発生から16分後だった。88年の潜水艦「なだしお」の事故では通報が遅れて批判を浴びた海自。清徳丸に乗っていた父子2人の捜索が難航するなか、、今回も「なぜもっと早く通報できなかったのか」との批判が出始めている。教訓は生かされなかったのか。

漁船航跡、艦載レーダーの記録なし 接近に注意せず?

漁船航跡、艦載レーダーの記録なし 接近に注意せず?
海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」と漁船清徳丸が衝突した事故で、あたごのレーダーでとらえた漁船の航跡の記録が残っていなかったことが、第3管区海上保安本部の調べで21日、分かった。レーダー画面で船影を自動的に追跡させるため印をつけた場合には記録が残ることから、3管は、レーダー員が清徳丸の接近に注意していなかったとみて、当直員の連絡態勢などについて詳しく調べる。

「大型船」避け右へ左へ 衝突の経緯次第に判明

「大型船」避け右へ左へ 衝突の経緯次第に判明
 海上自衛隊のイージス艦「あたご」との衝突事故の直前まで、清徳丸と一緒にいた漁船の乗組員らが21日に開いた記者会見で、清徳丸が「あたご」の直撃を受けるまでの経緯が次第に明らかになってきた。

「寒い寒いって2人が…」親族、防衛相に怒りぶつける

「寒い寒いって2人が…」親族、防衛相に怒りぶつける
清徳丸の船員、吉清(きちせい)治夫さん(58)と長男哲大(てつひろ)さん(23)が行方不明になって3日目。2人の親族や地元の関係者は、千葉県勝浦市を訪れた石破防衛相に怒りや不信の思いをぶつけた。

2008年2月21日木曜日

日本の実験棟「きぼう」建設第2便、5月打ち上げへ

日本の実験棟「きぼう」建設第2便、5月打ち上げへ
米航空宇宙局(NASA)は20日、日本の実験棟「きぼう」建設の第2便となるスペースシャトル・ディスカバリーを米東部時間5月25日夜(日本時間26日朝)、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げると発表した。

制御不能の米スパイ衛星、ミサイル命中 国防総省発表

制御不能の米スパイ衛星、ミサイル命中 国防総省発表
米国防総省は20日、制御不能になったスパイ衛星を破壊するため、太平洋上のイージス艦から迎撃ミサイルSM3を発射、命中させ、破壊に成功したと発表した。米軍は21日朝、人体に有害な燃料ヒドラジンを積む燃料タンクを「破砕できた可能性は高い。残骸(ざんがい)は大気圏突入時に次々に燃焼し、これまでのところ、地上に届いたものはない」と、作戦結果に自信を示した。

中国、米に情報公開求める スパイ衛星破壊

中国、米に情報公開求める スパイ衛星破壊
中国外務省の劉建超報道局長は21日の定例会見で、米国のスパイ衛星破壊に対し、情報提供など「国際的な義務」を果たすよう求めた。中国は昨年1月、事前の通報なしに衛星破壊実験を行い、国際社会の批判を浴びたが、米国には「国際社会に必要な状況や関連データの提供」を求めた。

無認可採掘で爆発、24人死亡 中国河北省

無認可採掘で爆発、24人死亡 中国河北省
19日の新華社電によると、中国河北省武安市のイノシシの飼育場内にあった鉄鉱石の採掘現場で17日、爆発があり、労働者24人が死亡、5人が負傷した。飼育場を隠れみのに違法採掘をしていたと見られ、捜査当局は姿を消した飼育場の責任者の行方を追っている。

海洋調査船「かいよう」を現場へ 衝突事故で文科省

海洋調査船「かいよう」を現場へ 衝突事故で文科省
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と衝突した清徳丸の捜索に、海洋研究開発機構の海洋調査船「かいよう」を派遣すると21日、渡海文部科学相が発表した。無人の深海探査システム「ディープ・トウ」を使い、音響と映像で、海底に沈んでいる可能性のある操舵(そうだ)室部分などを捜す。

あたご側に回避義務か 清徳丸の左舷に直撃 3管調査

あたご側に回避義務か 清徳丸の左舷に直撃 3管調査
千葉・房総半島沖で海上自衛隊のイージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船清徳丸が衝突した事故で、あたごの右前方でかじを切り、あたごの針路を横切りつつあった清徳丸が、左舷にあたごの艦首の直撃を受けたことが、第3管区海上保安本部(横浜市)の調べで分かった。同保安本部は、清徳丸の左舷の断面だけに、あたごのものとみられる灰色の塗料が付着しているのを確認。海上衝突予防法は、相手船を右側に見る船舶が衝突を回避するよう定めており、3管はあたご側に回避する義務があったとみて関係者から事情を聴いている。

石破防衛相、親族に謝罪 「あってはならない事故」

石破防衛相、親族に謝罪 「あってはならない事故」
石破防衛相は21日午後、海上自衛隊のイージス艦「あたご」と衝突した漁船清徳丸が所属する千葉県勝浦市の新勝浦市漁業協同組合川津支所を訪れ、行方不明になっている吉清(きちせい)治夫さん(58)と長男の哲大(てつひろ)さん(23)の親族らと面会した。石破氏は「あってはならない事故が起きて本当に申し訳なかったと思う」と初めて直接謝罪し、2人の捜索や原因究明、再発防止に全力を尽くす考えを強調した。

謝罪に向かう石破防衛相の車が事故 けが人なし 千葉

謝罪に向かう石破防衛相の車が事故 けが人なし 千葉
イージス艦「あたご」と衝突した漁船清徳丸の所属する漁協などに謝罪するため、千葉県勝浦市の川津港に向かっていた石破防衛相を乗せた防衛省の公用車=自衛隊員(30)運転=が21日午後3時35分ごろ、同市墨名の国道128号交差点で、同市の無職女性(30)の乗用車と衝突した。けが人はなかった。石破防衛相は公用のマイクロバスに乗り換え、予定より約15分遅れて同港に着いた。

なだしお遺族「またか」 事故後20年、怒りあらわ

なだしお遺族「またか」 事故後20年、怒りあらわ
海上自衛隊のイージス艦が漁船に衝突した事故で、つらい記憶を呼びさまされた人々がいる。東京湾で88年7月、潜水艦「なだしお」と大型釣り船第1富士丸が衝突、30人が犠牲になった事故で家族を奪われた遺族たちだ。繰り返された海自の艦船による事故に怒りをあらたにし、行方不明になっている漁船の親子の無事を祈っている。

強風で父子の捜索を中止 新勝浦市漁業協同組合

強風で父子の捜索を中止 新勝浦市漁業協同組合
新勝浦市漁業協同組合川津支所(千葉県勝浦市)は21日、強風のためこの日の捜索を取りやめた。荘司好延川津船団長(74)によると、現場海域は波がかなり高いという。県は試験調査船2隻、漁業取締船1隻計3隻の船を出して午前6時ごろから捜索している。

