2008年7月31日木曜日

中国産フグ全量の偽装認める エツヒロ、廃業を表明

中国産フグ全量の偽装認める エツヒロ、廃業を表明
山口県下関市の水産加工卸売会社「エツヒロ」による中国産トラフグの産地偽装事件で、同社の森敏一社長が31日、下関市内で記者会見し、約3年前から仕入れていた中国産トラフグの全量を国産に偽装して出荷していたことを認めた。また、同日付で廃業することも明らかにした。

台湾産マンゴー、宮古島産と偽装容疑 沖縄の通販業者

台湾産マンゴー、宮古島産と偽装容疑 沖縄の通販業者
台湾産のマンゴーを沖縄・宮古島産と偽り、インターネットなどを通じて全国に販売していたとして、沖縄県警が同県浦添市の通販業者「美(ちゅ)ら島フーズ」を不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで今月下旬に家宅捜索していたことがわかった。

マンホール内、作業員倒れ一時心肺停止 八王子

マンホール内、作業員倒れ一時心肺停止 八王子
31日午前8時半ごろ、東京都八王子市犬目町で、マンホールの中で男性作業員2人が倒れたと119番通報があった。東京消防庁によると、2人は救出されて病院に運ばれた。68歳の男性が一時、心肺停止状態となり、32歳の男性は意識があるという。

取材ヘリ墜落事故、中部電力に賠償命令 東京地裁

取材ヘリ墜落事故、中部電力に賠償命令 東京地裁
信越放送(SBC、長野市)の取材ヘリコプターが送電線に接触して墜落し、記者ら4人が死亡した事故をめぐる訴訟の判決が31日、東京地裁であった。鶴岡稔彦裁判長は、中部電力(名古屋市)に事故防止策を怠った過失があったと認め、死亡した記者の遺族に計約3200万円を支払うよう、中部電とヘリの運航会社「中日本航空」(愛知県豊山町)に命じた。国とSBCへの請求は退けた。遺族側と中部電は控訴する方針。

ガラスブロック落下、2男児けが 大阪のクラフトパーク

ガラスブロック落下、2男児けが 大阪のクラフトパーク
30日午後3時半ごろ、大阪市平野区長吉六反1丁目、市立クラフトパークの敷地内の広場で、小学5年生の男児(10)が案内板の一部のガラスブロックに登ろうと手をかけたところ、ブロック(縦横約60センチ、厚さ約18センチ、重さ約130キロ)が落下し、右足にあたり骨折、一緒に遊んでいた同じ5年生の男児(11)も左足首を打撲した。平野署が原因を調べている。

油圧系統のオイル漏れか 成田のベトナム機出火

油圧系統のオイル漏れか 成田のベトナム機出火
成田空港に到着したベトナム航空機の右側エンジンから出火した問題で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は30日夜、「エンジン近くでハイドロ(油圧系統)のオイルが漏れ、エンジンの余熱で発火した可能性がある」と説明した。今後、エンジンを機体から外し、詳しく調べる。

新日鉄八幡製鉄所ほぼ鎮火状態 高炉は生産を開始

新日鉄八幡製鉄所ほぼ鎮火状態 高炉は生産を開始
北九州市戸畑区の新日本製鉄八幡製鉄所で29日早朝にコークス炉付近から出火した火災は30日午前、ほぼ鎮火状態になった。同日中に鎮火する見通し。運転を停止していた銑鉄を生産する高炉は午前7時26分に稼働を始め、製鋼工場も午後には操業を再開する見込みという。新日鉄の嶋宏副社長は、八幡製鉄所からの鋼材供給について「一部品種で納期の調整があるかもしれない」と話した。

ベトナム航空機、到着後に出火 滑走路一時閉鎖 成田

ベトナム航空機、到着後に出火 滑走路一時閉鎖 成田
30日午前7時40分ごろ、成田空港に着陸したベトナム・ホーチミン発のベトナム航空機(ボーイング777―200型)の右側エンジンから煙が出ているのを管制官が見つけた。第2旅客ターミナルの駐機場に入った同機から乗客264人が降り、その後の午前8時半過ぎにエンジンから出火。待機していた消防隊が約2分後に消火した。この影響でB滑走路が約15分間、閉鎖された。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は同日、事故につながりかねない重大インシデントに当たるとして、調査官3人を現地に派遣した。

飛騨牛偽装の丸明に業務改善指示と営業自粛要請 岐阜県

飛騨牛偽装の丸明に業務改善指示と営業自粛要請 岐阜県
食肉卸小売業「丸明(まるあき)」(岐阜県養老町)が、格下の牛肉を「飛騨牛」と偽装販売したなどとして、岐阜県は29日、日本農林規格(JAS)法と景品表示法などに基づき同社に業務改善を指示した。改善が認められるまでの営業自粛も求めた。

2008年7月29日火曜日

鋼材供給に痛手の恐れ 新日鉄八幡火災

鋼材供給に痛手の恐れ 新日鉄八幡火災
新日鉄によると、八幡製鉄所では自動車や電気製品向けの鋼板、鉄道のレール、水道やガスの配管に使うパイプ、ビルや橋用の建材などを造っており、こうした鋼材の供給に影響が出る懸念がある。

消すと一酸化炭素発生の恐れ 鉄鋼業界の火事今年13件

消すと一酸化炭素発生の恐れ 鉄鋼業界の火事今年13件
横浜国立大の大谷英雄教授(安全工学)によると、コークスガスは一酸化炭素と水素とメタンなどが混ざったガスで、「消そうとすると毒性の強い一酸化炭素が発生する」という。そのため、残ったガスを燃やし続けた方が安全で、「延焼が広がらないように消防がコントロールするしかない」と話した。

噴き出す火柱 自動車産業への懸念も 新日鉄八幡製鉄所

噴き出す火柱 自動車産業への懸念も 新日鉄八幡製鉄所
戦前、戦後と日本の産業を支え続けた製鉄所のあちこちで、オレンジ色の火柱が噴き出した。29日朝に起きた北九州市の新日鉄八幡製鉄所の火災。たまったガスを燃やし尽くさねばならず、黒煙は上がり続ける。操業停止により、自動車産業などへの影響も懸念され始めた。

船場吉兆元社長ら略式起訴へ 産地虚偽表示で大阪地検

船場吉兆元社長ら略式起訴へ 産地虚偽表示で大阪地検
廃業した料亭「船場吉兆」(大阪市中央区)が九州産牛を使った商品を「但馬牛」などと偽ったとされる産地偽装事件で、大阪地検は不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで書類送検された湯木正徳元社長(74)と長男の喜久郎元取締役(45)について罰金刑が相当と判断し、近く略式起訴する方針を固めた。

2008年7月28日月曜日

重体の男性死亡 長崎の墜落、エンジン左側に焦げ跡

重体の男性死亡 長崎の墜落、エンジン左側に焦げ跡
長崎県大村市の長崎空港を離陸直後の軽飛行機が付近の海上に墜落した事故で、重体だった佐賀県多久市の原口賢介さん(54)が28日未明、死亡した。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は27日、調査官3人を現場に派遣して原因調査を始めた。大村圭司調査官は「エンジン左側付近が焼け焦げ、機首から主翼付け根まで左側だけがすすけていた。右側には焼け跡はなかった」と説明。墜落時に機体から炎や煙が出ていたという管制官の目撃情報を裏付けた。

「離陸後に煙」軽飛行機墜落、1人重体 長崎・大村湾

「離陸後に煙」軽飛行機墜落、1人重体 長崎・大村湾
26日午後5時23分ごろ、長崎県大村市の長崎空港近くの大村湾に、離陸直後の軽飛行機(ソカタTB10型)が墜落した。乗っていた3人は全員救出されたが、1人が意識不明の重体。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は27日、事故調査官3人を現地に派遣し、原因を調べる。

