2008年4月30日水曜日

インド、衛星10機一度に打ち上げ 国産ロケットで

インド、衛星10機一度に打ち上げ 国産ロケットで
【ニューデリー=小暮哲夫】インド政府は28日、人工衛星10機を積んだ国産ロケットの打ち上げに成功した。インド国産の地球観測衛星2機と、日本を含む海外5カ国が製作した超小型衛星8機を搭載。今回の成功で、商用衛星打ち上げの国際市場に本格参入したいとしている。

韓国人初の宇宙飛行士が入院 着陸の衝撃で腰・肩痛

韓国人初の宇宙飛行士が入院 着陸の衝撃で腰・肩痛
韓国人初の宇宙飛行士となった女性の李ソ燕さん=ソは火へんに召=が29日、腰や肩に痛みを訴え、韓国の病院に入院した。韓国メディアによると、ロシアの宇宙船で地球に帰還した際に受けた着陸の衝撃による激痛が原因。(時事)

山東省列車衝突、「過失」認める 中国当局

山東省列車衝突、「過失」認める 中国当局
【ツーポー(中国山東省)=西村大輔、北京=峯村健司】中国山東省ツーポーで28日未明に起きた列車衝突事故は、同夜までに死者が70人、負傷者が420人に上った。国営新華社通信が報じた。中国当局は、テロの可能性はなく過失による「人為的な事故」であるとして、地元鉄道局長ら2人を罷免し、原因を調べている。

ミニコースターで10歳女児が鎖骨骨折 姫路の遊園地

ミニコースターで10歳女児が鎖骨骨折 姫路の遊園地
29日午後2時50分ごろ、兵庫県姫路市豊富町神谷の姫路セントラルパークで、ミニコースター「ラビリンス」(全長約410メートル)に乗っていた京都府福知山市の小学5年の女児(10)が、カーブ地点で体を振られた際に肩を車両の内壁にぶつけた。左の鎖骨が折れる重傷。同コースターでは、03年にも別の女児が鎖骨骨折のけがをしており、同パークは運行を中止して原因を調べる。

2008年4月28日月曜日

中国で列車同士衝突、43人死亡、247人負傷

中国で列車同士衝突、43人死亡、247人負傷
【北京=藤原秀人】中国国営新華社通信によると、28日午前4時40分(日本時間同5時40分)ごろ、山東省で北京発同省青島行きの旅客列車が脱線し、前から来た同省煙台発江蘇省徐州行きの旅客列車と衝突した。この事故で43人が死亡、247人が負傷した。うち51人が重傷。市内にある人民解放軍148病院だけで午前中に約200人が搬送されており、死傷者はさらに増えそうだ。

エキスポ・コースター死傷事故で旧経営陣ら2人起訴

エキスポ・コースター死傷事故で旧経営陣ら2人起訴
大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で昨年5月、ジェットコースターが脱線して乗客1人が死亡、19人が重軽傷を負った事故で、大阪地検は28日、コースターの保守点検を怠って車軸が折れたことにより乗客を死傷させたなどとして、経営会社「エキスポランド」の伊藤正則・元取締役(60)と建部淳・元施設営業部長(66)を業務上過失致死傷などの罪で、在宅のまま大阪地裁に起訴した。

中華航空機事故から14年、遺族ら慰霊

中華航空機事故から14年、遺族ら慰霊
名古屋空港で中華航空機が墜落し、乗客・乗員264人が亡くなった事故から26日で14年。空港に隣接する愛知県春日井市の慰霊施設「やすらぎの園」に、遺族ら約260人が慰霊に訪れた。事故が起きた午後8時15分過ぎには、雨の中で黙祷(もくとう)をささげ、大切な人を失った悲しみを改めて心に刻みながら、事故が繰り返されないようにと祈った。

個人情報保護の方針変更を閣議決定 新聞協会、不満の見解

個人情報保護の方針変更を閣議決定 新聞協会、不満の見解
政府は25日、一部変更された「個人情報保護に関する基本方針」を閣議決定した。個人情報保護法の施行後、必要な情報の公開を控える「過剰反応」があることを明記したが、対策として、積極的な広報・啓発活動のほか、国の機関や地方公共団体に法や関連条例の適切な解釈と運用を求めるにとどめた。

旧首都高幹部らの不起訴、不当と議決 ETC死亡事故

旧首都高幹部らの不起訴、不当と議決 ETC死亡事故
東京都渋谷区の首都高速の料金所で05年9月、収受員の男性(当時63)がトラックにはねられて死亡した事故で、東京第2検察審査会は、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検された旧首都高速道路公団(現首都高速道路会社)幹部ら6人と男性が勤めていた収受会社について、東京地検の不起訴処分は不当と議決した。議決は16日付。

2008年4月25日金曜日

高レベル放射性廃棄物、青森を最終処分地にせず 国が確約

高レベル放射性廃棄物、青森を最終処分地にせず 国が確約
青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場から排出される、放射能が強い核のごみ「高レベル放射性廃棄物」の最終処分場の問題で、甘利明経済産業相は25日午前、三村申吾同県知事に対し「青森県を最終処分地にしない」などとする「確約書」を手渡した。高レベル放射性廃棄物は同村に一時貯蔵されているが、国が将来的に他県に運び出すことを約束したものだ。

改札口が開いてない! 6人始発に乗れず JR高槻駅

改札口が開いてない! 6人始発に乗れず JR高槻駅
24日午前4時55分ごろ、大阪府高槻市のJR高槻駅で、駅の南北を結ぶ地下通路にある西口改札口のシャッターが開いていないと、乗客が中央改札口に申し出た。JR西日本によると、宿直の駅員が開け忘れたのが原因で、乗客6人が同5時発の上下の始発電車に乗り遅れたという。

もんじゅ通報遅れ問題、保安院が特別検査へ

もんじゅ通報遅れ問題、保安院が特別検査へ
福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で3月、ナトリウム漏れ検出器が誤作動し、警報が鳴ったのに関係機関への通報が約3時間後と遅れた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は、もんじゅを設置・運営する日本原子力研究開発機構の品質管理態勢や危機管理意識に問題があったとして、原子炉等規制法に基づき5月末から特別保安検査に入ることを決めた。

2008年4月24日木曜日

脱落タイヤ、コンビニ直撃 ドアガラス大破 埼玉

脱落タイヤ、コンビニ直撃 ドアガラス大破 埼玉
23日午前7時55分ごろ、さいたま市北区吉野町2丁目の県道交差点で、埼玉県川口市の運転手(57)の10トントラックが右折した際、左後部のタイヤが脱落、近くのコンビニエンスストア=村松文男さん(53)経営=のドアガラスにぶつかって大破させた。当時、店内には村松さんや客など計3人がいたが、けがはなかった。

大間原発設置を許可 プルトニウム消費目的、5月着工

大間原発設置を許可 プルトニウム消費目的、5月着工
経済産業省は23日、Jパワー(電源開発)の大間原子力発電所(青森県大間町、改良型沸騰水型炉、138・3万キロワット)の設置を許可した。日本が保有するプルトニウムの消費を主目的としており、炉心にウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を100%入れられる。こうした「フルMOX」タイプの原発は世界で初めて。