ボイラー清掃中、3人倒れる 1人が重体 兵庫・朝来

ボイラー清掃中、3人倒れる 1人が重体 兵庫・朝来
21日午前8時5分ごろ、兵庫県朝来(あさご)市和田山町桑原、飼料製造会社「兵庫県レンダリング」(同市)の和田山工場から、「ボイラーの清掃中に作業員が倒れた」と119番通報があった。朝来市消防本部の隊員らが約20分後、倒れていた男性作業員3人を救出し、病院へ搬送したが、同社臨時社員の小屋敷格二さん(70)が意識不明の重体。残る2人は重症という。さらに、ボイラー付近にいた別の1人が体調不良を訴えて病院に運ばれた。現場では硫化水素が検出され、朝来署はガス中毒事故とみている。

清徳丸を陸揚げ、衝突状況を鑑定へ イージス艦衝突

清徳丸を陸揚げ、衝突状況を鑑定へ イージス艦衝突
イージス艦「あたご」と漁船清徳丸が衝突し、漁船の乗組員2人が行方不明になっている事故で、第3管区海上保安本部(横浜市)は21日午前、神奈川県横須賀市の海上自衛隊船越基地まで台船で運んだ清徳丸の船体を陸揚げし、引き続いて衝突状況などを調べた。衝突現場となった海域では、海保、海自による行方不明者の捜索が続いている。

イージス艦、漁船団を避けず直進 僚船GPSで裏付け

イージス艦、漁船団を避けず直進 僚船GPSで裏付け
マグロはえ縄漁船清徳丸と衝突した海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」が、清徳丸とともに漁場に向かっていた漁船団に回避措置を取ることなく、接近していたことが、複数の漁船の乗組員らの証言で明らかになった。それぞれの漁船の全地球測位システム(GPS)装置に残された、あわてて衝突を回避しようとした漁船の航跡画像と合わせ、自動操舵(そうだ)中のあたごが回避せず直進を続けた様子が裏付けられた。海上保安庁は漁船側からもこうした記録を入手、あたごの見張りや回避対応に過失があったかどうか、乗組員の事情聴取を進めている。

耐震偽装の姉歯元建築士の実刑確定へ 最高裁が上告棄却

耐震偽装の姉歯元建築士の実刑確定へ 最高裁が上告棄却
耐震強度偽装事件で建築基準法違反や議院証言法違反などの罪に問われた元1級建築士・姉歯秀次被告(50)について、最高裁第一小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は被告の上告を棄却する決定をした。19日付。懲役5年の実刑、罰金180万円とした一、二審判決が確定する。

「償い」10億円、16社が拠出へ 日本製紙連

「償い」10億円、16社が拠出へ 日本製紙連
再生紙の古紙配合率偽装問題の「償い」として製紙業界が拠出する約10億円について、日本製紙連合会の鈴木正一郎会長(王子製紙会長)は20日の定例記者会見で、配合率を偽装していた製紙連加盟の17社のうち16社が資金を出すことを明らかにした。

事件事故も即連絡 防衛省、緊急時の体制見直しへ

事件事故も即連絡 防衛省、緊急時の体制見直しへ
イージス艦の衝突事故で石破防衛相への連絡が内規に違反して大幅に遅れたのを受けて、防衛省は20日、緊急時の連絡体制を新たに定めることを決めた。これまで連絡体制は、ミサイル発射の兆候時など、安全保障に関する事案を中心に整備してきたが、事件・事故の場合も防衛相や首相官邸に即座に情報が伝達されるよう規則を定める。

イージス艦、衝突12分前に灯火確認 直前まで自動操舵

イージス艦、衝突12分前に灯火確認 直前まで自動操舵
海上自衛隊のイージス艦「あたご」が19日、マグロはえ縄漁船清徳丸と衝突し、漁船乗組員2人が行方不明になっている事故で、あたごが清徳丸とみられる赤色の灯火を、衝突12分前の午前3時55分に確認していたことが20日、防衛省の調査でわかった。これまで2分前の午前4時5分に気づいたとしていたが、見張り員の話で新たにわかったという。その後の早い段階で回避行動を始めていれば、衝突は避けられた可能性があり、その間の連絡状況や乗員らの判断が原因解明の最大の焦点となりそうだ。

米シャトル無事帰還、「コロンバス」設置終え

米シャトル無事帰還、「コロンバス」設置終え
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル・アトランティスが米東部時間20日午前9時すぎ(日本時間同日午後11時すぎ)、13日間の飛行を終えてケネディ宇宙センターに帰還した。アトランティスは、欧州の実験棟「コロンバス」を国際宇宙ステーション(ISS)に設置した。

H2A燃料漏れ、原因はタンクのすき間 23日発射へ

H2A燃料漏れ、原因はタンクのすき間 23日発射へ
H2A14号機の打ち上げ延期を招いた姿勢制御装置の燃料漏れについて、三菱重工業は20日、燃料タンクと部品の間にすき間があったのが原因だったと宇宙開発委員会に報告した。すでに新しいタンクに交換を終えており、超高速インターネット衛星「きずな」を搭載する14号機は23日に打ち上げることになった。

「無人機で月着陸を」 宇宙長期計画、文科省が承認

「無人機で月着陸を」 宇宙長期計画、文科省が承認
日本の技術で月着陸を――。文部科学省の宇宙開発委員会は20日、今後10年の青写真を描いた長期計画を承認した。世界的に動きが活発化している月探査では、順調に観測している月探査機かぐや(セレーネ)の成果を踏まえ、無人機で高精度な着陸をめざすことを明記した。月面を動き回るロボット車の開発も盛り込んだ。

「12分間何していた」 防衛省「2分前」翻す

「12分間何していた」 防衛省「2分前」翻す
イージス艦「あたご」は、衝突する12分前には漁船清徳丸の存在を把握していた。防衛省が20日夕に明らかにした事実に、行方不明の父子の安否を気づかい続けている漁業仲間が怒りと不信感を募らせた。前日の「2分前に把握した」とする説明と大きく異なる内容。それだけ時間があったら事故は避けられたはず ――。専門家も最新鋭艦の対応を批判する。

「取材に応じないように」と自衛隊員が発言 父子親族に

「取材に応じないように」と自衛隊員が発言 父子親族に
清徳丸の引き上げ作業を見守るため、行方不明の乗組員2人の親族が20日に千葉県館山市を訪れた際、案内した横須賀地方総監部の山崎郁夫幕僚長(55)が親族に対して「報道陣の取材には応じないように」という趣旨の発言をしていたことがわかった。

イージス艦衝突、先端部からか 塗料激しく落ちる

イージス艦衝突、先端部からか 塗料激しく落ちる
千葉・房総半島沖で清徳丸と衝突したイージス艦「あたご」の艦首先端部の塗料が、水面から底に向かって約3メートルにわたってはがれていたことが20日、第3管区海上保安本部の調べでわかった。傷は先端から左舷と右舷の両側に伸びており、細くとがったあたごの先端部が清徳丸の左側面にほぼ直角に近い形でぶつかり、船首と船尾に切断したとみて調べている。

イージス艦衝突事故 不明の父子の捜索続く 海保と海自

イージス艦衝突事故 不明の父子の捜索続く 海保と海自
第3管区海上保安本部と海上自衛隊は20日、艦船とヘリコプター、航空機などで行方不明になっている吉清(きちせい)治夫さん(58)と長男の哲大(てつひろ)さん(23)を捜索した。地元の漁船62隻も捜索に加わったが、同日午後10時現在で発見には至っていない。3管などは引き続き24時間態勢で2人を捜索する。