2008年7月26日土曜日

月探査機「かぐや」、姿勢制御装置が故障

月探査機「かぐや」、姿勢制御装置が故障
宇宙航空研究開発機構は25日、月探査機「かぐや」の4基ある姿勢制御装置のうち1基が23日に故障し、その後3基で姿勢を安定させたと発表した。不具合発生後、安全確保のため、14の観測装置のうち高電圧を使うレーザー高度計など7装置の電源を落とした。来週中に順次再立ち上げする。

宇宙施設「きぼう」での作業、料金は1時間500万円

宇宙施設「きぼう」での作業、料金は1時間500万円
日本の有人宇宙施設「きぼう」で宇宙飛行士に作業してもらう場合、1時間の料金は最低500万円――。宇宙航空研究開発機構は「きぼう」を民間事業者などが利用するときの最低料金を決め、23日の宇宙開発委員会に報告した。

機体に穴、カンタス航空機が緊急着陸 365人乗り

機体に穴、カンタス航空機が緊急着陸 365人乗り
AP通信などによると、ロンドン発オーストラリア・メルボルン行きの豪カンタス航空ボーイング747―400が25日、経由地の香港を離陸後、爆発音に続いて機体に穴が開き、マニラ国際空港に緊急着陸した。365人の乗客と乗員にけがはなかった。

2008年7月25日金曜日

韓国機誤着陸、機長の「思いこみ」指摘 調査委経過報告

韓国機誤着陸、機長の「思いこみ」指摘 調査委経過報告
秋田空港で昨年1月、大韓航空機が誤って誘導路に着陸したトラブルで、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は25日、調査の経過を報告した。機長の「思いこみ」があったことを指摘したが、最終報告書をまとめるには「さらに調査が必要」とした。

「担当一任15年、チェック不備」偽装ウナギ2社報告書

「担当一任15年、チェック不備」偽装ウナギ2社報告書
中国産ウナギの産地偽装事件で、偽装かば焼きを販売した水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)とウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)が25日、改善報告書を農林水産省に提出した。神港魚類は「社内のチェック態勢が不十分だった」と会社の責任を認めたが、役員の関与は否定。魚秀は偽装を認めている中谷彰宏社長(44)らの処遇について言及しなかった。

フジチク元会長、二審も実刑判決 牛肉偽装事件

フジチク元会長、二審も実刑判決 牛肉偽装事件
食肉卸「フジチク」(名古屋市)グループによる牛肉偽装などの一連の事件で、補助金適正化法違反や関税法違反などの罪に問われた元会長藤村芳治被告(66)の控訴審判決が24日、名古屋高裁であった。田中亮一裁判長は、懲役8年、罰金3億円(求刑懲役13年、罰金5億円)とした一審・名古屋地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。被告側は即日上告した。

特殊な地震、「緊急速報」予測間に合わず

特殊な地震、「緊急速報」予測間に合わず
今回の地震で気象庁は、緊急地震速報を発表したが、岩手県のほぼ全域では実際に大きく揺れた後に、速報が流れる結果となった。青森市では主要動(S波)が到達する約7秒前、秋田市で約5秒前、仙台市で約10秒前の発表になったとみられる。

交通事故死8年連続減、2295人 1~6月

交通事故死8年連続減、2295人 1~6月
今年1~6月の全国の交通事故死者数は2295人と昨年同期より359人減り、8年連続で減少したことが24日、警察庁のまとめでわかった。このペースが続けば、54年ぶりに年間死者数が5千人台になった昨年を下回りそうだ。

2008年7月24日木曜日

宇宙施設「きぼう」での作業、最低時給は500万円

宇宙施設「きぼう」での作業、最低時給は500万円
日本の有人宇宙施設「きぼう」で宇宙飛行士に作業してもらう場合、1時間の料金は最低500万円――。宇宙航空研究開発機構は「きぼう」を民間事業者などが利用するときの最低料金を決め、23日の宇宙開発委員会に報告した。

原子力施設に地震被害確認されず 保安院発表

原子力施設に地震被害確認されず 保安院発表
経済産業省原子力安全・保安院によると、原子力関連施設の被害は確認されていない。稼働中だった東北電力東通原発1号機(青森県)、女川原発2、3号機(宮城県)、東京電力福島第一、第二原発の全機(福島県)は引き続き運転を続けている。青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場やウラン濃縮工場でも、異常はなかった。

原発への影響、確認なし 岩手北部の地震

原発への影響、確認なし 岩手北部の地震
経済産業省原子力安全・保安院によると、岩手県沿岸北部を震源とする地震で、東北電力東通原発(青森県東通村)、日本原燃使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)、東北電力女川原発(宮城県女川町)などでの影響は確認されていないという。

明石砂浜陥没死、元市職員の2被告側が上告

明石砂浜陥没死、元市職員の2被告側が上告
兵庫県明石市の大蔵海岸で01年12月、人工の砂浜が陥没し、金月美帆ちゃん(当時4)が生き埋めになって死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われた市の当時の担当職員2人の弁護人は23日、一審・神戸地裁の無罪判決を破棄して、審理を地裁に差し戻した10日の大阪高裁判決を不服として、上告した。

日光丸沈没、不明乗組員の遺体発見 青森・陸奥湾

日光丸沈没、不明乗組員の遺体発見 青森・陸奥湾
22日午後5時40分ごろ、青森県平内町沖の陸奥湾で、漁師が漂流している男性の遺体を発見し、収容した。青森海上保安部で身元を調べた結果、4月に同湾で沈没したホタテ漁船「日光丸」(5.1トン、川村春光船長ら8人乗り組み)の乗組員で、1人だけ行方不明となっていた橋本徹さん(62)と確認された。

アルプスケーブルカー火災 日本の一部遺族、補償金返金

アルプスケーブルカー火災 日本の一部遺族、補償金返金
【ウィーン=関本誠】オーストリア・アルプスで00年11月、福島県などの日本人10人を含む155人が死亡したケーブルカー火災事故で、同国政府の和解委員会は22日、今月初めまでに遺族への総額1390万ユーロ(約23億5千万円)の補償金支払い手続きを終えたことを明らかにした。

2008年7月23日水曜日

中国産フグやアンコウ、国産と偽装 下関の会社

中国産フグやアンコウ、国産と偽装 下関の会社
山口県下関市の水産加工卸売会社「エツヒロ」(森敏一社長)が、中国産の養殖フグやアンコウを国産と偽って販売していたとして、農林水産省は23日にも、日本農林規格(JAS)法に基づき改善を指示する。これまでに同省が確認しただけでも、今春から6月までに計5トンの産地を偽り、関東から九州にかけて出荷していたという。

前輪外れる恐れ、ベビーカーを回収・点検 伊藤忠

前輪外れる恐れ、ベビーカーを回収・点検 伊藤忠
伊藤忠商事は22日、同社が輸入、子会社のVCJコーポレーションが販売した独ブライタックスレーマー社製のベビーカー1975台の前輪が使用中に外れる恐れがあり、販売を中止し、無償で回収・点検すると発表した。

緊急地震速報 ケーブルTV受信機も誤表示 1万3千台

緊急地震速報 ケーブルTV受信機も誤表示 1万3千台
緊急地震速報の受信機に異常な数値や誤った情報が表示された問題で、ケーブルテレビ大手のジュピターテレコム(本社・東京)が今年1月から契約世帯に貸し出している受信機1万3千台でも誤った情報が流れることがわかり、気象庁は22日、システムの改修を指導した。

関門海峡で外国船同士が衝突 けが人なし

関門海峡で外国船同士が衝突 けが人なし
22日午前7時45分ごろ、北九州市若松区から東南東に2.1キロ沖の関門海峡で、パナマの貨物船ノードパワー(8万8594トン)とカンボジアの貨物船ハイイン(1312トン)が衝突し、カンボジア船の一部が壊れて浸水した。両船にけが人はなかった。