運転技術磨け JR九州の新幹線シミュレーター完成

運転技術磨け JR九州の新幹線シミュレーター完成
JR九州の新幹線運転シミュレーターが完成し、北九州市門司区の社員研修センターで23日報道陣に公開された。新幹線運転士の養成には欠かせないが、これまでは大阪府吹田市にあるJR西日本の施設で訓練していた。

JR脱線「現場カーブは最も危険」 立件、夏にも結論

JR脱線「現場カーブは最も危険」 立件、夏にも結論
乗客ら107人が死亡、562人が負傷した05年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で、兵庫県警捜査本部(尼崎東署)は、現場カーブがJR西日本の全路線の中で最も危険なカーブと断定した。時速120キロの高速運転の直線から70キロまでの大幅な減速が必要で、同様のカーブは他になかった。同本部は、経営陣が現場カーブで新たな脱線防止措置を取っていなかったことを重視。業務上過失致死傷容疑での立件の可否について詰めの捜査に入っており、今夏にも結論を出す見通しだ。

「うつ病で解雇」は無効 東芝に賃金支払い命令 東京地裁

「うつ病で解雇」は無効 東芝に賃金支払い命令 東京地裁
「東芝」(東京都港区)の工場で働いていた重光由美さん(41)が、長時間労働が原因でうつ病を発病したのに解雇したのは違法だと訴えた訴訟で、東京地裁(鈴木拓児裁判官)は22日、解雇を無効とし、未払い賃金など約2700万円を支払うよう東芝に命じる判決を言い渡した。

羽田―香港、日航も毎日運行へ

羽田―香港、日航も毎日運行へ
日本航空は7月から、羽田―香港線を1日1往復運航する。国際チャーター便に開放された特定深夜・早朝枠(羽田出発は午後8時半から同10時台、到着は午前6時台から同8時半)を利用する。全日本空輸も同路線に今月就航している。

個人情報保護の基本方針 改正案に「過剰反応」対策盛る

個人情報保護の基本方針 改正案に「過剰反応」対策盛る
政府の「個人情報の保護に関する基本方針」の改正案が22日、内閣府の国民生活審議会個人情報保護部会(部会長・小早川光郎東大教授)に示され、同審議会は原案通り答申した。個人情報保護法施行後、必要な情報の公開を控える「過剰反応」への対策が盛り込まれ、消費者権利保護策も新たに加わる。改正方針は近く閣議決定される。

2008年4月22日火曜日

京大と宇宙機構がタッグ 新分野開拓へ連携協定

京大と宇宙機構がタッグ 新分野開拓へ連携協定
京都大学(尾池和夫総長)と宇宙航空研究開発機構(宇宙機構、立川敬二理事長)は21日、宇宙での基礎・応用研究をさらに発展させるために連携協力をしていくという協定を締結した。宇宙開発の実施機関である宇宙機構と教育機関との間で相互のつながりを深める狙いがある。

韓国人宇宙飛行士ら帰還 ISSに滞在

韓国人宇宙飛行士ら帰還 ISSに滞在
韓国人初の宇宙飛行士として国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した女性の李●(火へん召)燕さん(29)が19日、米ロの宇宙飛行士2人とともにロシアの宇宙船ソユーズのカプセルでカザフスタンの草原に帰還した。着陸地点は予定より420キロほどそれたが、李さんらに影響はなかった。イタル・タス通信などが伝えた。(モスクワ)

宇宙の、あの人へ届けます 開発中の無人補給機を公開

宇宙の、あの人へ届けます 開発中の無人補給機を公開
宇宙航空研究開発機構は17日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶため開発中の無人補給機「HTV」を、茨城県つくば市の筑波宇宙センターで報道陣に公開した。

秋田「比内鶏」偽装、元社長ら近く逮捕 詐欺などの疑い

秋田「比内鶏」偽装、元社長ら近く逮捕 詐欺などの疑い
秋田県大館市の鶏肉加工販売会社「比内鶏」=破産手続き中=が秋田特産の比内地鶏だと偽って商品を出荷していた問題で、県警は近く、藤原誠一元社長(77)と同社の関連会社幹部ら数人を、詐欺と不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで逮捕する方針を固めた。

相次ぐ海賊、対抗策は放水程度 タンカー被弾の海域

相次ぐ海賊、対抗策は放水程度 タンカー被弾の海域
日本郵船の大型タンカーが21日、ソマリア沖で海賊とみられる小型船から発砲された。現場はアジアと欧州を結ぶ海上交通の要衝。相次ぐ海賊被害に、関係者は対策に頭を抱えている。

家族への思い永遠に JR脱線犠牲者の絵手紙展、銀座で

家族への思い永遠に JR脱線犠牲者の絵手紙展、銀座で
05年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で亡くなった兵庫県西宮市の元漫画家、石井利信さん(当時55)が残した絵手紙の展覧会が東京都中央区銀座8丁目の画廊「東邦アート」で開かれている。同社大阪店長だった石井さんの元同僚が企画した。家族への思いが込められた約200枚が展示されている。

海賊?日本郵船タンカーに発砲 イエメン沖、航行可能

海賊?日本郵船タンカーに発砲 イエメン沖、航行可能
21日午前4時40分(日本時間同午前10時10分)ごろ、イエメン南沖(ソマリア北沖)のアデン湾で、日本郵船(東京都千代田区)の大型原油タンカー「高山」(15万トン)が不審船から発砲を受けた。日本人7人、フィリピン人16人が乗っていたが無事。

手術中に管が外れ意識不明 神奈川県立がんセンター

手術中に管が外れ意識不明 神奈川県立がんセンター
神奈川県立がんセンター(横浜市旭区中尾1丁目)は20日、同市内の40歳代の女性の乳がん手術中、人工呼吸を管理する麻酔器からつながる管が外れ、女性が意識不明の重体になったと発表した。発見が遅れ、低酸素状態になったという。センターは家族に謝罪。院内に事故調査委員会を設置して原因を究明する。

2008年4月20日日曜日

待遇改善求める中国のパイロット、目的地上空でUターン

待遇改善求める中国のパイロット、目的地上空でUターン
【北京=坂尻信義】中国東方航空のパイロットたちが待遇の改善を求め、乗客を乗せた旅客機で目的地の上空まで飛びながら出発地に引き返すという抗議行動を繰り広げていた。危険な「労使紛争」を起こした同航空に対し、政府の民用航空局は運航停止などの処分を下した。

パイロット訓練の短縮検討 団塊定年で人員不足

パイロット訓練の短縮検討 団塊定年で人員不足
航空会社のパイロット不足や機器の進歩に対応するため、国土交通省は新たな操縦士資格・訓練体系の検討を始めた。実機訓練を大幅に短縮し、効率化を図る。技能レベルの維持などの課題を克服できれば、同省が航空法改正などの法整備に入る。

2008年4月18日金曜日

日本の無人補給機HTV、来夏打ち上げへ

日本の無人補給機HTV、来夏打ち上げへ
国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給機HTVの打ち上げについて、宇宙航空研究開発機構は17日、来年夏ごろになるとの見通しを示した。