台湾・中国産ウナギを国産に偽装 東海澱粉に厳重注意

台湾・中国産ウナギを国産に偽装 東海澱粉に厳重注意
農林水産省は20日、静岡市の食品商社「東海澱粉」が台湾、中国産のウナギを国産に偽装していたとして厳重注意処分とした。同社は、九州のウナギ卸業者2社を相手に、台湾、中国産を売り渡して同じ量の国産を買い戻したように見せかける架空取引をし、この伝票を使って偽装を隠蔽(いんぺい)。2社には見返りとして、偽装で生じた差益の一部、400万~500万円をそれぞれ支払っていた。

JAL格納庫で出火 整備中のボーイング777型機で

JAL格納庫で出火 整備中のボーイング777型機で
20日午後1時45分ごろ、東京都大田区羽田空港1丁目の日本航空(JAL)の大型第2ハンガー(格納庫)内で、整備中の機体(ボーイング777型)の貨物室から出火、作業用のビニールシートなどが焼けた。けが人はなかった。東京消防庁に通報し、JALの整備士が消火器2本を使って、約5分で消し止めた。

衝突直前、海自艦の謎 レーダー映ったか 赤灯見えたか

衝突直前、海自艦の謎 レーダー映ったか 赤灯見えたか
千葉・房総半島沖でイージス艦「あたご」が19日早朝、マグロはえ縄漁船清徳丸に衝突した事故で、防衛省が明らかにしている情報と、清徳丸の僚船の関係者らによる証言の間には食い違いもみられる。海上で何が起きたのか。未解明の点が残されている中、発生から丸1日たった海域では行方不明の親子の捜索が行われた。

「空飛ぶタンカー」KC767 1号機が岐阜基地到着

「空飛ぶタンカー」KC767 1号機が岐阜基地到着
防衛省が初めて配備するKC767空中給油・輸送機の1号機が20日、航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)に到着した。東海防衛支局によると、岐阜基地に隣接する川崎重工業岐阜工場で整備を済ませた後、機体は29日ごろに防衛省へ引き渡され、配備先の空自小牧基地(愛知県小牧市)に移される。

イージス艦、「後進」間に合わぬ速度 回避措置に疑問

イージス艦、「後進」間に合わぬ速度 回避措置に疑問
海上自衛隊のイージス艦「あたご」が、マグロはえ縄漁船清徳丸と衝突し、漁船の乗組員2人が行方不明になっている事故で、あたごが当時、10ノット(時速約18.5キロ)で航行していたことが、防衛省や第3管区海上保安本部(横浜市)の調べで分かった。衝突回避のためにあたごが「後進」に切り替えた際、清徳丸は至近距離に迫っていた。当時の航行速度だと、全速の後進に切り替えても停止するまで数百メートル進むとされ、3管は、あたごが漁船に気づくのが遅れたことに加え、回避措置が適切だったかどうかを調べている。

漁師仲間19隻、未明の海へ 「何とか見つかって」

漁師仲間19隻、未明の海へ 「何とか見つかって」
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と清徳丸の衝突事故で行方不明になった清徳丸の吉清(きちせい)治夫さん(58)と長男哲大(てつひろ)さん(23)を捜索するため、20日午前3時すぎ、同船が所属する新勝浦市漁協の漁船が次々と現場の海域へと出港した。千葉県勝浦市の川津漁港から19隻の漁船に約80人の組合員が乗り込んだが、この日は強風で海が荒れ、捜索は午後0時40分ごろ、打ち切られた。

漁船団、迫る艦船に「危ない」 無線に清徳丸は反応なし

漁船団、迫る艦船に「危ない」 無線に清徳丸は反応なし
父と子を乗せた漁船が真っ二つに割れた。穏やかな千葉・房総半島沖で、海上自衛隊のイージス護衛艦とマグロはえ縄漁船が衝突した。事故当時、ともに出港した僚船の船長らは、近づいてくる大型船に危険を感じ、かじを切っていた。国民の生命を守るはずの自衛艦との事故に、家族や漁師仲間らから怒りの声があがった。

最新鋭イージス艦、水上事故へは「人的な警戒」頼み

最新鋭イージス艦、水上事故へは「人的な警戒」頼み
衝突は避けられなかったのか。最新鋭のイージス艦とはいえ、高性能レーダーはもともと水上の事故回避には機能せず、人的な警戒に頼るのはほかの艦艇と同じだった。多数の犠牲者を出した潜水艦「なだしお」の事故から20年。またも教訓は生かされなかった。トップへの報告にも時間を要したことで、政府・防衛省の危機管理のあり方も問われている。

イージス艦、回避は衝突直前 報告の遅れは内規違反

イージス艦、回避は衝突直前 報告の遅れは内規違反
海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」(基準排水量7750トン、全長165メートル)が、マグロはえ縄漁船清徳丸(7トン、同12メートル)と衝突した海難事故で、あたごの乗組員が、防衛省の調べに対し、「漁船に気づいたが、至近距離で回避が間に合わなかった」と話していることが分かった。事故は、双方の船が衝突回避行動をとるなかで起きたとみられ、第3管区海上保安本部(横浜市)は19日夜、業務上過失往来危険の疑いであたごの艦内を捜索し、衝突の回避や見張りが適切だったかどうか調べている。

海保、イージス艦「あたご」を家宅捜索

海保、イージス艦「あたご」を家宅捜索
海上保安庁は19日、海上自衛隊横須賀基地に接岸した「あたご」を家宅捜索した。海保によると、イージス艦に海保が捜索に入るのは初めてという。この日は、あたごの航海日誌など27点の資料を差し押さえた。

漁船船長ら「回避できたはず」と怒り イージス艦事故

漁船船長ら「回避できたはず」と怒り イージス艦事故
清徳丸と一緒に漁に出ていた新勝浦市漁協所属の漁船の船長らは19日夕、現場海域での捜索活動を終えて漁港に戻り、報道陣の取材に対し「イージス艦は衝突を回避できたはずだ」と訴えた。

空自、飛行中にアンテナ部品落下 三沢基地の早期警戒機

空自、飛行中にアンテナ部品落下 三沢基地の早期警戒機
青森県三沢市の航空自衛隊三沢基地所属の早期警戒機「E―2C」が19日、岩手県北部から太平洋上空などで計器飛行訓練をしてから基地に戻った際、合成樹脂製の無線機用アンテナ部品(直径約1~2センチ、長さ約15センチ、重さ約80グラム)がなくなっているのを、点検で見つけた。飛行中に落下したとみられる。

2008年2月19日火曜日

イージス艦に回避義務か 見張り不十分の可能性

イージス艦に回避義務か 見張り不十分の可能性
イージス艦「あたご」と漁船はなぜ衝突したのか。
海運業界に詳しい日本財団の山田吉彦広報チームリーダーは、(1)発見後の回避義務がどちらにあったか(2)航行の多い海域で見張りが十分だったか(3)あたごの救助は適切だったか――の3点がポイントだと指摘する。