2008年7月21日月曜日

気象庁、誤った震度分布図を配信 19日の福島県沖地震

気象庁、誤った震度分布図を配信 19日の福島県沖地震
気象庁が、19日午前に発生した福島県沖を震源地とする地震の各地の震度について、震度2以下のすべての地点を震度3と誤表示するなどした分布図を、自治体などに配信していたことがわかった。震度分布図の表示ソフトに不具合があったとみられる。同時に配信した文字による震度分布の内容には誤りはなかったという。

遊漁船と接触か、神戸の定時制高生死亡 京都・舞鶴市沖

遊漁船と接触か、神戸の定時制高生死亡 京都・舞鶴市沖
20日午前9時ごろ、京都府舞鶴市野原の海岸で、遊漁船川久丸(1.1トン、川端久義船長)から「船が何かと接触したようだ」と、地元漁協に連絡があった。通報を受けた舞鶴海上保安部の巡視艇や潜水士らが付近を捜索し、午前10時55分ごろ、沖合約200メートルの海底で男性が沈んでいるのを発見。男性は上半身に外傷があり、岸に引き揚げられたが、死亡が確認された。

グライダー落下、女性が大けが 埼玉・大利根町の滑空場

グライダー落下、女性が大けが 埼玉・大利根町の滑空場
20日正午ごろ、消防を通じて「グライダーが落下して女性が負傷した」と埼玉県警加須署に連絡があった。 調べでは、同日午前10時20分過ぎ、同県大利根町新川通の利根川河川敷にある読売大利根滑空場で、グライダーの練習をしていた東京都狛江市の専門学校生の女性(20)が、地上約10~15メートルのところから落下した。女性は胸骨が折れ、3カ月のけが。

パロマ「再点検」大汗の特捜隊 残り4万件、期限は8月(

パロマ「再点検」大汗の特捜隊 残り4万件、期限は8月
85~05年に一酸化炭素中毒事故で21人の死者を出したパロマ工業(名古屋)が、回収対象のガス瞬間湯沸かし器がきちんと回収されたかを調べる「再点検」に必死だ。2年前からの回収点検記録の不備が発覚し、経済産業省から6月、5万3千件のやり直しを命じられたからだ。残りは約4万件。期限は8月25日に迫っている。

2008年7月18日金曜日

「ユカワは原爆研究に関与せず」GHQ報告書、米で発見

「ユカワは原爆研究に関与せず」GHQ報告書、米で発見
ワシントン=勝田敏彦】第2次世界大戦中、京都帝国大が行った原子爆弾研究に、ノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹氏(1907〜81)はほとんど関与していなかった——。米国立公文書館に保存されていた資料から、連合国軍総司令部(GHQ)がそう結論づけていたことがわかった。後年、核廃絶や平和運動に力を入れた湯川氏の軌跡をたどる手がかりとして注目される。

地震時の原発情報、携帯メールで 保安院が登録受け付け

地震時の原発情報、携帯メールで 保安院が登録受け付け
経済産業省原子力安全・保安院は、新潟県中越沖地震から1年の16日、大地震時などに全国30カ所の原子力施設の被災状況を携帯電話のメールで知らせるサービス「モバイル保安院」の登録受け付けを始めた。登録は携帯電話用のホームページ
http://kinkyu.nisa.go.jp/m/

「墜落か」一時騒然 米軍機が低空飛行 徳島や兵庫

「墜落か」一時騒然 米軍機が低空飛行 徳島や兵庫
徳島県や兵庫県などで16日夕、「航空機が高度30メートルくらいで飛んでいった」「煙が出ていた」「墜落したのではないか」といった通報が警察などに相次ぎ、警察官や自衛隊のヘリが捜索する騒ぎになった。在日米軍は17日、低空飛行したのが米軍機だったことを朝日新聞の取材に認めた。

大韓航空機、新千歳空港に緊急着陸 後部から出火の表示

大韓航空機、新千歳空港に緊急着陸 後部から出火の表示
17日午後3時ごろ、韓国・仁川から米・ニューヨークに向かっていた大韓航空81便(ボーイング747型、乗員乗客322人)で、後部の補助動力装置から出火したとする表示が操縦室内の計器に示された。同機は午後5時7分、最寄りの北海道・新千歳空港に緊急着陸したが、実際に火災は確認されず、午後7時8分、再びニューヨークに向け離陸した。誤表示とみて、大韓航空が調べている。

2008年7月17日木曜日

国産牛肉の原産地を誤表示、114件 三重の畜産公社

国産牛肉の原産地を誤表示、114件 三重の畜産公社
三重県四日市市は17日、県と市、畜産団体が出資する第三セクター「三重県四日市畜産公社」(同市)が委託され出荷した牛加工肉の原産地表示に、日本農林規格(JAS)法に違反する誤表示が見つかったと発表した。誤表示は、同社が加工肉の原産地表示を始めた05年4月以降、出荷された2740頭のうち114頭だった。記者会見した同社の山中正則社長は「JAS法の認識や社内の連絡が不足していた」と陳謝した。

「原発の街」窮地 仮設なお2531人 中越沖地震1年

「原発の街」窮地 仮設なお2531人 中越沖地震1年
16日で発生から1年を迎えた新潟県中越沖地震では、東京電力柏崎刈羽原子力発電所で火災が発生、風評被害もあった。仮設住宅で暮らす住民は2500人を超える。原発の長期停止により、東電は赤字に転落し、同県柏崎市など東電に税収を頼った自治体財政は窮地に追い込まれるなど影響は今も続いている。

原発プールに作業員が転落、被曝なし 福井・大飯

原発プールに作業員が転落、被曝なし 福井・大飯
16日午前9時10分ごろ、福井県おおい町の関西電力大飯原発の原子炉補助建屋(1、2号機共用)内で、使用済み核燃料プールとつながる燃料搬出用輸送容器を入れるためのプールに男性作業員(37)が転落した。関電によると、周囲の作業員らがクレーンで約1分後につり上げて救出。水中に全身がつかったものの、シャワーで全身を洗浄して検査した結果、被曝(ひばく)は認められなかったという。

空の安全トラブル、07年度730件 国交省発表

空の安全トラブル、07年度730件 国交省発表
国土交通省は16日、航空機の事故や、事故の起きるおそれがあった「重大インシデント」にはあたらないが、積み重なれば危険な状況になりかねない「安全上のトラブル」が、07年度国内で730件あったと発表した。

2008年7月16日水曜日

スウェーデンの遊園地で事故、27人重軽傷

スウェーデンの遊園地で事故、27人重軽傷
【ストックホルム=土佐茂生】スウェーデン西部イエーテボリのリサベリー遊園地で15日夕、アトラクションの一つ「レインボーライド」(定員40人)の玉軸受け部分が壊れて急停止した。地元メディアや在スウェーデン日本大使館によると、乗っていた36人のうち27人が負傷し、うち6人が重傷。日本人はいなかった。

誤報「震度7」 気象庁でも避難騒ぎ

誤報「震度7」 気象庁でも避難騒ぎ
緊急地震速報が14日夜に誤って流れた問題で、気象庁(東京都千代田区)の本庁舎を含む全国数カ所で避難騒ぎが起きていたことがわかった。いずれも同じメーカーの受信機が流しており、気象庁は実態調査を始めた。

日野、トラック2万台リコール

日野、トラック2万台リコール
日野自動車は15日、ブレーキが利きにくくなる可能性があるとして、トラック「プロフィア」「レンジャー」計2万3151台(05年1月~06年12月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。一部の部品について、ボルトの締め付けが不足していたという。

三菱自虚偽報告、元副社長ら幹部3人逆転有罪 東京高裁

三菱自虚偽報告、元副社長ら幹部3人逆転有罪 東京高裁
三菱自動車の大型車の欠陥について、国にうその報告をしたとして道路運送車両法違反(虚偽報告)の罪に問われ、一審で無罪判決を受けた当時の関連会社「三菱ふそうトラック・バス」の元会長で三菱自の副社長だった宇佐美隆被告(67)ら元幹部3人と法人としての三菱自動車に対し、東京高裁(永井敏雄裁判長)は15日、一審・横浜簡裁の判決を破棄し、求刑通り罰金20万円の逆転有罪判決を言い渡した。3人は上告する方針。

