2007年6月28日木曜日

離陸寸前に急停止、滑走路前方に別の飛行機 新千歳空港

2007/06/28:離陸寸前に急停止、滑走路前方に別の飛行機 新千歳空港
27日午後9時9分ごろ、北海道・新千歳空港のA滑走路で、離陸のために滑走を始めた羽田行きスカイマーク730便(ボーイング767型、乗客・乗員計158人)が、着陸したばかりで滑走路を横断してきた羽田発の全日空79便(ボーイング777型、同246人)を前方に発見し、急停止した。両機の乗客・乗員にけがはなかった。

2007/07/03:国交省、空自に改善要請 「新千歳」の管制官分担
北海道・新千歳空港で6月27日、管制官のミスにより全日空機が滑走路に進入、離陸滑走中のスカイマーク機が緊急停止した事案で、国土交通省は、管制塔にいた別の管制官が警告すれば防げた可能性があったとして、管制業務を担当する航空自衛隊に改善を求めた。

2007年6月21日木曜日

ユナイテッド航空、前便を一時地上待機

ユナイテッド航空、全便を一時地上待機--原因はコンピュータのトラブル
米連邦航空局(FAA)は、United Airlinesが米国時間6月20日朝、コンピュータシステムの障害により、一時的に全便を地上待機させざるを得なくなったことを認めた。

2007年6月19日火曜日

NTT光電話障害関連

東のフレッツ・トラブル,「ルート再計算により・・・」の真相
NTT東日本/西日本のひかり電話サービスやフレッツ・サービスはトラブルが続く。その都度、原因を明らかにしてきたが、5月15日に発生したNTT東日本のBフレッツのトラブルについてはその原因の説明に納得できなかった。「IP伝送装置のパッケージ交換をきっかけに、ルート再計算の負荷が増え、14都道県のフレッツ網がダウン」。装置が故障するのはよくあること。それに伴うルート再計算で大半のフレッツ網がダウンするとは・・・。やはり、その真相は単純ではなかった。

2007年6月15日金曜日

ANA障害関連

【ANA障害】システム対策に3億円投資、欠航の減収は4億円
全日本空輸(ANA)は5月末の大規模障害を受けて、システムの増強や改善の対策に2億~3億円の資金を投じる。また、欠航による減収は約4億円であることが分かった。6月13日の会見でANAが明らかにした(関連記事)。合計で約7億円となり、ブランド・イメージの低下とともに、大規模障害の影響の大きさを裏付けた。

-------------------------続報----------------------------

2007/10/30:初めて責任者が語る!全日空システム障害の対策と教訓
5月27日に発生した全日空のシステム障害。国内線130便が欠航し、464便が30分以上遅延するなど約7万人に影響が生じた。終日混乱が生じ、約4億 5000万円もの減収になる大規模なシステムトラブルとなった。6月にまとめた再発防止策に5カ月かけて取り組み、10月25日に技術的な対応が完了した。投資額は3億円。

2007年6月14日木曜日

ANA障害関連

【会見詳報】ANA障害の原因判明、「世界4例のスイッチ故障がきっかけ、対応も遅れた」

全日本空輸(ANA)は6月13日夕方、国土交通省で記者会見を開き、5月末に国内線システムで発生させた大規模障害の原因について報告した。会見に臨んだANAの長瀬眞(ながせ・しん)専務取締役執行役員は「障害発生からログの分析を続けてきた。このような事態が起こらぬよう再発の防止に努め、信頼の回復に努めたい」と述べ、IT推進室長の佐藤透執行役員が詳細を説明していった(写真1)。

【ANA障害】「引き金」となった大型スイッチにシスコ・NECがコメント
6月13日夕方、全日本空輸(ANA)は5月末の大規模障害について詳細を記者会見で説明した。その中で、一因とされたのがデータセンターの通信機器故障だった。データのパケットを振り分けるスイッチで、「米シスコのCatalystシリーズの大型機」(ANAの担当者)という。IT推進室長の佐藤透執行役員は会見で「NECがシスコ製品を選択して納入した。シスコから世界で同様の問題は4事例しかないと聞いている」と述べた。

2007年6月13日水曜日

NTT光電話/ANA障害関連

NTT東西とANAのシステム・トラブルに見る顧客視点の有無
 少し前のことになるが,6月1日付朝日新聞朝刊(科学面)に先のNTT東西会社と全日空(ANA)のシステム・トラブルについての論評記事が載っていた。「単純ミス・修理が『大事件』に」といった雰囲気の見出しで,その記事には本位田真一・国立情報科学研究所教授のコメントが寄せられていた。そのコメントに付けられた小見出しは,「技術者の育成と検証プログラムを」というものだった。筆者もそれは必要だろうと同意した。一方で筆者はこうした一連の報道を前に,NTT東西とANAという当事者は,今回の「事件」をどうとらえているのかを知りたいと思った。

2007年6月12日火曜日

NTTひかり電話トラブル関連

NTTのひかり電話障害はコマンド間違いが原因、待機系は稼働せず
NTT東日本とNTT西日本は5月24日、昨日午前にIP電話サービス「ひかり電話」が両社の間で不通になったトラブルについて詳細を発表した。問題を起こしたのは、両社のひかり電話網をつなぐ中継網内の呼制御サーバー。入札によって、NTT東子会社のNTT-MEが提供している。

「ひかり電話」はまだまだ止まる
交換手を介さずに電話をつなぐ「自動電話交換機」が日本で初めて導入されたのは1926年1月のことという。当時は故障が多かったに違いない。それから80年あまり経ち、電話交換機による固定電話サービスは完成の域に到達した。家から固定電話をかけて、つながらなかったという経験をした人はもういないのではないか。

ところがここへ来て、電話がつながらないという事態が相次いで起きている。NTT東日本とNTT西日本の「ひかり電話」故障である。先月でいうと、 5月15日から16日、23日、28日にそれぞれ、ひかり電話がつながらないトラブルが発生した。ひかり電話は2006年にも、3月、4月、9月、10 月、12月と、つながりにくい状況になっていた。電話が日本に上陸して100年以上が経ったが、電話が簡単にはつながらない時代が再びやってきた。

「情報システム事故」、技術者だけでは防げない
5月後半、全日本空輸、NTT、JRの情報システムで相次いで事故が起きた。いずれの場合も、些細な操作ミスや切り替え作業が、システム全体が停止するような悪影響を与えてしまい、しかもなかなか原因を特定できなかった。残念ながら今後も、情報システムの事故は続くだろう。そうならざるを得ない構図について、日経ビジネス誌に「ITの07年問題は“逃げ水” 全日空などシステム障害、対応には限界も」という一文を書いた。本欄においては、情報システムの根本的な事故防止策について考えてみる。