 海保によると、双方の船は直角に近い角度で衝突したとみられ、漁船の左側が大破していたという。海難審判の海事補佐人で、海難事故の原因究明に詳しい松井孝之弁護士は「双方は横切り関係にあり、海自艦が漁船を右にみる関係だった可能性が高いのではないか。海自艦が漁船を避けなければならないのに、この大きな義務を怠っていた可能性も考えられる」と話した。

日立、取引先の個人情報流出 リスト6千人分

日立、取引先の個人情報流出 リスト6千人分
日立製作所は19日、同社の男性社員(32)の私有パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を介して、旧三共(現第一三共)の役員・従業員ら6000人分の個人情報がインターネット上に流出していたと発表した。

イージス艦衝突、首相報告まで2時間

イージス艦衝突、首相報告まで2時間
イージス艦「あたご」と漁船の衝突で、事故発生から石破防衛相に報告するまでに約1時間半、福田首相には約2時間かかった。首相や石破氏は対応に問題があったと認め、石破氏は防衛省・自衛隊に改善を指示した。

冬の海、漁船真っ二つ 仲間ら無事祈る イージス艦衝突

冬の海、漁船真っ二つ 仲間ら無事祈る イージス艦衝突
千葉・房総半島沖で19日早朝、海上自衛隊の最新鋭イージス艦が、親子を乗せた小さな漁船と衝突した。漁船の船体は真っ二つに割れ、真冬の海を漂流した。何が起きたのか。どうして防げなかったのか。父と子の行方は――。現場の海域では必死の捜索が続いた。

イージス艦と漁船衝突 漁師の父子不明 南房総沖

イージス艦と漁船衝突 漁師の父子不明 南房総沖
19日午前4時7分ごろ、千葉県南房総市の野島崎の南南西約40キロの太平洋で、海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」(艦長・舩渡健1等海佐、全長165メートル)が、千葉県勝浦市の新勝浦市漁協所属のマグロはえ縄漁船清徳丸(7トン、同15メートル)と衝突した。清徳丸は二つに分断され現場を漂流。乗り込んでいた同市川津の漁師吉清(きちせい)治夫さん(58)と長男哲大(てつひろ)さん(23)が行方不明となっており、第3管区海上保安本部(横浜市)や海自の艦船、ヘリコプターなどが捜索している。

空自ヘリ、町営グラウンドに緊急着陸 けが人なし 福岡

空自ヘリ、町営グラウンドに緊急着陸 けが人なし 福岡
19日午前9時50分ごろ、航空自衛隊春日基地(福岡県春日市)の春日ヘリコプター空輸隊所属の大型輸送ヘリが福岡県志摩町芥屋の町営グラウンドに緊急着陸した。エンジンから回転翼に動力を伝える駆動系統での異常を知らせる警報が鳴ったためという。グラウンドに人はおらず、乗員も無事だった。

民間船と衝突 過去も度々 海自衝突事故

民間船と衝突 過去も度々 海自衝突事故
海上自衛隊の艦船と民間船の衝突事故は、過去にも度々起きている。

 多数の犠牲者が出たのは、88年7月に神奈川県横須賀沖で起きた潜水艦「なだしお」と大型釣り船・第1富士丸の衝突事故。92年12月、横浜地裁は、なだしおの元艦長が大幅に右転するといった衝突を回避する義務を怠り、「前進強速」の指令を出して航行を続けたとし、なだしお側の過失が事故の1次的原因とした。また、第1富士丸の元船長についても回避措置を怠って直進したなどと過失を認定。なだしおの元艦長に禁固2年6カ月執行猶予4年、釣り船の元船長に禁固1年6カ月執行猶予4年を言い渡した。この事故では、なだしおの救助活動の遅れや事故後に発覚した航泊日誌、海図の改ざんなども問題になった。

 06年11月には練習潜水艦「あさしお」とパナマ船籍のタンカーが宮崎県日南市沖で衝突した。門司地方海難審判庁は07年8月、「潜水艦がタンカーの動静を十分監視せず、浮上を中止しなかった」として、当時のあさしお艦長の責任を認定。「艦内の情報伝達が不十分だった」「事故後に海上保安庁や相手船と速やかに通信ができなかった」などと問題点を指摘した。一方、宮崎地検は双方の乗員にけががなかったことなどを理由に、艦長を不起訴処分(起訴猶予)にした。

万一に備え、移動式管制塔で訓練 中部空港

万一に備え、移動式管制塔で訓練 中部空港
中部空港(愛知県常滑市)で18日、地震や火災といった災害や事故などで管制塔が使えなくなった場合に備え、移動式の非常用管制塔を使いこなす訓練が始まった。

全日空の整備士、資格外の航空機整備 国交省が改善指導

全日空の整備士、資格外の航空機整備 国交省が改善指導
全日空の整備士が資格のない航空機の整備に携わり、国土交通省から改善指導を受けていたことが18日、わかった。

 航空機の整備には社内規定上、機種ごとに資格取得が必要。この整備士は昨年秋、資格のないB767型の貨物専用機のエンジンなどを整備した。試験には合格していたが、発令前だった。全日空は「再発防止に努める」としている。

投薬ミスで障害、病院に9800万円賠償命令 東京地裁

投薬ミスで障害、病院に9800万円賠償命令 東京地裁
尿検査に使う毒物のアジ化ナトリウムを過って飲まされ、重い脳障害になった女性(56)と家族が、入院先の「浦安市川市民病院」(千葉県浦安市)に約1億3000万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(孝橋宏裁判長)は18日、約9800万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

航空管制システムに障害 羽田便などに遅れ

航空管制システムに障害 羽田便などに遅れ
18日午後4時半ごろ、埼玉県所沢市の国土交通省東京航空交通管制部(東京ACC)のレーダーの表示システムに障害が発生し、全国で161便(午後9時現在)に30分~2時間の遅れが出た。本来は自動的にレーダー画面に出る便名などが表示されなくなったが、システムの再立ち上げなどにより午後6時すぎに復旧。国交省航空局は「迷惑をかけた。原因究明に努める」としている。

「経験生かし食品Gメンに」 ミートホープ社長が公判で

「経験生かし食品Gメンに」 ミートホープ社長が公判で
北海道苫小牧市の食肉加工会社ミートホープ(自己破産手続き中)による偽装牛ミンチ事件で、不正競争防止法違反(虚偽表示)と詐欺の罪に問われた社長の田中稔被告(69)の公判が18日、札幌地裁であった。起訴事実を認めている田中社長は将来、経験を生かして食の不正を摘発する「食品Gメン」のような仕事をしたいと発言。調べに対し、「自分は最後の職人と呼ばれていた」と話していたことも供述調書で明らかになり、裁判長や検察官から「罪の重さがわかっているのか」とただされる場面が続いた。

国交省、JALを緊急指導 離陸時ルール不徹底で

国交省、JALを緊急指導 離陸時ルール不徹底で
北海道・新千歳空港で日本航空(JAL)便が無許可で離陸滑走したトラブルで、国土交通省は18日までに、管制の指示に対する機長・副機長間の相互確認や、復唱に関する基本的なルールが「守られていなかった可能性がある」として、緊急の指導を行った。