地震速報の誤報、計器設定ミス原因 03年から点検怠る

地震速報の誤報、計器設定ミス原因 03年から点検怠る
気象庁が鉄道会社や病院などに向けて発表している「高度利用者向け緊急地震速報」で誤報を発信し、首都圏の鉄道が一時運転を見合わせたトラブルについて、気象庁は15日会見し、「国民の皆様に多大な迷惑を与え、申し訳ありませんでした」(伊藤秀美・地震火山部長)と謝罪した。03年12月の地震計設置時に設定を誤り、その後の点検も怠っていたのが原因だった。

ガスパイプライン建設現場で爆発、2人死亡 新潟・上越

ガスパイプライン建設現場で爆発、2人死亡 新潟・上越
15日午前1時半ごろ、新潟県上越市宇津尾の天然ガスパイプライン建設現場のトンネル内で爆発事故があり、ともに土木会社「緑開発」(熊本市)の社員で静岡県三島市徳倉の渡辺春雄さん(53)と福井市開発の平川晋作さん(35)の2人が死亡した。

緊急地震速報を誤発表 首都圏の鉄道で一時運転見合わせ

緊急地震速報を誤発表 首都圏の鉄道で一時運転見合わせ
気象庁が鉄道会社や工場、病院などに向けて発表している「高度利用者向け緊急地震速報」で14日夜、誤ったデータが流れ、受信した首都圏の一部の鉄道が運転を一時見合わせるトラブルがあった。

出産事故で脳性まひ、補償3千万円 来年元旦から新制度

出産事故で脳性まひ、補償3千万円 来年元旦から新制度
出産時の事故で重い脳性まひになった子の救済制度は、来年1月1日に生まれた子から対象に始まることが14日決まった。補償額は、一時金600万円と子が20歳になるまで毎年120万円で、計3千万円になる。

2008年7月14日月曜日

ウラン粉末飛散、6時間後に保安院報告 横須賀の会社

ウラン粉末飛散、6時間後に保安院報告 横須賀の会社
核燃料製造のグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(神奈川県横須賀市内川2丁目)は10日、ウランの粉末をペレットに加工する第2加工棟で微量のウランが飛散したと発表した。20代の男性作業員1人が被曝(ひばく)したものの、外部への放出はないという。経済産業省原子力安全・保安院は報告が6時間後だったとして口頭で厳重注意し、再発防止策をとるよう求めた。

エキスポ・コースター事故初公判 元役員、罪状認め謝罪

エキスポ・コースター事故初公判 元役員、罪状認め謝罪
大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」(休園中)で昨年5月、ジェットコースターの乗客1人が死亡、19人が重軽傷を負った事故で、経営会社元取締役の伊藤正則被告(60)らの初公判が14日、大阪地裁であった。伊藤元取締役と、元施設営業部長の建部淳被告(65)は業務上過失致死傷の起訴事実を大筋で認め、謝罪した。また、事故の2カ月前、コースターの法定検査をせず、吹田市に「異状なし」とうその報告をしたとされる建築基準法違反(虚偽報告)の罪についても伊藤元取締役、建部元部長、元技術課長の松田博被告(59)と法人としてのエキスポ社がいずれも起訴事実を認めた。

墜落した取材ヘリの捜索打ち切り 青森海上保安部

墜落した取材ヘリの捜索打ち切り 青森海上保安部
青森朝日放送(青森市)の取材用ヘリが大間崎沖で墜落した事故で、青森海上保安部は13日で専従の捜索活動を打ち切ると発表した。

産廃処理工場で爆発、6人重軽傷 福岡・筑紫野

産廃処理工場で爆発、6人重軽傷 福岡・筑紫野
13日午後2時ごろ、福岡県筑紫野市山家にある産業廃棄物処理会社日本リソースの産廃中間処理場で爆発事故があったと、119番通報があった。県警筑紫野署や筑紫野太宰府消防本部によると、同社の従業員ら男女計6人が重軽傷を負った。

原発自治体の4割「保安院、独立すべし」

原発自治体の4割「保安院、独立すべし」
原子力発電所の安全規制を担う経済産業省の原子力安全・保安院について、原発が立地する全国21市町村の首長のうち、組織のあり方の改善を求めたのが約57%の12人で、うち8人が、原子力政策を推進している経産省からの分離・独立を求めていることが朝日新聞の原発立地自治体アンケートでわかった。

各停電車が駅通過 名鉄名古屋線

各停電車が駅通過 名鉄名古屋線
12日午後8時55分ごろ、愛知県一宮市木曽川町黒田の名鉄名古屋線黒田駅を、名鉄岐阜発須ケ口行き普通電車(4両編成、乗客10人)が誤って通過した。電車はホームを約250メートル過ぎて停車したが、戻ることができず、同駅から乗車予定の8人が同駅に臨時停車した後続の快速特急に乗車し、下車予定だった1人が、次の新木曽川駅で下車して引き返した。

飛騨牛お中元商戦苦戦 名古屋の百貨店前年割れ

飛騨牛お中元商戦苦戦 名古屋の百貨店前年割れ
岐阜県養老町の食肉卸小売業「丸明(まるあき)」による偽装が発覚したブランド和牛「飛騨牛」が、ピークを迎えたお中元商戦で苦戦を強いられている。名古屋市中心部の百貨店ではそろって売り上げが前年割れし、イメージダウンしたブランドを敬遠する消費者の傾向が顕著だ。

成田空港でアエロフロート機から煙 滑走路が一時閉鎖

成田空港でアエロフロート機から煙 滑走路が一時閉鎖
12日午前10時45分ごろ、成田空港に着陸したモスクワ発のアエロフロート機(ボーイング767―300型)の左側の車輪付近から煙のようなものが出ているのを管制官が発見した。同機は点検のため誘導路上で停止し、A滑走路が約20分間、閉鎖された。乗員・乗客計214人にけがはなかった。国土交通省成田空港事務所によると、ブレーキ系のオイルが漏れて気化、煙のように見えたらしい。

2008年7月10日木曜日

「宇宙詩作」「いいデータ持ち帰り」若田・野口さん会見

「宇宙詩作」「いいデータ持ち帰り」若田・野口さん会見
来年2月から、日本人飛行士として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する若田光一さん(44)と同11月以降に長期滞在する野口聡一さん(43)が9日、宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で記者会見した。

明石砂浜陥没、元国交省職員ら4人の無罪破棄 大阪高裁

明石砂浜陥没、元国交省職員ら4人の無罪破棄 大阪高裁
兵庫県明石市の大蔵海岸で01年12月、人工の砂浜が陥没して金月美帆ちゃん(当時4)が生き埋めになって死亡した事故をめぐり、業務上過失致死の罪に問われた当時の国土交通省職員ら4被告の控訴審で、大阪高裁(片岡博裁判長)は10日、全員を無罪とした一審・神戸地裁判決を破棄し、審理を同地裁へ差し戻す判決を言い渡した。

墜落のヘリ引き揚げ 青森・大間崎沖

墜落のヘリ引き揚げ 青森・大間崎沖
4人が乗った青森朝日放送(青森市)の取材用ヘリが青森県大間崎沖で墜落し、海中で1人が遺体で見つかった事故で、ヘリを所有する小川航空(大阪市)は10日午前6時半ごろ、大間埼灯台の西南西約700メートル沖の海底から機体を引き揚げた。

流された作業員、呑川下流で遺体発見 東京・大田区

流された作業員、呑川下流で遺体発見 東京・大田区
東京都大田区の呑川(のみかわ)で8日午前、川底整備の工事中に急な増水で流された建設作業員佐竹幸雄さん(60)=千葉県船橋市馬込町=は9日午後、約3.5キロ下流で遺体で見つかった。警視庁は水死とみている。