「命尊ぶ行政を」 製品事故の遺族ら、署名・訴え

「命尊ぶ行政を」 製品事故の遺族ら、署名・訴え
製品事故で我が子を失い、事故をめぐる監督官庁の対応に強い不信感を抱く。そんな遺族たちが「消費者重視の行政機関の設置を」と訴えている。政府は消費者行政を一元化し、泣き寝入りやたらい回しをなくす考えだが、官僚らの抵抗で難航も予想される。

泊原発のプルサーマル実施へ、事前協議申し入れ

泊原発のプルサーマル実施へ、事前協議申し入れ
北海道電力は18日、泊原子力発電所(北海道泊村)3号機での2010年度のプルサーマル計画実施に向けて、安全協定に基づく事前協議を、道庁と泊村など地元町村に申し入れた。自治体側では今後、実施を了解するかどうか議論を本格化させる。

日産「デュアリス」2万5千台リコール

日産「デュアリス」2万5千台リコール
日産は17日、乗用車「デュアリス」のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。ドアの取っ手に不具合があり、ドアが閉まりにくくなるなどの恐れがあるという。対象は国内で07年12月~今年2月に製造された1136台と、英国で07年4月~12月に生産された2万4676台。

2008年4月17日木曜日

コンゴで旅客機墜落 60人以上死亡か、生存者6人

コンゴで旅客機墜落 60人以上死亡か、生存者6人
【アクラ(ガーナ)=古谷祐伸】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部のゴマで15日午後2時半(日本時間同日午後9時半)ごろ、空港から離陸しようとした民間航空機が、滑走路脇の集落に墜落した。乗員乗客85人が乗っていた模様で、詳細は分かっていない。

患者データ1万7000件入りPC紛失 日医大付属病院

患者データ1万7000件入りPC紛失 日医大付属病院
日本医科大学付属病院(東京都文京区)は、過去10年間に心電図検査を受けた患者約9500人のデータが入ったパソコン1台を紛失したと16日、記者会見で発表した。同病院から被害届を受けた警視庁駒込署は窃盗の容疑で捜査している。

イージス艦事故、現場海域で検証 事故状況を確認

イージス艦事故、現場海域で検証 事故状況を確認
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、第3管区海上保安本部は16日夕から、業務上過失往来危険容疑で、事故があった千葉県・房総半島沖にあたごを移動させ、事故の状況を検証した。3管は、通常は艦橋の外で見張りをする当直員が艦橋内にとどまっていたことが漁船に気付くのに遅れた原因、との見方を強めており、夜間の艦橋内からの灯火の見え方などを調べた。

不正持ち出し防ぐ封印、2度破損 六ケ所村再処理工場

不正持ち出し防ぐ封印、2度破損 六ケ所村再処理工場
青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で、核物質の不正な持ち出しなどを防ぐための封印が1カ月間に2回も過って壊されていたことがわかった。文部科学省は16日、原子炉等規制法に触れるとして、工場を操業する日本原燃を厳重注意した。

日光丸を引き揚げ 青森・ホタテ漁船事故、船体調査へ

日光丸を引き揚げ 青森・ホタテ漁船事故、船体調査へ
青森市久栗坂沖の陸奥湾で、ホタテ漁船日光丸(5.1トン、川村春光船長)が沈没し、6人が死亡、2人が行方不明になった事故で16日、沖合の水深約25メートルの海底から船体が引き揚げられ、同市の野内漁港に搬送された。青森海上保安部が17日から船体を調査する。

航空貨物運送でカルテル容疑 公取委、13社へ立ち入り

航空貨物運送でカルテル容疑 公取委、13社へ立ち入り
日本発の国際航空貨物便の運送代金の一部をめぐり、大手運送会社が価格カルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会は16日、日本通運と近鉄エクスプレス、日本郵船系列の郵船航空サービス(いずれも東京)の大手3社を含む計13社に対し、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査に入った。

2008年4月16日水曜日

衛星トラブル、専門チームで対策 宇宙機構

衛星トラブル、専門チームで対策 宇宙機構
日本の人工衛星で最近、小さな故障が相次いでいることを受けて、宇宙航空研究開発機構は、専門の対策チームを設けてトラブルの原因を分析することを決めた。

全日空系機長、さらに女性2人を操縦席に

全日空系機長、さらに女性2人を操縦席に
全日空グループのエアーセントラルの機長(51)が飛行中、客室乗務員らの女性を操縦席に座らせていた問題で、同じ機長がほかに少なくとも2回、2人の女性を同様に着席させていたことがわかった。同社が15日発表した。

ロープウェイ運営元幹部ら有罪 長野・夫婦転落死で過失

ロープウェイ運営元幹部ら有罪 長野・夫婦転落死で過失
長野県の旧三岳村(現木曽町)で03年、当時の第三セクター「御岳ロープウェイ」が運営するゴンドラから夫婦が転落死した事故で、業務上過失致死罪に問われた同社元常務の谷本勉被告(68)ら4人の判決公判が15日、長野地裁松本支部であった。荒川英明裁判長は、谷本元常務に禁固2年10カ月執行猶予4年(求刑禁固3年)など4人に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

2008年4月15日火曜日

人工衛星まいど、無線局の予備免許交付 地上との交信用

人工衛星まいど、無線局の予備免許交付 地上との交信用
大阪府東大阪市などの中小企業でつくる東大阪宇宙開発協同組合(竹内修理事長)が開発した小型衛星「SOHLA―1」(打ち上げ成功時に「まいど1号」と命名)に対し、総務省近畿総合通信局が地上との交信に必要な無線局の予備免許を与え、竹内理事長に14日、通知書が手渡された。

2008年4月14日月曜日

八甲田バス転落事故 運転手に猶予付き禁固刑

八甲田バス転落事故 運転手に猶予付き禁固刑
青森市の八甲田山系で1月、首都圏のツアー客を乗せた観光バスが斜面に転落し、乗客1人が死亡、25人が重軽傷を負った事故で、自動車運転過失致死傷の罪に問われた東京都八王子市の元バス運転手中村富明被告(58)に対し、青森地裁(福家康史裁判長)は14日、禁固3年執行猶予5年(求刑禁固3年)の判決を言い渡した。

ボルト点検を緊急要請 タイヤ脱落事故うけ国交省

ボルト点検を緊急要請 タイヤ脱落事故うけ国交省
静岡県牧之原市の東名高速道路で8人が死傷したタイヤの脱落事故を踏まえ、国土交通省は14日、大型トラックやバスの使用者に対し、タイヤのボルトが正しく締められているか点検するよう求める緊急の文書を出した。

薬害C型肝炎 九州訴訟の全原告、和解成立

薬害C型肝炎 九州訴訟の全原告、和解成立
血液製剤を投与されC型肝炎に感染した患者や遺族が国や製薬会社に損害賠償を求めた薬害C型肝炎九州訴訟で、原告計3人と国との間の和解が14日、福岡高裁と福岡地裁でそれぞれ成立した。これで薬害肝炎救済法の成立前に提訴していた九州訴訟原告59人全員の和解が成立した。

富士重工、「サンバー」11万台リコール

富士重工、「サンバー」11万台リコール
富士重工は14日、軽自動車「サンバー」11万4232台(05年5月~06年12月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。エアコンのコンプレッサー(圧縮機)に不具合があり、発熱する恐れがある。発火したケースも2件報告されている。