2008年2月18日月曜日

米、偵察衛星をミサイルで破壊へ 人体に有害な燃料搭載

米、偵察衛星をミサイルで破壊へ 人体に有害な燃料搭載
米国防総省は14日、制御不能で地上に落下する見通しのスパイ衛星を、大気圏再突入前にミサイルで破壊する、と発表した。衛星には人体に有害な燃料ヒドラジンが積載されており、地上への飛散を回避するのが主な目的。米国のミサイル防衛システムが人工衛星の破壊に使われるのは初めて。

ボンバル機、大阪空港に引き返す 空調の警告灯が点灯

ボンバル機、大阪空港に引き返す 空調の警告灯が点灯
17日午後6時ごろ、大分空港に向けて大阪空港を離陸した日本エアコミューター2367便(ボンバルディアDHC8―402型)の機内で、空調の不具合を示す警告灯が点灯した。復旧しなかったため引き返すことを決め、約30分後に大阪空港に着陸した。乗員乗客79人にけがはなく、JRやバスなどほかの交通機関を利用した。

JAL機、英語の指示聞き違え滑走か 新千歳空港

JAL機、英語の指示聞き違え滑走か 新千歳空港
日本航空(JAL)の502便が北海道・新千歳空港で許可なく滑走路を離陸滑走した重大トラブルで、管制官と操縦士との具体的なやりとりの一部が17日、わかった。現地で調査した国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、JALの操縦士が英語の指示を聞き違えた可能性とともに、吹雪で滑走路や誘導路が一部しか使えない状況にみあった交信だったのかなど、さらに調べる。

病院給食に偽装米納入 滋賀の業者、発覚後も 県警捜査

病院給食に偽装米納入 滋賀の業者、発覚後も 県警捜査
滋賀県甲賀市の公立甲賀病院(467床)の病院給食をめぐり、同市内の米穀販売会社「今利(いまり)商店」(今井利之社長)が、県産の代表的な米「キヌヒカリ」を納入する契約だったにもかかわらず、県外産や別銘柄を混ぜ合わせた米を納入していたことがわかった。昨年5月、病院が米のDNA鑑定を実施して発覚。同商店は偽装を認めたが、その後も契約外の米を納入していた。病院から相談を受けた県警が捜査を進めている。

2008年2月17日日曜日

滑走路に到着機いるのに離陸滑走開始 新千歳でJAL機

滑走路に到着機いるのに離陸滑走開始 新千歳でJAL機
16日午前10時30分ごろ、北海道の新千歳空港で、羽田行きの日本航空(JAL)502便(乗員乗客446人、B747型機)が、関西空港から着陸したばかりのJAL2503便(同126人、MD90型機)が滑走路前方にいたにもかかわらず、管制官の許可なく滑走を始めた。空港の管制官から停止を命じられ、前方機の手前で止まった。けが人はなかったが、あわや追突する重大事態だとして、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は調査官3人を現地に派遣した。

2008年2月16日土曜日

JAL国際線、軽食用カートをトイレに収納 食事は提供

JAL国際線、軽食用カートをトイレに収納 食事は提供
日本航空(JAL)の釜山発成田行き958便(乗客乗員280人)の機内で6日、軽食を運ぶカートをトイレに収納し、そのまま客に提供していたことがわかった。

 JALによると、釜山で降ろすはずのカートを降ろし忘れたため、1台分収納できなくなった。カートは約18キロ。固定せずに動きだし、事故に至ったケースもある。離陸のため走り出した段階で気づいた客室乗務員は、とっさの判断で1台を客室後部のトイレに押し込んだ。36人分のちらしずしなどが入っていたが、箱入りのため衛生上問題はないと判断。食事は離陸後、客に提供した。機長に報告したのは、成田到着後だった。

姉歯被告らを10億円賠償提訴 「GS東向島」住民

姉歯被告らを10億円賠償提訴 「GS東向島」住民
元1級建築士の姉歯秀次被告(50)による耐震強度偽装事件で、構造計算書の偽装のあった東京都墨田区の「グランドステージ(GS)東向島」(36戸)の住民52人が15日、姉歯被告と墨田区などを相手取り、総額約10億5000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

油タンクなどでの流出事故、10年で倍増 老朽化原因?

油タンクなどでの流出事故、10年で倍増 老朽化原因?
石油タンクなどの危険物貯蔵施設から中身が流出する事故が、05年は392件と、94年(174件)の2倍以上に増えていることが総務省消防庁の調べで分かった。老朽化が急増の原因とみられている。同庁は消防審議会の答申を受けて15日、流出事故の際、火災と同じく消防機関が施設内に立ち入って原因調査できるようにする消防法改正案を今国会に提出することを決めた。

2008年2月15日金曜日

フィブリノゲン投与「記録ある」25%に 厚労省再調査

フィブリノゲン投与「記録ある」25%に 厚労省再調査
薬害C型肝炎問題で、感染源となった血液製剤フィブリノゲンが納入された医療機関の25%にあたる1622施設で、製剤の投与記録が残っている可能性があることが15日、厚生労働省の再調査でわかった。04年の調査では、記録が残っていると回答した医療機関は7%だったが、調査方法を見直すなどした結果、大幅に増えた。投与を証明できる感染者は薬害肝炎救済法の対象となるため、救済対象者が想定の1000人を超える可能性も出てきた。

2008年2月14日木曜日

日韓航路、07年利用客は120万人超 過去最高

日韓航路、07年利用客は120万人超 過去最高
九州・山口と韓国を結ぶ定期旅客航路(6社3区間)の07年の利用客が前年比16.6%増の120万5129人になり、過去最高を更新した。九州運輸局が13日発表した。円安・ウォン高を背景に韓国人の利用が約25%増の88万6000人だった。日本人は29万9000人で約1%減。「韓流ブーム」の04年をピークに減り続けている。

派遣社員の労災死、派遣先にも使用者責任 東京地裁判決

派遣社員の労災死、派遣先にも使用者責任 東京地裁判決
03年に派遣された工場での作業中に死亡した男性(当時22)の両親が、工場が安全対策を怠っていたとして派遣元と派遣先の企業2社などに計約1億9000万円の支払いを求めた訴訟の判決が13日、東京地裁であった。山田俊雄裁判長は、派遣先にも男性の使用者としての責任があったと認め、2社に約5100万円を支払うよう命じた。

グアム沖に米軍機墜落 厚木基地のEA6Bプラウラー

グアム沖に米軍機墜落 厚木基地のEA6Bプラウラー
米海軍厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)に配備されている電子戦機EA6Bプラウラーが12日午後、グアム沖約50キロの海上に墜落した。乗員の4人は緊急脱出後に救出され、無事だった。

新千歳空港でガス管破損 昼時の飲食店に影響、休業も

新千歳空港でガス管破損 昼時の飲食店に影響、休業も
13日午前2時40分ごろ、北海道千歳市の新千歳空港で、旅客ターミナルビルのガス管が施設工事で過って破損し、ガスが供給できなくなった。ビル内にある約40の飲食店のうち多くの店で開店からガスが使えなくなり、冷たい飲み物など火を使わないメニューしか提供できない店が相次いだ。臨時休業する店も出た。復旧は夕方までずれ込むという。