宝塚線脱線、JR西社長ら近く本格聴取 ATS不備重視

宝塚線脱線、JR西社長ら近く本格聴取 ATS不備重視
乗客ら107人が死亡、562人が負傷した05年4月のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で、兵庫県警捜査本部(尼崎東署)は、JR西日本の山崎正夫社長と同社の鉄道本部長だった元JR四国社長について、業務上過失致死傷容疑での立件に向け、近く本格的に事情聴取することを決めた。

ヘリの一部と副機長の遺体発見 青森・大間崎沖の海中

ヘリの一部と副機長の遺体発見 青森・大間崎沖の海中
青森県大間崎沖で、4人を乗せた青森朝日放送(青森市)の取材用ヘリが消息を絶った事故で、海上保安庁の潜水士が9日午前6時15分ごろ、大間埼灯台の西南西約700メートル沖の海中でヘリの操縦席部分を見つけ、1人の遺体を収容した。青森海上保安部は同日、副機長の菊池浩光さん(43)=秋田市広面=と確認されたと発表した。

建造中の新型潜水艦で感電、2人重傷3人軽傷 神戸

建造中の新型潜水艦で感電、2人重傷3人軽傷 神戸
9日午前7時20分ごろ、神戸市兵庫区和田崎町1丁目の三菱重工業神戸造船所で、建造中の海上自衛隊の新型潜水艦「そうりゅう」の内装作業をしていた同社の男性社員5人がやけどを負う事故があった。5人は市内の病院に運ばれ、うち2人が重傷とみられる。兵庫署は業務上過失致傷の疑いもあるとみて原因を調べている。

「急に増水」川底整備中の作業員流される 東京・大田区

「急に増水」川底整備中の作業員流される 東京・大田区
東京都大田区仲池上2丁目の呑川(のみかわ)で、8日午前10時半すぎ、都発注の川底整備の工事をしていた作業員佐竹幸雄さん(56)が、急に増水した川に流され、行方がわからなくなった。東京消防庁などが捜索している。

あわや大事故!大型トラックの後輪外れ車直撃 青森

あわや大事故!大型トラックの後輪外れ車直撃 青森
8日午前10時55分ごろ、青森市桑原稲葉の国道7号で、走行中の25トントラックの後輪2本が突然外れ、対向車2台に衝突する事故があった。けが人は出なかった。青森署は、タイヤを止めるボルトが金属疲労で折れた可能性があるとしてトラックを調べている。4月には静岡県吉田町の東名高速で、11トントラックの後輪が脱落して8人が死傷した事故が起こったばかり。

ウナギ偽装 神港魚類課長、上司から隠蔽指示受ける?

ウナギ偽装 神港魚類課長、上司から隠蔽指示受ける?
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)とウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の中谷彰宏社長(44)らが、農林水産省の立ち入り調査直後に偽装の隠蔽(いんぺい)工作を話し合ったとされる際、担当課長が「上司から偽装を知らなかったことにしておけと言われた」と話していたことがわかった。兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の任意聴取に中谷社長が証言した。

「航空機に不適切改造」航空大など3者に国交省厳重注意

「航空機に不適切改造」航空大など3者に国交省厳重注意
国土交通省は8日、航空機に不適切な改造をしたとして、中日本航空(愛知県)とアルファーアビエィション(東京都)、航空大学校(宮崎県)に厳重注意を行った。

トヨタ技術者過労死 「長時間労働が原因」労基署が認定

トヨタ技術者過労死 「長時間労働が原因」労基署が認定
トヨタ自動車(本社・愛知県豊田市)のチーフエンジニアだった男性(当時45)が急死したのは長時間労働による過労死だとして、遺族が労災認定を求めた申請について、豊田労働基準監督署は労災と認め、遺族補償年金などの支給を決めた。決定は6月30日付。

採血器具使い回し、名古屋市内で51施設

採血器具使い回し、名古屋市内で51施設
名古屋市内の病院や診療所など2140施設のうち、51施設で採血器具の使い回しがあったと市が8日、発表した。針は交換しており、健康被害の報告はないという。ただ、市の調査に対し、全体の約1割に当たる282施設は回答しなかった。

2008年7月8日火曜日

若田さん、来年2月に宇宙基地へ 日本人初の長期滞在

若田さん、来年2月に宇宙基地へ 日本人初の長期滞在
米航空宇宙局(NASA)は7日、若田光一さん(44)が乗るスペースシャトル・ディスカバリーを来年2月12日に打ち上げると発表した。

火星の「音」聞けるかも…探査機にマイク NASA

火星の「音」聞けるかも…探査機にマイク NASA
人類がこれまで聞いたことがない火星の「音」を、探査機が地球に届けてくれるかもしれない――。米航空宇宙局(NASA)の火星探査機フェニックスが積んでいる小さなマイクロホンに、そんな期待がかかっている。

 火星には、二酸化炭素(CO2)を主成分とする大気がある。地球の100分の1ほどの希薄さだが、最高で風速40メートル程度の風が吹いていることもわかっており、音を伝える大気がほとんどない月などと違って「音のある世界」だと考えられている。

飛騨牛偽装 丸明本社など家宅捜索 岐阜県警

飛騨牛偽装 丸明本社など家宅捜索 岐阜県警
飛騨牛の偽装問題で、岐阜県警は8日朝、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で食肉卸小売業「丸明(まるあき)」(同県養老町)の本社など数カ所の家宅捜索を始めた。要件を満たさない格下の肉を「飛騨牛」として売ったとされる等級偽装をめぐり、関係者の刑事責任追及を目指す。

青森・大間の不明ヘリ、潜水捜索1回目は手がかりなし

青森・大間の不明ヘリ、潜水捜索1回目は手がかりなし
青森県大間町の大間崎沖で4人が乗った青森朝日放送の取材ヘリコプターが消息を絶った事故で8日午前5時20分~午前6時、宮城海上保安部の巡視船「くりこま」の潜水士4人が潜水による捜索を行った。捜索した海域は大間崎沖にある弁天島の西側、沖合数キロの海域。1回目の潜水では、手がかりとなるものは見つからなかった。

抗菌剤検出後も同業者からウナギ輸入 魚秀の親会社

抗菌剤検出後も同業者からウナギ輸入 魚秀の親会社
産地偽装された中国産ウナギのかば焼きから合成抗菌剤が検出された問題で、このかば焼きは、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の親会社にあたる水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)が中国福建省アモイの業者から輸入していたことが、関係者の話で分かった。徳島魚市場がアモイから輸入したかば焼きからは昨年7月にも、抗菌剤が生体内で代謝してできる物質が検出されており、同社は検出後も同じ業者から輸入を続けていた。

食偽装に甘い自治体 1割非公表、揺らぐ国の指針

食偽装に甘い自治体 1割非公表、揺らぐ国の指針
日本農林規格(JAS)法にもとづき、食の偽装をした業者に改善を指示する場合、社名や違反事実を原則公表するという国の指針が揺らいでいる。朝日新聞社が47都道府県を調べたところ、1割が非公表とされ、消費者に知らされずに処理されていた。地元に甘い自治体の姿が浮かび上がった。

飛騨牛偽装、強制捜査へ 丸明本社など虚偽表示の疑い

飛騨牛偽装、強制捜査へ 丸明本社など虚偽表示の疑い
飛騨牛の表示偽装問題で、岐阜県警は、要件を満たさない格下の肉を「飛騨牛」として売っていたとされる食肉卸小売業「丸明」(同県養老町)の本社など十数カ所を不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で家宅捜索する方針を固めた。押収資料から等級偽装による不正利得の実態解明を進める。県内業界が20年かけて築いたブランドの信用を失墜させた行為を悪質と判断し、強制捜査に踏み切る。