中国電力・上関原発前進へ 反対派住民の敗訴確定

中国電力・上関原発前進へ 反対派住民の敗訴確定
中国電力が山口県上関町で計画する原子力発電所の建設予定地をめぐり、反対派住民3人が共同で使う権利(入会(いりあい)権)を持つことについての確認を中国電などに求めた訴訟の上告審で、最高裁第一小法廷(泉徳治裁判長)は14日、住民側上告を棄却する判決を言い渡した。住民側敗訴の二審・広島高裁判決が確定した。

上関原発「入会権」訴訟で反対派住民の敗訴確定 最高裁

上関原発「入会権」訴訟で反対派住民の敗訴確定 最高裁
中国電力が山口県上関町で計画している原子力発電所の建設予定地をめぐり、反対派住民3人が共同で使う権利(入会(いりあい)権)を持っていることについて確認を中国電などに求めた訴訟の上告審で、最高裁第一小法廷(泉徳治裁判長)は14日、住民側の上告を棄却する判決を言い渡した。反対派住民が敗訴した二審・広島高裁判決が確定した。訴訟の影響などで延期が繰り返された建設計画は、今回の判決により大きく進む見通しだ。

もんじゅ誤警報の連絡遅れ「体制に不備」

もんじゅ誤警報の連絡遅れ「体制に不備」
高速増殖炉もんじゅ(出力28万キロワット)で誤警報が鳴って福井県への連絡が遅れた問題で、日本原子力研究開発機構は14日、連絡体制の不備が原因だったとする報告書をまとめた。早瀬佑一・敦賀本部長を戒告処分にするなど9人を処分した。

月の地平から「満地球」出た 「かぐや」が撮影

月の地平から「満地球」出た 「かぐや」が撮影
満月ならぬ「満地球」が月の地平から姿を現す様子を、月探査機「かぐや」がハイビジョンカメラでとらえた。宇宙航空研究開発機構とNHKが11日、画像を公開した。

山口・宇部沖で船2隻衝突 けが人はなし

山口・宇部沖で船2隻衝突 けが人はなし
12日午後10時10分ごろ、山口県宇部市沖宇部の山口宇部空港の西南西約10キロの瀬戸内海で、日本船籍の押船「第52住若丸」(135トン、明石純則船長ら6人乗り組み)とカンボジア船籍の貨物船「TAI HE」(1836トン、MA SHU GANG船長ら11人乗り組み)が衝突した。両船とも船体に穴があいたが、けが人や油の流出、浸水はなかった。

どうする、JR福知山線事故現場 負傷者ら討論会開催へ

どうする、JR福知山線事故現場 負傷者ら討論会開催へ
R宝塚線(福知山線)脱線事故の現場をどうするのか。3年がたとうとしているいま、被害者だけでなく社会全体で考えよう、という動きが始まった。電車が衝突した分譲マンションはJR西日本が買い取り無人になったが、今後の方針は決まっていない。負傷者らは27日、誰でも参加し、議論できる「ワークショップ」を兵庫県尼崎市で開く。

2008年4月13日日曜日

「考え事してた」停止線越え57メートル JR鹿児島線

「考え事してた」停止線越え57メートル JR鹿児島線
12日午後7時ごろ、佐賀県鳥栖市儀徳町のJR鹿児島線肥前旭駅で、小倉発大牟田行き普通列車(7両編成)が停止位置を約57メートル行き過ぎて止まった。先頭車両がホーム端から約55メートルはみ出していたため、所定の位置まで後退し約7分遅れで出発した。

トラック運転手「申し訳ない」 東名高速脱輪事故

トラック運転手「申し訳ない」 東名高速脱輪事故
静岡県牧之原市の東名高速で走行中のトラックから外れたタイヤに直撃されて死亡した名阪近鉄バス(本社・名古屋市)運転手の関谷定男さん(57)の通夜が12日夜、関谷さんの自宅のある岐阜県大垣市の斎場で営まれた。トラックを運転していた植木丈喜運転手(37)も会社の役員らとともに参列し、遺族の前で焼香した。報道陣の取材に応じた植木運転手は、遺族に対して「申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と肩を震わせた。

中国籍漁船と香港籍貨物船が衝突 3人死亡、13人不明

中国籍漁船と香港籍貨物船が衝突 3人死亡、13人不明
韓国海洋警察庁から海上保安庁に12日に入った情報によると、11日午後8時ごろ、鹿児島県十島(としま)村の西方約350キロの東シナ海で、中国籍の漁船「魯栄漁(ルー・ルンユウ)2177」と香港籍の貨物船「SHINYO SAWAKO」が衝突し、漁船の中国人乗組員18人が海に投げ出された。2人は僚船に救助されたが、3人が死亡、13人が行方不明になった。漁船はまもなく沈没した。第10管区海上保安本部が巡視船などを現場に派遣した。

脱輪トラックの会社家宅捜索 専務「点検知らなかった」

脱輪トラックの会社家宅捜索 専務「点検知らなかった」
静岡県牧之原市の東名高速で走行中のトラックから外れたタイヤが観光バスを直撃、運転手が死亡した事故で、静岡県警は12日午前、トラックの植木丈喜運転手(37)が勤務していた産業廃棄物収集運搬業の京阪産業(本社・静岡市)の事務所などを、自動車運転過失致死の疑いで家宅捜索した。

盗まれた放射性物質…誰が?何のために?

盗まれた放射性物質…誰が?何のために?
千葉県市原市で今月初め、放射性物質が入った特殊な検査装置が検査会社から盗まれた。犯行時間わずか1分という手口に加え、扱い方によっては人体にも危険な機械で、関係者は「誰が何のために」と首をかしげる。県警は11日、「社内関係者がかかわった可能性は低く、捜査の対象を広げる必要がある」として、防犯カメラに映った画像の公開に踏み切った。

「丹波栗」は中国・韓国産 JA特産品セットに偽装表示

「丹波栗」は中国・韓国産 JA特産品セットに偽装表示
兵庫県丹波市の「JA丹波ひかみ」が販売していた特産品の詰め合わせで、瓶詰「栗甘露煮」の原材料に中国・韓国産を使っていたにもかかわらず、化粧箱に「丹波栗」などと表示していたことがわかった。県は「消費者に誤解を与える」と指導。JAはホームページに「適正表示に努め、丹波市産に限定した商品の販売に改めます」とするおわび文を載せた。

トラック運転手の勤務先捜索 東名高速脱輪事故

トラック運転手の勤務先捜索 東名高速脱輪事故
静岡県牧之原市の東名高速で、脱落したトラックのタイヤが反対車線の観光バスに衝突し、運転手が死亡した事故で、静岡県警は12日午前、トラックの運転手(37)が勤務していた産業廃棄物収集運搬業の京阪産業(本社・静岡市清水区)の事務所などを、自動車運転過失致死の疑いで家宅捜索を始めた。

個人情報守るはずの内閣府、111人分のアドレス流出

個人情報守るはずの内閣府、111人分のアドレス流出
内閣府政府広報室は11日、国の行政に意見を寄せる「国政モニター」の登録者に電子メールを送る際、誤って全員のメールアドレスがお互いに分かる状態で送ったため、111人分の個人情報が流出した、と発表した。流出したのはメールアドレスだけだという。内閣府は、個人情報保護も担当している。

タイヤ直撃事故 ボルトすべて破断、一部は以前から?