H2Aロケット打ち上げ延期 ネット衛星「きずな」搭載

H2Aロケット打ち上げ延期 ネット衛星「きずな」搭載
宇宙航空研究開発機構と三菱重工業は13日、15日に鹿児島県種子島で予定されていたH2Aロケット14号機の打ち上げを延期すると発表した。ロケットの姿勢制御装置に燃料を入れる作業中にトラブルがあったという。新しい打ち上げ予定日は未定。

2008年2月13日水曜日

「人力発電」歩くだけで携帯10台分 平均出力5ワット

「人力発電」歩くだけで携帯10台分 平均出力5ワット
走ったり歩いたりする際、ひざにかかる力の一部を吸収して電気に変える人力発電装置を、カナダと米国の研究チームが開発した。平均出力は5ワットに達し、携帯電話なら約10台を一度に動かすことができるという。発電設備のない場所で電力供給するのに役立つかもしれない。米科学誌サイエンスで発表。

3次元探査船、232億円で購入 海底資源、自力で調査

3次元探査船、232億円で購入 海底資源、自力で調査
海底資源を探査する国の探査船「資源」が12日、運航を開始し、新潟県中越沖地震の震源域を調査するため、千葉県から新潟県沖へ向け出航した。東シナ海のガス田開発で中国に先を越された日本だが、資源価格が高騰するなか、自前の探査船の導入で、周辺海域での資源調査を本格化させる。地震の断層調査にも威力を発揮しそうだ。

ふげん廃止計画を認可 保安院 28年度までに解体

ふげん廃止計画を認可 保安院 28年度までに解体
経済産業省原子力安全・保安院は12日、日本原子力研究開発機構の新型転換原型炉ふげん(福井県敦賀市)の廃炉計画を認可した。同機構は同日、「ふげん発電所」を「原子炉廃止措置研究開発センター」に改称、今後は廃炉研究を進める。

注射薬「ボトックス」で死亡例、米FDAが調査へ

注射薬「ボトックス」で死亡例、米FDAが調査へ
筋肉のけいれんや緊張を和らげる注射薬「ボトックス」などを使った患者が死亡したり、呼吸不全になったりするケースがあったとして、米食品医薬品局(FDA)は12日までに、副作用と薬との因果関係について調査することを決めた。この薬は、日本国内で「しわを取る」などの適応外の美容整形の分野でも広く使われている。

遺族への損害賠償認めず 割りばし死亡事故 東京地裁

遺族への損害賠償認めず 割りばし死亡事故 東京地裁
東京都杉並区で99年、綿あめの割りばしがのどに刺さって保育園児が死亡した事故で、割りばしによる頭蓋(ずがい)内の損傷を見落としたとして、両親が杏林大医学部付属病院(東京都三鷹市)を経営する学校法人と医師(39)に約8900万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は12日、請求を棄却する判決を言い渡した。両親は控訴する方針。

もんじゅの燃料交換、安全委が「妥当」の答申まとめる

もんじゅの燃料交換、安全委が「妥当」の答申まとめる
国の原子力安全委員会と原子力委員会は12日、運転再開の準備が進む高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の燃料の一部を取り換える計画について、妥当とする答申をまとめた。経済産業省は文部科学省の同意を得て、近く認可する。

病気腎移植の市立宇和島病院、保険医取り消しへ 厚労省

病気腎移植の市立宇和島病院、保険医取り消しへ 厚労省
宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(67)らによる「病気腎」移植をめぐり、厚生労働省は10日、万波氏が25件の病気腎移植を手がけた前勤務先の同市立宇和島病院に対し、保険医療機関の指定を取り消す方針を固めた。不正な保険請求やカルテの一部破棄が監査で確認され、悪質と判断した。取り消し期間は原則5年だが、地域住民への影響を考慮して1カ月に短縮するほか、患者の医療費負担が増えない方向で最終調整している。

2008年2月12日火曜日

シャトル飛行1日延期 「乗員の健康に問題」 NASA

シャトル飛行1日延期 「乗員の健康に問題」 NASA
米航空宇宙局(NASA)は9日、スペースシャトル・アトランティスの飛行を1日延期することを決めた。「乗組員の健康上の問題」が理由だという。

アマゾンの違法伐採、衛星「だいち」が監視へ

アマゾンの違法伐採、衛星「だいち」が監視へ
ブラジル・アマゾンの熱帯雨林で横行する違法伐採の監視に、日本の地球観測衛星「だいち」が一役買う。夜でも曇りでも地上を観測できる能力にブラジル政府が期待を寄せ、支援を要請していた。日本政府は途上国援助(ODA)の枠組みで支援する方針だ。

福岡空港国内線ターミナルの広告板が発火

福岡空港国内線ターミナルの広告板が発火
9日午後10時20分ごろ、福岡市博多区下臼井の福岡空港国内線第2ターミナルビルで、2階搭乗待合室の柱に設置されているプラスチック製電照広告板(高さ約2メートル、幅約1メートル)から煙が出ているのを、内装工事中の作業員が見つけた。空港関係者が消火器で消し止めた。飛行機の運航は終わっていて、現場に乗客はいなかった。

乱気流で乗客1人が打撲 北京発関空着の中国国際航空

乱気流で乗客1人が打撲 北京発関空着の中国国際航空
10日午後7時15分ごろ、北京発関西空港行き中国国際航空161便ボーイング737―300型機(乗員・乗客計95人)が鳥取市付近の上空9100メートルを飛行中、乱気流に巻き込まれ、乗客の女性(48)が腹部と腰を打撲した。

えひめ丸事故から7年、追悼式典に350人参列 愛媛

えひめ丸事故から7年、追悼式典に350人参列 愛媛
愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」がハワイ沖で米原潜に衝突されて沈没し、生徒や指導教官ら計9人が犠牲となった事故から丸7年となる10日、宇和島市の同校体育館で犠牲者を悼む「追想の日」の式典があった。遺族や在校生ら約350人が参列し、9人の冥福を祈った。

2008年2月9日土曜日

シャトル・アトランティス、打ち上げ成功 実験棟設置へ

シャトル・アトランティス、打ち上げ成功 実験棟設置へ
米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル・アトランティスが米東部時間7日午後2時45分(日本時間8日午前4時45分)、ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。約45分後に予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。

地球深部探査「ちきゅう」帰港 南海トラフの地質採取

地球深部探査「ちきゅう」帰港 南海トラフの地質採取
紀伊半島沖の熊野灘で巨大地震の震源域「南海トラフ」を掘削していた海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が和歌山・新宮港に帰港。6日、採取したコアと呼ばれる地質試料を公開した。南海トラフの断層面の地質も採取、津波の発生過程を調べる手がかりになるという。

仏新幹線新世代版「AGV」登場 最高時速360キロ

仏新幹線新世代版「AGV」登場 最高時速360キロ
フランスの新幹線TGVの新世代版「AGV」を5日、仏重電大手アルストム社が仏中西部ラロシェルで公開した。TGVの最高時速320キロを大幅に上回る360キロでの走行が可能という。日本の新幹線などとの間で高速鉄道技術の売り込み競争は過熱しており、優位に立とうとする試みだ。