青森・不明海域からヘリの扉回収 救命無線機を搭載せず

青森・不明海域からヘリの扉回収 救命無線機を搭載せず
青森朝日放送(青森市)の取材用ヘリコプターが、青森県・大間崎沖で行方不明となった事故で7日、捜索が再開され、現場海域からヘリのドアなどが回収された。第2管区海上保安本部はソナー(音波探知機)を使い、海底を捜索している。また、ヘリを所有する小川航空(大阪市)の小川正勝社長が7日午後、現地を訪れ、ヘリには墜落時などに自動的に位置を知らせる信号を発信する「航空機用救命無線機」(ELT)を搭載していなかったことを認めた。

医薬品安全対策「要員300人増を」 厚労省検討会

医薬品安全対策「要員300人増を」 厚労省検討会
薬害肝炎問題を受け、再発防止策を検討していた厚生労働省の委員会は7日、医薬品による副作用の報告例を分析する現行体制が不十分だとして、「医薬品安全対策の要員を、少なくとも約300人増やす必要がある」とする提言をまとめた。

ベビーカー欠陥、6人けが 国「メーカーが事故隠し」

ベビーカー欠陥、6人けが 国「メーカーが事故隠し」
経済産業省は7日、「アップリカ・チルドレンズプロダクツ」(大阪市)のベビーカーの欠陥が原因で、乳児6人がけがをしたと発表した。うち1人は顔を強く打って重傷。経産省は、同社が最初の事故が起きた昨年3月以降、事故を隠して再発防止を怠ったと判断。国への事故の報告態勢の改善を求めた。

ウナギ偽装、神港魚類課長も立件へ 虚偽表示容疑

ウナギ偽装、神港魚類課長も立件へ 虚偽表示容疑
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)が兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べに「産地偽装されたかば焼きと確信した後も、出荷を止めなかった」と話していることがわかった。捜査本部は、偽装工作を認めているウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」の中谷彰宏社長(44)らとともに、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で立件する方針を決めた。

ヘリ不明海域に油膜、海底の「起伏」も確認 青森

ヘリ不明海域に油膜、海底の「起伏」も確認 青森
青森朝日放送(青森市)の取材用ヘリコプターが、青森県大間崎沖で消息を絶った事故で、地元の大間漁協は7日午前、現場海域で油膜が浮いているのを発見した。魚群探知機による捜索で、油膜の下の海底に「起伏」となって映るものも確認された。この付近にヘリが墜落した可能性が高いとみて、潮の流れが穏やかになるとみられる8日早朝に海底を捜索する予定だ。

配管から硫酸1000リットル漏れ? 新日石水島製油所

配管から硫酸1000リットル漏れ? 新日石水島製油所
7日午前2時40分ごろ、岡山県倉敷市の新日本石油精製水島製油所の敷地内で、濃硫酸の移送パイプ(直径約5センチ)から濃硫酸が漏れているのを巡回中の職員が見つけ、119番通報した。最大で約千リットルが敷地周辺に流出したとみられ、消石灰を散布するなどして中和した。一部は雨水管などを伝って海に流れたため、水島海上保安部から監視取締艇などが出て調べている。職員らへの被害はなかった。

2008年7月7日月曜日

魚秀社長「逮捕なら面倒みてやる」 隠蔽策協議詳細に

魚秀社長「逮捕なら面倒みてやる」 隠蔽策協議詳細に
責任をかぶってくれれば、逮捕されてもこの先面倒をみてやる――。中国産ウナギの産地偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の中谷彰宏社長(44)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)らが、偽装の隠蔽(いんぺい)工作を話し合ったとされる際の詳細なやりとりがわかった。中谷社長がこう持ちかけ、課長が暗に1億円を要求したという。

なだしお事故から20年、遺族らが慰霊参拝 横須賀

なだしお事故から20年、遺族らが慰霊参拝 横須賀
神奈川県横須賀市沖で88年7月に海上自衛隊の潜水艦「なだしお」と遊漁船第1富士丸が衝突した事故の犠牲者遺族らが6日、同市鴨居4丁目の海自観音崎警備所内の慰霊碑を参拝した。事故から20年となる節目の年にイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故が起き、参列者からはあらためて再発防止を願う声が聞かれた。

濃霧の海上、なぜヘリ不明に 機体トラブル指摘も 青森

濃霧の海上、なぜヘリ不明に 機体トラブル指摘も 青森
青森朝日放送のアナウンサーら4人が乗ったヘリコプターが、青森県下北半島沖で消息を絶った。濃霧注意報が出ていた海上で、いったい何が起きたのか。関係者は「なんとか見つかって」と安否を気遣う。事故や重大トラブルだと判明した段階で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会が調査に乗り出す。

青森朝日放送の取材ヘリ墜落か 大間沖、アナら4人搭乗

青森朝日放送の取材ヘリ墜落か 大間沖、アナら4人搭乗
青森空港(青森市)を飛び立った青森朝日放送(同)の取材用チャーターヘリコプターが6日午後、着陸予定時刻を過ぎても戻らず、消息を絶った。目撃情報などから、海上保安庁などは墜落した可能性が高いとみて、青森県大間町沖の津軽海峡を捜索しているが、濃霧で難航している。

現場付近は濃霧 青森のヘリ不明

現場付近は濃霧 青森のヘリ不明
青森朝日放送の取材陣を乗せたヘリコプターが津軽海峡で消息を絶った当時、現場付近は濃霧だったとされる。

気象庁ミス半年で6件 対策本部設置し総点検

気象庁ミス半年で6件 対策本部設置し総点検
気象庁で今年に入ってミスが相次いで発覚している。凡ミスから捏造(ねつぞう)という重大事案まで半年で6件。昨年の年間2件、一昨年の年間1件に比べ、まさに異常事態だ。大きな影響は幸いないが、危機感を募らせた平木哲長官は対策本部を設置して総点検を始めるとともに、10日には自ら5540人の全職員に訓示することにした。

山手線内回り、一時止まる 標識のポールに接触

山手線内回り、一時止まる 標識のポールに接触
6日午前4時40分ごろ、東京都港区新橋2丁目のJR山手線新橋駅で、内回り電車(11両編成)がホームから約20メートル過ぎて止まった。乗客にケガはなく、約10分間後に運転を再開した。約450人に影響が出た。

海自護衛艦火災、まもなく鎮火 青森沖、けが人なし

海自護衛艦火災、まもなく鎮火 青森沖、けが人なし
6日午前4時ごろ、青森県東通村の尻屋崎灯台沖約25キロを航行中の海上自衛隊の護衛艦「さわゆき」(艦長・米丸祥一2等海佐、2950トン)から「艦内で火災が発生し、鎮火した」と八戸海上保安部に通報が入った。けが人はいないという。

偽装かば焼き出荷後、さらに中国産245トン購入 魚秀

偽装かば焼き出荷後、さらに中国産245トン購入 魚秀
中国産ウナギの産地偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)が産地偽装したかば焼きを出荷した後も、親会社から新たに約245トンの中国産かば焼きを購入していたことが関係者の話でわかった。魚秀は、偽装かば焼きの販売で約3億3千万円の利ざやを得ており、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、魚秀が親会社の在庫減らしに協力するとともに、さらに利ざやを稼ごうとしていた疑いもあるとみている。

ウナギ仕入れ先「本当は魚秀」 神港魚類の担当課長

ウナギ仕入れ先「本当は魚秀」 神港魚類の担当課長
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)の担当課長(40)が兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べに対し、「社内起案書では商品の仕入れ先は東京の食品商社としたが、実際には魚秀(うおひで)から仕入れた」などと話していることがわかった。

濃霧の浦賀水道、衝突相次ぎ2人負傷 ボート不明情報も

濃霧の浦賀水道、衝突相次ぎ2人負傷 ボート不明情報も
5日午後、神奈川県三浦半島の観音崎沖の浦賀水道航路が濃霧に覆われて海難事故が相次いだ。第3管区海上保安本部(横浜市)によると、貨物船や遊漁船の衝突が2件あり、2人が負傷した。このほか、プレジャーボートの遭難情報があり、海保が真偽を調べている。