タイヤ直撃事故 ボルトすべて破断、一部は以前から?
東名高速の吉田インターチェンジ付近で11日午前に起きたタイヤ脱落事故。トラックにタイヤを固定するボルト8本はすべて破断し、うち2本の破断面にはさびが付いていた。専門家は、2本は事故以前から折れていて、残ったボルトに過大な力がかかった可能性があるとみている。

2008年4月12日土曜日

原発警備員が居眠り 米電力会社に罰金1300万円

原発警備員が居眠り 米電力会社に罰金1300万円
【ワシントン=勝田敏彦】米原子力規制委員会(NRC)は、フロリダ州にある原子力発電所の警備員が仕事中に居眠りをしていたのは「重大な保安上の懸念」で「容認できない」として、電力会社に罰金13万ドル(約1300万円)を科す方針を決め、9日付で通知した。

「もう管制できない」ニアミス逆転有罪、現場に衝撃

「もう管制できない」ニアミス逆転有罪、現場に衝撃
「危険は決して生じさせてはならない」――。01年に起きた日本航空機のニアミス事故訴訟で、東京高裁は管制官の職務上の義務を厳しく指摘し、管制官2人に有罪判決を言い渡した。様々な要因が絡む航空事故で、個人の刑事責任が認定されたことで、関係者に驚きと不安が広がった。

日航機ニアミスで管制官に刑事責任、逆転有罪判決

日航機ニアミスで管制官に刑事責任、逆転有罪判決
静岡県焼津市の上空で01年に起きた日本航空機のニアミス事故で、業務上過失傷害罪に問われ一審・東京地裁で無罪判決を受けた管制官2人に対し、東京高裁は11日、執行猶予付きの禁固刑とする逆転有罪判決を言い渡した。

院内感染原因か、がん患者ら6人死亡 神戸市民病院

院内感染原因か、がん患者ら6人死亡 神戸市民病院
神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区、菊池晴彦院長)は11日、入院患者19人から一部の抗生物質が効かない耐性緑膿(りょくのう)菌が検出され、このうち末期がんや白血病の60~70代の患者ら6人が、昨年8月から今年2月にかけて相次いで死亡した、と発表した。市は院内感染の可能性があるとみて、感染と死亡との因果関係について外部の調査委員会を設けて調べる。

中部空港、濃霧での発着改善 誘導装置の能力アップ

中部空港、濃霧での発着改善 誘導装置の能力アップ
濃霧による視界不良が原因の欠航や発着遅れを減らそうと、中部空港(愛知県常滑市)は10日、航空機を電波で誘導する計器着陸装置(ILS)の運用能力を格上げし、パイロットの視界が350メートル以上で着陸できる「カテゴリー2」から200メートル以上の「カテゴリー3」に移行させた。国内では釧路、青森、成田、熊本に続き5空港目。ジェット機のうち、国際線の9割、国内線で半数の機種が対応できるという。

タイヤ外れ観光バス直撃 東名で運転手死亡7人けが

タイヤ外れ観光バス直撃 東名で運転手死亡7人けが
11日午前11時5分ごろ、静岡県吉田町の東名高速吉田インターチェンジ付近で、下り線を走行中の11トントラックの左後輪のタイヤ1本が外れ、中央分離帯を越えて反対車線に飛び込んだ。タイヤは上り線を走行していた観光バスのフロントガラスに衝突。県警高速隊によると、観光バスを運転していた岐阜県大垣市浅草2丁目、関谷定男さん(56)が死亡し、乗客7人が軽傷を負った。同高速隊はトラックを運転していた浜松市中区鴨江1丁目、植木丈喜さん(37)らから事情を聴く。

JR脱線事故から3年、娘のメモが帰ってきた

JR脱線事故から3年、娘のメモが帰ってきた
JR宝塚線(福知山線)脱線事故の現場で回収された1冊のメモ帳の持ち主が事故から3年ぶりにわかり、遺族の手元に戻った。メモの裏に楽譜が印刷されていることに気づいたJR西日本の社員が、オペラを学んでいて犠牲になった女性がいたことを思い出した。母親は今、泥まみれになった娘のメモ帳を手に「事故を決して風化させない」と誓う。

南極観測船「しらせ」、12日に帰港 最後の任務完遂へ

南極観測船「しらせ」、12日に帰港 最後の任務完遂へ
南極観測船「しらせ」が12日、25回目となる最後の南極航海を終えて東京港へ帰って来る。千葉県館山市の西沖で10日昼、海上自衛隊のヘリコプター2機が出迎えた。小雨で海上が白くかすむなか、2機が近づいて歓迎すると、乗組員たちは甲板に並んで、両手を大きく振って応えた。

2008年4月11日金曜日

アリタリア航空、運航危機に 再建計画が選挙戦の争点化

アリタリア航空、運航危機に 再建計画が選挙戦の争点化
【ローマ=喜田尚】経営難のイタリア航空会社、アリタリア航空が、総選挙(13、14日投票)の選挙戦に巻き込まれて危機に立たされている。

 プロディ中道左派政権が何とか欧州最大手のエールフランスKLMと買収・再建計画で合意したが、選挙戦で優位に立つ中道右派のベルルスコーニ前首相が突然「外国企業に売り渡すな」と反対キャンペーンを展開。前首相陣営が勝って再建が先送りされれば、現金不足で運航困難に追い込まれる可能性が出てきた。

ナスカで小型機墜落、5人死亡 地上絵の遊覧中

ナスカで小型機墜落、5人死亡 地上絵の遊覧中
世界遺産「ナスカの地上絵」で有名なペルー南部イカ州ナスカで9日、遊覧飛行をしていた小型機が墜落し、乗っていたフランス人観光客5人が死亡、操縦士が負傷した。地元RPPラジオによれば、機械トラブルにより制御を失った可能性が高いという。

原発17基、配管強度の計算不備 日立のプログラムミス

原発17基、配管強度の計算不備 日立のプログラムミス
東京、東北、中部、中国、北陸と日本原子力発電の電力6社と日本原子力研究開発機構は10日、原発16基と高速増殖炉もんじゅの配管の強度計算に使われているプログラムに誤りがあり、配管にかかる力が本来より小さく見積もられていたと発表した。プログラムは日立製作所が80年に作成、各事業者とも誤りに気付かないまま使い続けていた。

埼玉・プール死亡事故「起訴相当」 検察審査会が議決

埼玉・プール死亡事故「起訴相当」 検察審査会が議決
埼玉県ふじみ野市の市営流水プールで06年7月、小学2年の戸丸瑛梨香さん(当時7)=同県所沢市=が吸水口に吸い込まれて死亡した事故で、業務上過失致死容疑で書類送検されたプールの管理業者側の3人を、さいたま地検が不起訴(起訴猶予)とした処分について、さいたま検察審査会は起訴相当とする議決をした。審査を申し立てていた遺族は「私たちの考えが間違っていなかったことが確認できた」と話し、代理人の弁護士は「市民感覚に基づいた判断だ」と評価した。