ロシア機が領空侵犯 空自が緊急発進

ロシア機が領空侵犯 空自が緊急発進
防衛省は9日、ロシアの爆撃機が午前7時30分から約3分間、伊豆諸島南部の領海上空を侵犯したと発表した。航空自衛隊は百里基地(茨城県)などからF15戦闘機と早期警戒管制機を緊急発進(スクランブル)させ、警告した。

 ロシア機は北海道東部沖から太平洋上を南下し、伊豆諸島上空で旋回した。他国機の領空侵犯は06年1月以来。

高島屋が2万人分の個人情報紛失 駅トイレに置き忘れ

高島屋が2万人分の個人情報紛失 駅トイレに置き忘れ
高島屋(大阪市中央区)は8日、神奈川県民共済生活協同組合から預かった約2万件の個人情報を記録した記憶媒体(MO)を紛失したと発表した。ギフトカタログを送るため県民共済から預かった加入者2万9件の住所、氏名、電話番号など個人情報が記録されているという。MOは暗証番号でロックされており、同社は「現時点で情報が流出している事実は確認されていない」としているが、「情報管理が甘かった。誠に申し訳ない」と謝罪している。

プラスチックでも偽装 三井化学子会社事務用ファイル

プラスチックでも偽装 三井化学子会社事務用ファイル
三井化学の子会社、三井化学ファブロ(本社・東京)は8日、事務用ファイルに使われるプラスチック製シートで、原料の再生樹脂の配合率が基準に満たない製品を販売していたと発表した。再生製品の偽装は、紙から樹脂製品に広がった。事態を重くみた経済産業省は同日、環境に配慮した物品の調達を国の機関に義務づけるグリーン購入法の対象115品目についての調査を業界団体に求めた。

秩父鉄道影森駅で貨物列車が脱線、運転士がけが 埼玉

秩父鉄道影森駅で貨物列車が脱線、運転士がけが 埼玉
8日午後0時20分ごろ、埼玉県秩父市上影森の秩父鉄道影森駅構内で、セメントの原料となる石灰石を詰め込んだ貨物列車(20両編成)のうち、機関車1両が横転し、貨車5両が脱線した。運転士は途中で飛び降り、腕にけがをしているという。秩父署が事故の原因を調べている。

愛知県警巡査長が停職3カ月 パソコンにウィニー導入

愛知県警巡査長が停職3カ月 パソコンにウィニー導入
愛知県警東海署生活安全課の巡査長(27)が、私物のパソコンを無許可で公務に使用したうえ、ファイル交換ソフト「ウィニー」を導入していたとして、県警監察官室は8日、停職3カ月の懲戒処分とした。捜査関係の情報流出はなかったという。巡査長は同日付で依願退職した。

JAL側、賠償請求認める 客室乗務員情報の無断収集

JAL側、賠償請求認める 客室乗務員情報の無断収集
日本航空の最大労組「JAL労働組合」が客室乗務員の病歴などを含む個人情報を無断で収集し、リストにしていた問題をめぐる損害賠償請求訴訟で、労組とともに被告になっている「日本航空インターナショナル」(東京都品川区)は7日、東京地裁で開かれた初の口頭弁論で、原告の請求を認める意向を明らかにした。原告側は、同社が訴訟から退くことは「違法な情報収集の真相を闇に葬ろうとするものだ」と反発している。

中国産キャビア、ロシア産と販売 そごうなどの運営会社

中国産キャビア、ロシア産と販売 そごうなどの運営会社
百貨店のそごうと西武百貨店を運営するミレニアムリテイリングが昨年末、歳暮ギフト用にロシア産として販売したキャビアが中国産だったことが、7日分かった。ラベルには「中国産」の表記があり、「間違えて納入されたものを確認しなかった」としている。

2008年2月7日木曜日

JAC便の逸脱、レバーのズレが原因 事故調査委が推定

JAC便の逸脱、レバーのズレが原因 事故調査委が推定
島根県斐川町の出雲空港で昨年12月、大阪発の日本エアコミューター(JAC)2345便(サーブ社製340B型機)が着陸後に滑走路を逸脱したトラブルで、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は7日、「一体で動かすはずのエンジンのパワーレバーが左右でずれたことが原因と推定される」との調査経過を発表した。

防火水槽工事の作業員2人死傷 マンホールで練炭燃やす

防火水槽工事の作業員2人死傷 マンホールで練炭燃やす
6日午前8時ごろ、群馬県沼田市利根町大原の国道120号脇で、防火水槽の設置工事をしていた作業員2人がマンホールに入った際に相次いで倒れ、1人が死亡、1人が意識不明の重体になった。

赤福、117日ぶり営業再開 朝5時に行列300人

赤福、117日ぶり営業再開 朝5時に行列300人
赤福餅の消費期限偽装が発覚して昨年10月から営業をやめていた和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)は6日朝、伊勢市の本店で営業を再開した。昨年10月12日以来約4カ月ぶり。客が殺到して生産が追いつかず、市内のほかの2直営店は開店時間を遅らせた。浜田典保社長(45)は本店開店の午前5時、店頭で、「不始末によりお客様にご迷惑をおかけしました。改めておわび申し上げます」と述べて深々と頭を下げた。

エコインキ偽装、新たに3社 計6社に

エコインキ偽装、新たに3社 計6社に
日本新聞インキと東洋インキ製造、サカタインクスは5日、環境に配慮した製品であることを表示したインキで、基準外の製品があったと発表した。日本新聞インキは毎日新聞が筆頭株主で、第2位の朝日新聞も11%を出資している。インキをめぐる「エコ偽装」の発表は計6社になった。

2008年2月4日月曜日

水星に「クモ」発見 NASA探査機メッセンジャー

水星に「クモ」発見 NASA探査機メッセンジャー
米航空宇宙局(NASA)の探査機メッセンジャーが、水星の表面で「クモ」を見つけた。その正体は、放射状に多数の溝が走る珍しい地形だ。

高地トレで死亡 両親が日体大提訴へ「安全管理怠った」

高地トレで死亡 両親が日体大提訴へ「安全管理怠った」
中国・昆明で06年3月、高地トレーニング中に死亡した日本体育大学水泳部2年の男子学生の両親が月内にも、大学とコーチを相手に総額約9000万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こす。現地は標高約1900メートルで酸素濃度が低く、平地よりも選手の体に負担がかかるのに、「体調管理や救助体制が不十分で、安全管理を怠った」と訴える。高地トレでの死亡事故をめぐり指導側の責任が司法の場で争われるのは初めて。

薬害肝炎訴訟きょう初の和解へ 給付問い合わせ相次ぐ

薬害肝炎訴訟きょう初の和解へ 給付問い合わせ相次ぐ
薬害C型肝炎訴訟は4日午後、大阪、福岡の両高裁で、原告側と国の和解が初めて成立する。行政や市民団体には、施行された救済法にもとづく給付金について問い合わせが相次いでいるが、対象にならない人たちは多く、訴訟を起こす動きもある。

ロケットの「ゴミ」拾います 船舶事故防止へ 宇宙機構

ロケットの「ゴミ」拾います 船舶事故防止へ 宇宙機構
ロケットが落とす「ゴミ」は確実に回収し続けます――。宇宙航空研究開発機構はロケットが飛行中に捨てる先端部の覆いの回収に、15日打ち上げ予定の国産大型ロケットH2A14号機でも挑む。船舶にぶつかり事故につながるのを防ぐためで、これまでの発見率は100%。「世界的にも珍しい取り組み」(宇宙機構)だという。