魚秀、現金決済口止め ウナギ偽装、発覚防ぐ狙い

魚秀、現金決済口止め ウナギ偽装、発覚防ぐ狙い
中国産ウナギの偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の非常勤取締役が、農林水産省の立ち入り調査直後の6月中旬、取引に伝票上介在させた食品商社の社長に「農水省に現金決済だったことを言わないでほしい」と口止めしていたことが関係者の話でわかった。

ウナギ・和牛・イカ…会社設立時から偽装 茨城の会社

ウナギ・和牛・イカ…会社設立時から偽装 茨城の会社
中国産ウナギのかば焼きを四万十川産と偽って売っていた茨城県神栖市の食品加工販売会社「サンシロフーズ」(解散手続き中)が06年6月の設立当初から、産地偽装をしていたことが、同県の調べで分かった。国産和牛を「米沢牛」、三陸沖産のイカを「日本海産」と偽っていた。

酸化ウラン入り?封筒発見 核融合科学研、微量の放射線

酸化ウラン入り?封筒発見 核融合科学研、微量の放射線
自然科学研究機構の核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は5日、放射線管理区域外の資料室から紙製封筒に入った酸化ウランとみられる粉末約10グラムが発見されたと発表した。封筒の表面から1時間当たり0.80マイクロシーベルトの放射線を測定したが、粉末が飛散するなど周囲への汚染はないとしている。

2008年7月4日金曜日

禁止抗菌剤ウナギ、魚秀の親会社が輸入 昨年も検出

禁止抗菌剤ウナギ、魚秀の親会社が輸入 昨年も検出
産地偽装された中国産ウナギのかば焼きから使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が検出された問題で、このかば焼きは、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)の親会社にあたる水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)が輸入していたことがわかった。同社は1年前にも、出荷したかば焼きから抗菌剤が生体内で代謝してできる物質が見つかっており、安全対策を講じていなかった疑いが出てきた。

ウナギ偽装で報酬1億円 魚秀側、詰め替え業者に

ウナギ偽装で報酬1億円 魚秀側、詰め替え業者に
中国産ウナギの偽装事件で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)側から、箱の詰め替え作業などの偽装行為の実行役とされる高松市の水産会社元専務に、報酬として約1億円が支払われていたことが、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部などの調べなどでわかった。

【続報】ミサイル発射の誤警報は2つの人的ミスが原因、消防庁が正式発表

【続報】ミサイル発射の誤警報は2つの人的ミスが原因、消防庁が正式発表
消防庁は2008年7月3日、福井県美浜町全域で6月30日に「ミサイル発射」の緊急警報が誤って流れた原因を正式発表した。既報の通り、2つの人的ミスが重なったというのが真相である。

福井の「ミサイル着弾」誤報、原因はプログラム不良

福井の「ミサイル着弾」誤報、原因はプログラム不良
関西電力美浜原発がある福井県美浜町で先月末、「ミサイルが着弾する」との誤った情報が町内に放送される騒動があり、誤報の元となった「全国瞬時警報システム」(Jアラート)を運用する総務省消防庁は3日、機器点検時のテスト情報を消去するプログラムが働かなかったことが原因だった、と発表した。

見張り怠った容疑、航海士を書類送検 明石海峡事故

見張り怠った容疑、航海士を書類送検 明石海峡事故
神戸市沖の明石海峡で3月、3隻の船が衝突して貨物船が沈没し、フィリピン人乗組員3人が死亡し、1人が行方不明になった事故で、第5管区海上保安本部は3日、最初に衝突した兵庫県姫路市の砂利運搬船、第5栄政丸(496トン)の1等航海士(36)と、日本船籍のタンカー、オーシャン・フェニックス(2948トン)の2等航海士(54)を、業務上過失致死と業務上過失往来危険容疑で神戸地検に書類送検した。

解体現場の足場傾き線路内に JR横須賀線運転見合わせ

解体現場の足場傾き線路内に JR横須賀線運転見合わせ
3日午後4時30分ごろ、東京都品川区のJR横須賀線品川―西大井間で、線路沿いで解体中の建物の足場が傾いて線路内に入ったため、同線の東京―逗子間、湘南新宿ラインの一部が運転を見合わせている。午後7時ごろには復旧する予定という。

リタリン仕入れ記録ずさん 京都の院長を書類送検

リタリン仕入れ記録ずさん 京都の院長を書類送検
覚せい作用と依存性がある向精神薬「リタリン」を法定の記録を残さずに仕入れたとして、近畿厚生局麻薬取締部は3日、京都市の心療内科クリニックの院長(49)を麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で京都地検に書類送検した。

偽装ウナギの抗菌剤、過去にも度々検出

偽装ウナギの抗菌剤、過去にも度々検出
中国産ウナギから検出された合成抗菌剤マラカイトグリーンは、発がん性が疑われ、日中両国とも養殖業での使用は禁止されている。食品衛生法では、別に基準がある場合を除いて、微量でも検出された食品は販売できない。

偽装ウナギから禁止抗菌剤 神港魚類の回収分

偽装ウナギから禁止抗菌剤 神港魚類の回収分
水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)は3日、同社が仲卸業者らから回収を進めている偽装かば焼きの一部から、使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」を検出したと発表した。同社はウナギ輸入販売会社「魚秀」(大阪市)側から仕入れたかば焼きが中国産と判明したため、自主的に検査したという。

2008年7月3日木曜日

宇宙飛行士の心と骨チェック ミスや骨量減の防止研究へ

宇宙飛行士の心と骨チェック ミスや骨量減の防止研究へ
国際宇宙ステーション(ISS)に日本の船内実験室ができ、日本人宇宙飛行士が来年から宇宙に長期滞在する。これを見すえ、宇宙航空研究開発機構などが、宇宙飛行士のストレスを自己診断する機器の開発や無重力で骨の量が減るのを防ぐ研究計画を進めている。

ウナギ偽装、全国一斉捜索

ウナギ偽装、全国一斉捜索
中国産ウナギの偽装事件で、兵庫、徳島県警の合同捜査本部は3日午前、不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)と、水産最大手・マルハニチロホールディングス子会社の水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)などの捜索を始めた。捜査本部は、架空の会社を製造元にし、複数の業者を介在させる大がかりで悪質な偽装工作の解明には強制捜査が不可欠と判断した。詐欺容疑などの適用も含め関係者の立件を目指す。

新幹線、急ブレーキ またブレーキ さらにブレーキ

新幹線、急ブレーキ またブレーキ さらにブレーキ
2日午後11時5分ごろ、広島県福山市内を走行中の山陽新幹線「ひかり489号」(乗客約50人)で、緊急ブレーキが作動して停止した。異常が見つからず、間もなく運転を再開したが、同19分ごろに同市内で再び緊急ブレーキがかかった。ブレーキを解除して発車したところ、同35分ごろ、同県三原市内でまた作動した。けが人はなかった。3日午前0時半すぎに運転を再開したが、後続の新幹線に最大78分の遅れが出るなど、約220人に影響した。JR西日本が原因を調べている。

がん拠点病院、3割医師不足 国立がんセンターも

がん拠点病院、3割医師不足 国立がんセンターも
都府県のがん診療拠点に指定された全国47病院のうち、3割弱にあたる13病院で、手術を担う外科医、麻酔科医のいずれかが不足していることが、朝日新聞社の調べでわかった。がん診療の頂点にあたる国立がんセンター中央病院(東京)では3月以降、麻酔科医の一斉退職から手術数を2割減らしている。手術数の減少や「手術待ち」の延長など、がん診療にも深刻な影を落としている。