スズキ、電動車いすリコール 対象機種で2人死亡

スズキ、電動車いすリコール 対象機種で2人死亡
スズキは10日、一部の電動車いすの電気モーターに不具合があるとして、OEM(相手先ブランドによる生産)での出荷分を含めて約3万4千台を無償修理(リコール)すると発表した。対象機種による死傷事故はここ5カ月で3件起きており、2人が死亡している。

マツダ「デミオ」など17万台リコール

マツダ「デミオ」など17万台リコール
マツダは10日、乗用車「デミオ」「ベリーサ」「アクセラ」の3車種計17万300台(05年3月~07年10月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。エンジン制御のプログラムにミスがあり、エンジンの回転数が下がりにくくなったり、ブレーキが利きにくくなったりする可能性があるという。

2008年4月10日木曜日

かぐや観測「月の地図」 ウェブで公開

かぐや観測「月の地図」 ウェブで公開
宇宙航空研究開発機構は、月探査機「かぐや」の観測データをもとにつくった月の詳細な地形図を同機構のウェブサイトに公開した。レーザー高度計で3月末までに観測した約600万地点のうち、約113万カ所のデータを国立天文台が解析し、国土地理院が作製した。

さらば「鶴丸」 5月で見納め、日航半世紀の象徴

さらば「鶴丸」 5月で見納め、日航半世紀の象徴
翼を広げた赤いタンチョウ――。日本航空(JAL)のシンボルとして親しまれた鶴のマークが、いよいよ姿を消す。02年の日本エアシステム(JAS)との統合で社章が変わり、5月末には機体のすべての塗り替え作業に入る。戦後の記憶と重なる半世紀だった。

製紙8社に排除命令へ 公取委、古紙表示の改善求める

製紙8社に排除命令へ 公取委、古紙表示の改善求める
製紙各社が再生紙の古紙配合率を偽装していた問題で、公正取引委員会は8日、日本製紙グループ(東京)など大手を含む製紙会社8社に対し、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出す方針を固め、各社に通知した。今後反論などを聴いたうえで、月内にも命令を出す。

西友平塚店でまたエスカレーター事故、1歳が指切断

西友平塚店でまたエスカレーター事故、1歳が指切断
8日午前11時半ごろ、神奈川県平塚市東中原1丁目の西友平塚店の地下1階で、同市万田の電気設備アルバイト男性(39)の長女(1)がエスカレーターの端で転び、引き込み部に左手の指を挟まれた。父親が助け上げ、病院に運ばれたが、薬指の第1関節を切断した。同店では昨年10月、同じエスカレーターの上り部分で、小学3年生の男児(9)が、頭を手すりとアクリル板の間に挟まれ一時重体となる事故が起きている。

2008年4月8日火曜日

貨物船、海にコンテナ11個落とす 三重・尾鷲沖

貨物船、海にコンテナ11個落とす 三重・尾鷲沖
三重県尾鷲市の東南東約38キロの沖合で、7日午後10時10分ごろ、ノルウェー船籍の貨物船「SKY(スカイ) TREASURE(トレジャー)」(7451トン)から「長さ約6メートルのコンテナを海中に落とした」と第4管区海上保安本部(名古屋市)に連絡があった。4管は巡視船や航空機を現場に派遣。落としたコンテナは11個で、8日午前9時40分までに、付近の海上で三つを見つけた。4管は航行中の船に、残りのコンテナへの衝突事故に対する注意を呼びかけている。

伊豆大島沖で運搬船傾斜 パナマ籍、荷崩れ起こす

伊豆大島沖で運搬船傾斜 パナマ籍、荷崩れ起こす
海上保安庁に入った連絡によると、8日午前8時半ごろ、伊豆大島の東方約20キロの太平洋を航行していたパナマ船籍の自動車運搬用貨物船アンダルシアエキスプレス(7769トン)で、重機が荷崩れを起こし、船体が傾いている。韓国人とミャンマー人の乗組員計20人が乗っており、海保の特殊救難隊が救助に向かっている。横浜港から台湾に向けて航行中だったという。

もんじゅ、ナトリウム漏れ検出器に施工ミス 再開延期も

もんじゅ、ナトリウム漏れ検出器に施工ミス 再開延期も
福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」で3月下旬、ナトリウム漏れの検出器が誤作動を起こした問題で、経済産業省原子力安全・保安院は7日、全検出器の点検を日本原子力研究開発機構に指示した。建設時の検出器取り付けミスが原因で、別の4基でも取り付けミスがわかった。広範囲にミスが見つかれば、10月の運転再開がずれ込む可能性がある。

青森・漁船遭難 船体を発見、4人の遺体収容

青森・漁船遭難 船体を発見、4人の遺体収容
青森市沖の陸奥湾で同市漁協久栗坂(くぐりざか)支所所属のホタテ漁船日光丸(5.1トン、川村春光船長)が遭難し、乗組員2人が死亡、6人が行方不明となっていた事故で、捜索を続けている青森海上保安部は7日、沖合の海底で日光丸の船体を発見した。操舵(そうだ)室から川村船長(74)の遺体を収容し、周辺の海底から川村爾(ちかし)さん(46)、工藤貴吉さん(33)、松本幹二郎さん(28)の3遺体を収容した。

化学工場で爆発、1人死亡 近くの道路まで金属片 横浜

化学工場で爆発、1人死亡 近くの道路まで金属片 横浜
7日午前8時50分ごろ、横浜市金沢区福浦1丁目にある関東高圧化学(東京都千代田区)の横浜工場で爆発があり、従業員の男性1人が死亡、もう1人が軽傷を負った。有機ケイ素化合物などを使って合成ゴムの原料を製造中に爆発したといい、金沢署が詳しい原因を調べている。

クレーン車横転、作業員軽傷 大阪・平野区

クレーン車横転、作業員軽傷 大阪・平野区
7日午前9時50分ごろ、大阪市平野区喜連東1丁目の路上で、作業中のクレーン車が突然バランスを崩して横転した。平野署によると、クレーンは現場で機器を撤去作業中だったといい、機器の上に乗っていた男性作業員(17)が横転の際にアーム部分に接触して右足に軽傷。同署が付近の道路を交通規制するなど、現場は一時騒然とした。

死亡機長を送検へ 会社の立件は見送り 水晶岳ヘリ墜落

死亡機長を送検へ 会社の立件は見送り 水晶岳ヘリ墜落
北アルプス・水晶岳(標高2986メートル)付近で07年4月9日夕、ヘリコプターが墜落し、2人が死亡した事故で、富山県警は近く、死亡した機長(当時52)を業務上過失致死傷と航空危険行為処罰法違反の容疑で、被疑者死亡のまま書類送検する方針を固めた。一方、運航したアカギヘリコプター(前橋市)の立件は見送る方針。

2008年4月7日月曜日

化学工場で爆発、1人死亡 横浜・金沢区

化学工場で爆発、1人死亡 横浜・金沢区
7日午前8時50分ごろ、横浜市金沢区福浦1丁目にある関東高圧化学(東京都千代田区)の横浜工場で爆発があり、作業員の男性1人が死亡、もう1人が軽傷を負った。薬品の圧縮作業中に爆発したといい、金沢署が詳しい原因を調べている。