ゴンドラから投げ出され、作業員2人けが 経産省別館

ゴンドラから投げ出され、作業員2人けが 経産省別館
3日午前10時35分ごろ、東京都千代田区霞が関1丁目の経済産業省別館で、クレーンでつっていた工事用ゴンドラが傾き、男性作業員2人が投げだされた。46歳の作業員が約18メートル下まで転落し、肋骨(ろっこつ)が折れるなど3カ月の重傷。32歳の作業員が足の打撲で軽いけがをした。

電動車いす全焼、101歳男性が死亡か 岡山・倉敷

電動車いす全焼、101歳男性が死亡か 岡山・倉敷
3日午前6時40分ごろ、岡山県倉敷市玉島黒崎の市道で、焼けた電動車いすのそばに高齢の男性が倒れ、火がくすぶっているのを通行人の男性が見つけ、119番通報した。県警玉島署員らが駆けつけたところ、男性はすでに死亡していた。現場近くでは無職笠原二美治(ふみじ)さん(101)が電動車いすを利用し、家族と連絡がとれなくなっている。同署は男性の身元の確認を進めるとともに、電動車いすを県警科学捜査研究所に送って出火原因を調べる。

2008年2月3日日曜日

ビートルズの曲、北極星へ発信 NASA設立50周年

ビートルズの曲、北極星へ発信 NASA設立50周年
米航空宇宙局(NASA)は、今年でNASAの設立から50年を迎えることを記念して、ビートルズの名曲「アクロス・ザ・ユニバース」を、米東部時間4日午後7時(日本時間5日午前9時)に北極星へ向けて発信することを決めた。

新聞インキでも「エコ偽装」 大豆油の比率が基準以下

新聞インキでも「エコ偽装」 大豆油の比率が基準以下
インキメーカーのザ・インクテック(本社・東京都千代田区)は1日、石油系溶剤などの含有量を減らして「エコマーク」を取得したインキの中に、基準を満たしていない製品があったと発表した。大豆油を一定以上使っているインキにつける「ソイシール」でも基準以下の製品にシールをはっていた。原因は調査中だが、「深く反省し、心よりおわびします」としている。

全国の公衆電話2693台が故障 通話できず

全国の公衆電話2693台が故障 通話できず
NTT東日本、西日本は1日、全国で2693台の公衆電話が故障して通話できない状態になったと発表した。いずれも05年以降に設置された最新型の緑色の電話機。受話器をあげて硬貨を入れても通信状態にならないという。原因は調査中で、両社が交換を始めた。

2008年2月1日金曜日

NASAに東大助太刀 最新の微粒子測定機、北極観測

NASAに東大助太刀 最新の微粒子測定機、北極観測
東京大・先端科学技術研究センターの大気汚染物質測定装置が、米航空宇宙局(NASA)の北極観測プロジェクトに請われて参加する。北極圏上空で4~7月、すす微粒子などのデータを集め、大気汚染が地球温暖化に及ぼす影響の研究に貢献する。

部品工場で爆発事故、作業中の3人重軽傷 大阪・柏原

部品工場で爆発事故、作業中の3人重軽傷 大阪・柏原
1日午前11時ごろ、大阪府柏原市円明(えんみょう)町の金属加工会社「東研サーモテック」の柏原工場で、部品を洗浄する機械が爆発し、作業をしていた男性従業員3人が顔にやけどを負うなどして病院に運ばれた。柏原署によると、2人は重傷で、1人は軽傷という。

オフサイトセンター活用求める 原発防災で経産省に勧告

オフサイトセンター活用求める 原発防災で経産省に勧告
東京電力柏崎刈羽原発が被災した昨年7月の新潟県中越沖地震で、国としての状況把握や地元への情報提供に問題があったとして、総務省は1日、経済産業省に緊急の勧告をした。原発の応急対策拠点として準備されながら、同地震では使われなかった「オフサイトセンター」の活用などを求めている。また、原子力安全・保安院の現地事務所には、災害発生時の緊急走行ができる車がなかったことも総務省の調べで分かった。

JR西幹部らの聴取を終了 宝塚線脱線事故で兵庫県警

JR西幹部らの聴取を終了 宝塚線脱線事故で兵庫県警
乗客ら107人が死亡した05年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で、兵庫県警捜査本部(尼崎東署)は31日、JR西日本の井手正敬・元相談役から参考人として事情を聴いた。井手元相談役は同社の社長・会長を務め、経営に深く関与。県警はこれで同社幹部らの参考人聴取を終え、業務上過失致死傷容疑で刑事責任を問えるか、神戸地検と本格協議に入る。

薬害C型肝炎、32人が追加提訴 原告数238人に

薬害C型肝炎、32人が追加提訴 原告数238人に
血液製剤をめぐる「薬害C型肝炎訴訟」で、弁護団は31日、新たに32人が東京や大阪など全国の5地裁に訴えを起こしたと発表した。これで全国の原告数は238人となった。

幼稚園バスにひかれ小1男児死亡 東京・調布

幼稚園バスにひかれ小1男児死亡 東京・調布
31日午後2時40分ごろ、東京都調布市佐須町3丁目の市道で、同市布田2丁目、会社員柴垣尚宏さん(37)の長男で市立八雲台小学校1年結仁(ゆうと)君(7)が、東京都三鷹市内の幼稚園の送迎用マイクロバスにひかれ、病院に運ばれたがまもなく死亡した。警視庁は、運転していた三鷹市新川5丁目、運転手藤原芳郎容疑者(67)を自動車運転過失傷害の疑いで現行犯逮捕し、同致死容疑に切り替え調べている。

フジテック、JFE側を提訴 エレベーター強度不足

フジテック、JFE側を提訴 エレベーター強度不足
フジテック(滋賀県彦根市)製エレベーターに強度不足の鋼材が使われていた問題で、同社は鋼材を納入したJFE商事(大阪市)とJFE商事建材販売(同)がフジテック側の指定と異なる鋼材を納入したため問題が生じ、補強対策工事などで損害を被ったとして、両社に約7億円の損害賠償を求める訴えを31日までに大阪地裁に起こした。

残る4船員も帰還へ 羅臼の漁船拿捕

残る4船員も帰還へ 羅臼の漁船拿捕
北方領土・国後島沖で昨年12月13日、北海道の羅臼漁協所属の漁船4隻(乗組員計11人)がロシア国境警備局に拿捕(だほ)された事件で、外務省は31日、拘束されたままだった4人が2月1日に解放されると発表した。同日午後、根室沖の洋上で、北海道の漁業取締船が4人を引き取る予定だ。

昨年の交通事故死者、65歳以上が5割近くに

昨年の交通事故死者、65歳以上が5割近くに
昨年1年間の交通事故による65歳以上の高齢者の死者は2727人で、死者総数の47.5%になったことが警察庁のまとめで分かった。このうち約半数が歩行中の事故が原因だった。交通事故死者数は年々減少している中、全人口の約2割にすぎない高齢者が占める割合は増える一方だ。