薬害肝炎、カルテのない患者が提訴へ 新潟地裁

薬害肝炎、カルテのない患者が提訴へ 新潟地裁
出産時に血液製剤フィブリノゲンを投与されて薬害C型肝炎に感染したとして、診療記録(カルテ)のない新潟県内の女性患者が4日、国を相手取り、救済法に基づく2千万円の給付を求めて新潟地裁に提訴する。女性が主な証拠とするのは、輸入血液製剤に特徴的な肝炎ウイルスの遺伝子型で、薬害C型肝炎訴訟では全国で初めてという。

行方不明者の帰還祈り、漁港で法要 漁船転覆事故

行方不明者の帰還祈り、漁港で法要 漁船転覆事故
千葉県沖の太平洋で福島県いわき市の巻き網漁船第58寿和(すわ)丸(乗組員20人)が転覆・沈没し、4人が死亡した事故で、行方不明者13人の帰還を祈願する「施餓鬼(せがき)」法要が2日、同市の小名浜漁港であった。13人の家族や親族らはその後、捜索に向けて出航する僚船に向けて「お父さーん」「待ってるぞー」などと声を限りに呼びかけた。

ウナギ偽装、運送会社倉庫借り作業 使用料は300万円

ウナギ偽装、運送会社倉庫借り作業 使用料は300万円
中国産ウナギの偽装事件で、箱の詰め替えなどの偽装作業が、高松市内の運送会社が所有する冷蔵倉庫で行われていたことが、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部の調べでわかった。男性7~8人が約1カ月半にわたって実施。運送会社には、偽装の実行役とされる男性から使用料などとして現金約300万円が支払われたという。捜査本部は関係者から事情を聴き、偽装工作の全容解明を進める。

うなぎブランドマーク無期限使用禁止 一色うなぎ漁協

うなぎブランドマーク無期限使用禁止 一色うなぎ漁協
愛知県一色町の一色うなぎ漁業協同組合が、台湾からの輸入ウナギの一部に地域ブランド「一色産うなぎ」の認証マークをつけてかば焼きなどの加工品を売っていた問題で、マークを管理する愛知県一色町の一色産うなぎブランド普及協議会が、漁協に対し、マークの無期限使用禁止の処分をしていたことがわかった。

超小型衛星で温暖化監視 ウェザー社、10年打ち上げへ超小型衛星で温暖化監視 ウェザー社、10年打ち上げへ超小型衛星で温暖化監視 ウェザー社、10年打ち上げへ

超小型衛星で温暖化監視 ウェザー社、10年打ち上げへ
気象情報会社「ウェザーニューズ」(本社・東京)は2010年、地球温暖化を監視する人工衛星を打ち上げる。温室効果ガスを観測し、北極、南極の海氷を撮影し、携帯電話にも配信する。国連に登録された日本の人工衛星は118機。国や大学の研究機関のものが多く、環境監視の目的で企業が打ち上げに成功すれば日本初となる。

「しゃぶ菜」肉使い回し 新潟、大阪、岐阜でも

「しゃぶ菜」肉使い回し 新潟、大阪、岐阜でも
全国でしゃぶしゃぶ食べ放題の「しゃぶ菜(さい)」21店など飲食店371店を展開する「クリエイト・レストランツ」(本社・東京都渋谷区)は1日、新潟市、大阪市鶴見区、岐阜県本巣市の「しゃぶ菜」で、客が食べ残したしゃぶしゃぶ肉を、別の客に使い回していたことを明らかにした。

ウナギ偽装、3日にも家宅捜索 虚偽表示の疑い

ウナギ偽装、3日にも家宅捜索 虚偽表示の疑い
中国産ウナギの偽装事件で、兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は3日にも、ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)や関係先を不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで家宅捜索する。架空・ダミー会社を介在させ、隠蔽(いんぺい)工作を図るなどの悪質な手口から、組織的な偽装が常態化していた疑いが強いとみて、全容解明に乗り出す。捜索先は6都府県の数十カ所に上る見通し。

肝炎リスク製剤、7割は投与告知できず 医療機関公表

肝炎リスク製剤、7割は投与告知できず 医療機関公表
厚生労働省は1日、B・C型肝炎感染の危険性がある血液凝固第8、9因子製剤を、血友病以外の患者に投与した可能性がある1825の医療機関名を公表した。このうち185施設で計1622人への投与が確認されたが、本人や遺族に告知できたのは計419人と全体の26%にとどまった(1825医療機関の一覧は下記関連リンク参照)。

2008年7月1日火曜日

緊急時の連携に課題 地震被災の栗原市は10町村合併

緊急時の連携に課題 地震被災の栗原市は10町村合併
死者12人、行方不明者10人を出した岩手・宮城内陸地震は、合併市が抱える問題も浮き彫りにした。最も大きな被害を受けた宮城県栗原市は3年前に「平成の大合併」で10町村が一つにまとまってできた新しい市だ。初期の対応では混乱もみられた。

昨年もウナギ偽装、中国産を九州産に 神港魚類と魚秀

昨年もウナギ偽装、中国産を九州産に 神港魚類と魚秀
中国産ウナギのかば焼きを「三河一色産」と偽って販売したとされるウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)が昨年、「九州産」などと偽装された中国産ウナギのかば焼きの販売にかかわっていたことが農林水産省の調査でわかった。「一色産」の偽装に関与したとされる神港魚類の課長がこのときも担当していたが、両社は「九州産」の偽装への関与を否定している。

不明者の専従捜索終了 漁船転覆事故で海上保安本部

不明者の専従捜索終了 漁船転覆事故で海上保安本部
千葉県沖の太平洋で福島県いわき市の巻き網漁船第58寿和(すわ)丸(乗組員20人)が転覆、4人が死亡、13人が行方不明になっている事故で、第2管区海上保安本部は30日夕、専従捜索の終了を決め、対策本部を解散した。今後は海上保安庁が、巡視船や航空機による哨戒活動で行方不明者の発見に努めるという。

「格安」スカイマークも大幅値上げ 9月搭乗分から

「格安」スカイマークも大幅値上げ 9月搭乗分から
スカイマークは30日、9月搭乗分の普通運賃を国土交通省に届け出た。羽田―福岡を前年同月より5千円(27%)、羽田―新千歳を6千円(34%)値上げし、ともに2万3800円にする。安さが売りの新規航空会社にも、燃料高の転嫁が広がってきた。

500系新幹線が「こだま」に 時速300キロ、11歳

500系新幹線が「こだま」に 時速300キロ、11歳
東海道・山陽新幹線の「のぞみ」として主に走っているJR西日本の500系車両が、年末から山陽新幹線の「こだま」になることになり、試験走行が始まっている。

全日空機内に煙、乗客ら乗り換え 羽田空港

全日空機内に煙、乗客ら乗り換え 羽田空港
30日午前10時30分すぎ、東京都大田区の羽田空港を出発しようとした福岡行き全日空249便(ボーイング767型)の機内に、白煙のようなものが充満した。乗客・乗員計198人は機外に誘導されて別の機体に乗り換えたが、けがはなかった。全日空が原因を調べている。

うなぎ偽装、週内にも家宅捜索 虚偽表示容疑

うなぎ偽装、週内にも家宅捜索 虚偽表示容疑
ウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)と水産物卸売会社「神港魚類」(神戸市)が、中国産のウナギのかば焼きを「三河一色産」と偽装して販売していた問題で、兵庫、徳島両県警は30日午後、兵庫県警に合同捜査本部を設置する。今週後半にも不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑で、両社や偽装工作の実行役とされる高松市のブローカーなど関係先を一斉に家宅捜索する方針。

「ミサイルが着弾する」誤警報、防災無線で 福井・美浜

「ミサイルが着弾する」誤警報、防災無線で 福井・美浜
ミサイル発射情報、当地域にミサイルが着弾する恐れがあります――。福井県美浜町で30日午後4時35分ごろ、防災無線を通じて町内全域に緊急放送が流れた。システムの誤作動で、町は約10分後に誤報だったと放送したが、町民から一時、「本当か」などと数十件の問い合わせの電話が殺到する騒ぎになった。