出荷焦り未明出漁か 青森の漁船不明

出荷焦り未明出漁か 青森の漁船不明
青森市沖の陸奥湾で、乗組員8人が死亡・行方不明となったホタテ漁船日光丸(5.1トン、川村春光船長)の事故は、操船が難しいとされる日の出前に起きた。未明の漁は危険だが、業者への出荷時刻や、同船でも乗組員の6人を占めていたアルバイトが本業に出勤する時間に合わせて、出漁する時間帯が徐々に早まっていた。

「内向き論理で行動」JR西社長が反省 脱線事故

「内向き論理で行動」JR西社長が反省 脱線事故
JR西日本の山崎正夫社長は6日、大阪市内で開かれた宝塚線(福知山線)脱線事故の遺族や負傷者向けの説明会で、同社の企業体質について反省の意を表し、閉会後の記者会見でも「これまで私たちだけの内向きな論理で行動してきたきらいがあった。反省している」と述べた。

青森の漁船不明、さらに1遺体 悪条件重なり捜索難航

青森の漁船不明、さらに1遺体 悪条件重なり捜索難航
青森市沖の陸奥湾で5日未明、8人乗りホタテ漁船「日光丸」が乗組員とともに行方不明になった事故で、6日午後3時ごろ、捜索に参加していた民間のダイバーが乗組員の川村実さん(54)=同市久栗坂=の遺体を水中で発見した。死因は水死。救命胴衣は着けていなかった。

漁協幹部「原因、後ろからの大波では」 青森の漁船事故

漁協幹部「原因、後ろからの大波では」 青森の漁船事故
青森市沖の陸奥湾で1人が死亡、7人が行方不明となった漁船事故で、遭難したホタテ漁船日光丸(5.1トン、川村春光船長)が所属している漁協幹部が5日夜、記者会見し、日光丸の航海灯から港に向かっていたことを確認しており、「戻る途中に真後ろから大波を受けて沈んだのではないか」との見方を示した。

エア・カナダ機がパンク、滑走路30分閉鎖 関西空港

エア・カナダ機がパンク、滑走路30分閉鎖 関西空港
5日午後3時35分ごろ、バンクーバー(カナダ)発関西空港行きのエア・カナダ35便(ボーイング767―300型機、乗員・乗客201人)が、タイヤに異常の可能性があるとして関西空港に緊急着陸を要請した。化学消防車などが待機し、同機は午後3時59分、第2滑走路に着陸。左翼側のタイヤ4本のうち1本がパンクしており、着陸時にタイヤ片が散らばるなどしたため、同滑走路は約30分閉鎖された。乗客らにけがはなかった。

2航海士、回避怠った容疑で書類送検へ 明石海峡衝突事故

2航海士、回避怠った容疑で書類送検へ 明石海峡衝突事故
神戸市垂水区沖の明石海峡で3月5日、3隻の船舶が衝突し、貨物船が沈没、フィリピン人乗組員2人が死亡し、2人が行方不明になった事故で、第5管区海上保安本部は、最初に衝突した兵庫県姫路市の砂利運搬船、第5栄政丸(496トン)と日本船籍のタンカー、オーシャン・フェニックス(2948トン)のそれぞれの航海士を、業務上過失致死傷容疑などで今月中にも書類送検する方針を固めた。5管は、2人が手動操舵(そうだ)が奨励されていた過密航路で漫然と自動操舵で航行し、適切な回避措置を怠っていた疑いがあると判断した。

2008年4月5日土曜日

8人乗り漁船沈没?1人死亡7人不明 青森・陸奥湾

8人乗り漁船沈没?1人死亡7人不明 青森・陸奥湾
5日午前4時35分ごろ、青森市久栗坂(くぐりざか)の同市漁協久栗坂支所から、「ホタテ漁船が予定時間を過ぎても帰港せず、携帯電話、無線でも連絡がとれない」と青森海上保安部に通報があった。現場は陸奥湾内で、同海保の巡視艇が付近で1人を発見したが、死亡が確認された。同海保などが残る7人の行方を捜している。

プルトニウム3倍燃やせる「フルMOX」大間原発許可へ

プルトニウム3倍燃やせる「フルMOX」大間原発許可へ
Jパワー(電源開発)が青森県大間町で計画している大間原発(改良型沸騰水型炉、138.3万キロワット)について国の原子力安全委員会の原子炉安全専門審査会は4日、「安全性は確保し得る」とする2次審査の報告をまとめた。近く安全委が正式に答申をまとめ、経済産業省が原子炉の設置を許可する見通し。ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料だけを使う初の「フルMOX」原発で、使用済み燃料を再処理して使う国の核燃料サイクル政策の一翼を担うことになる。Jパワーは今年3月に、5月の着工を表明している。

「きぼう」船内実験室打ち上げ、6月に延期

「きぼう」船内実験室打ち上げ、6月に延期
米航空宇宙局(NASA)は31日、日本初の有人宇宙施設「きぼう」の船内実験室を設置するため、5月25日(米東部時間)に予定していたスペースシャトル・ディスカバリーの打ち上げを、5月31日(同、日本時間は6月1日)に変更すると発表した。ディスカバリーには、初飛行となる星出彰彦・宇宙飛行士が乗り組む予定。

南米スリナムで20人乗り小型旅客機墜落

南米スリナムで20人乗り小型旅客機墜落
南米スリナム南部ベンズドルプで3日、乗客・乗員約20人が乗った旅客機が墜落した。山地に衝突したとの情報もある。ロイター通信などによると、墜落したのは同国ブルーウイング航空の双発アントノフ28型機。同日午前に同国の首都パラマリボを離陸し、約300キロ離れた仏領ギアナとの国境地帯にある鉱山地帯に向かっていたという。(サンパウロ)

全日空系機長、客室乗務員らを操縦席に 操縦桿触らせる

全日空系機長、客室乗務員らを操縦席に 操縦桿触らせる
全日空グループのエアーセントラルの機長(51)が飛行中2度にわたり、客室乗務員ら計3人の女性を操縦席に座らせていたとして、国土交通省は4日、口頭で再発防止を指導した。うち2人は操縦桿(かん)も触っていたという。同社は記者会見し「信じられない事態で遺憾」と謝罪した。

「待て」「離陸許可」…交信用語4つに 日航が安全策

「待て」「離陸許可」…交信用語4つに 日航が安全策
滑走路への誤進入など離陸トラブルが続発していることから、日本航空は4日、滑走路進入時にパイロットが管制官と交わす交信用語を四つに限定する対策を打ち出した。聞き間違いや誤解を減らせると判断した。世界的にも珍しい取り組みで、浸透すれば大きな効果が期待できそうだ。

2008年4月4日金曜日

川崎重工、工場清掃中溶剤に引火し4人搬送 神戸

川崎重工、工場清掃中溶剤に引火し4人搬送 神戸
4日午前10時45分ごろ、神戸市中央区東川崎町3丁目の川崎重工業神戸工場内で、ディーゼルエンジンの塗装をはがす作業中、作業に使っていた溶剤に何らかの火が引火し、作業をしていた4人が手足にやけどを負うなどして病院に運ばれた。命に別条はないという。市消防局や同社によると、火はすぐに消火器で消し止められた。

倉庫火災、社員1人死亡 堺

倉庫火災、社員1人死亡 堺
4日正午過ぎ、堺市中区深井畑山町の家具製造作業所兼倉庫から出火、鉄骨一部2階建て延べ約530平方メートルのうち、家具の塗装場部分の約240平方メートルが焼けた。作業していた2人のうち、男性1人が遺体で見つかったという。

ヘリウム吸引の高3死亡で教諭を書類送致 茨城県警

ヘリウム吸引の高3死亡で教諭を書類送致 茨城県警
茨城県立勝田工業高校(同県ひたちなか市)で昨年、同校3年の石川仁志さん(当時18)=同県大子町=が、文化祭の準備中にヘリウムガス入りの袋をかぶって死亡した事故で、県警は4日、同校の40代の男性教諭を業務上過失致死容疑で水戸地検に書類送致した。ヘリウムを大量に吸うと死に至る危険性があることに、教諭が注意を払わなかったとして、刑事責任を追及する必要があると判断した。

硫化水素か、農薬工場で1人死亡1人重体 山梨・甲州市

硫化水素か、農薬工場で1人死亡1人重体 山梨・甲州市
4日午前9時ごろ、山梨県甲州市塩山の塩山農薬(荻原清彦社長)の玉宮工場から、「タンクで作業していた2人が倒れた」と119番通報があった。近くの病院に運ばれたが、風間守人さん(50)が死亡、小河正隆さん(59)が意識不明の重体。山梨県警日下部署は、清掃作業中にタンク内で発生した硫化水素とみられるガスを吸った可能性が高いとみて調べている。

電動車いすごと線路に転落、女性大けが 京都

電動車いすごと線路に転落、女性大けが 京都
3日午前11時半ごろ、京都市南区東九条南烏丸町の市営地下鉄烏丸線九条駅の2番ホームで、電動車いすに乗った同区の女性(78)が約1.3メートル下の線路に車いすごと転落した。駅務室のモニターで気づいた駅員が非常停止ボタンを押し、一緒にいた付き添いの女性や駅員ら計5人で、駅備え付けの担架を使って転落した女性と約100キロの車いすを引き上げた。

瞬間湯沸かし器で3人が一酸化炭素中毒 パロマ工業製

瞬間湯沸かし器で3人が一酸化炭素中毒 パロマ工業製
千葉県木更津市で先月、パロマ工業製の瞬間湯沸かし器(型式=PH―81M)を使っていた民家の家族3人が一酸化炭素中毒とみられる症状を訴え、病院に運ばれていたことがわかった。経済産業省が3日発表した。いずれも軽症。原因を調べている経産省は「製品の欠陥の疑いは低い」としているが、バーナーの炎がオレンジ色になるなど異常が見られるときは使用をやめるよう求めている。

つくばの「回らぬ風車」、強風で羽根飛ぶ

つくばの「回らぬ風車」、強風で羽根飛ぶ
茨城県つくば市が環境省の補助金で小中学校に設置したものの、運転を停止していた風車23基のうち1基が、1日昼間の強風で大破していたことがわかった。三つある羽根の一つがちぎれ、部品が学校の敷地内を含む周囲数十メートルの範囲に散乱した。児童にけがはなかった。

中部空港、来港者5千万人突破 オープン1140日で

中部空港、来港者5千万人突破 オープン1140日で
中部空港(愛知県常滑市)の来港者数が5千万人に達したと、空港会社が2日、発表した。出発旅客や見学客らの数を自動センサーで測定しており、到達は05年2月の開港から1140日たった1日午後7時ごろだったという。

2008年4月1日火曜日

美浜原発直下に活断層 揺れ想定修正「もんじゅ」も

美浜原発直下に活断層 揺れ想定修正「もんじゅ」も
原発5基と高速増殖原型炉「もんじゅ」が集中している福井県敦賀半島で、関西電力美浜原発やもんじゅの直下数キロや横数百メートルに、昨年の新潟県中越沖地震(マグニチュード〈M〉6.8)並みの地震を起こす恐れのある活断層が走っていることを31日、関電など関係の3原子力事業者が認めた。原発の耐震性再評価を国に報告した中でのことで、3事業者とも「耐震安全性に問題はない」としているが、想定する地震の揺れは従来を大幅に上回った。

JRの発券不能に システムセンターで不具合

JRの発券不能に システムセンターで不具合
31日午後9時16分ごろ、JRの関連会社「鉄道情報システム」(東京都渋谷区)の中央システムセンター(同国分寺市)で、ホストコンピューターに不具合が起き、駅の「みどりの窓口」にある端末などで発券作業ができなくなった。同11時10分ごろに復旧したが、発券ができなくなった駅ではこの間、駅員が切符に代わる証明書を手書きして乗客に渡すなどしたという。情報システム社は1日午前0時にホストコンピューターの電源を切り、原因を調べている。

高速道資材、試験せず 大阪の業者、品質合格と偽る

高速道資材、試験せず 大阪の業者、品質合格と偽る
旧日本道路公団と民営化後の各高速道路会社が建設している高速道路の橋梁(きょうりょう)工事で、コンクリートの強度を確保するために必要な資材「ポリエチレン製シース(保護管)」の品質試験報告書を、大阪府内の資材会社が捏造(ねつぞう)していたことが朝日新聞社の調べで分かった。実際には試験を行わずに架空の試験報告書を作成。05年以降、第2東名など22カ所の橋工事で基準に合格したように偽って納入を続けていた。橋の強度維持にかかわる資材で捏造が繰り返されていたことは、高速道路の安全への信頼を揺るがす事態と言えそうだ。

旧公団、チェック放漫 試験立ち会わず 高速道資材
安全第一であるはずの全国の高速道路の橋工事で、何の品質試験もされないまま、強度確保に欠かせない資材が納入されていた。「技術へのおごりと、焦りがあった」。資材の試験報告書を捏造(ねつぞう)した「エスティーエンジニアリング」(大阪府八尾市)の社長は後悔の言葉を繰り返した。捏造を見抜けなかった旧日本道路公団や高速道路会社のチェック体制も問われている。

高速道資材の試験捏造 エスティー社長が謝罪会見
高速道資材の試験報告書の捏造(ねつぞう)が発覚した資材会社「エスティーエンジニアリング」(大阪府八尾市)の谷山慎吾社長が30日、記者会見を開いた。深々と頭を下げながら「申し訳ございません。越えてはならない一線を越えてしまった」と謝罪。当面は自らの報酬を半減し、再発防止に取り組む考えを明らかにした。

高速道資材 最大手も手抜き試験 報告書2項目空欄

高速道路橋の強度維持に必要な資材「ポリエチレン製シース(保護管)」の品質試験報告書が捏造(ねつぞう)されていた問題で、シースのシェアが業界首位の「東拓工業」(大阪市)も試験項目の一部を除外して試験を行っていたことが30日、朝日新聞の調べで分かった。