2007年6月12日火曜日

NTTひかり電話トラブル関連

NTTのひかり電話障害はコマンド間違いが原因、待機系は稼働せず
NTT東日本とNTT西日本は5月24日、昨日午前にIP電話サービス「ひかり電話」が両社の間で不通になったトラブルについて詳細を発表した。問題を起こしたのは、両社のひかり電話網をつなぐ中継網内の呼制御サーバー。入札によって、NTT東子会社のNTT-MEが提供している。

「ひかり電話」はまだまだ止まる
交換手を介さずに電話をつなぐ「自動電話交換機」が日本で初めて導入されたのは1926年1月のことという。当時は故障が多かったに違いない。それから80年あまり経ち、電話交換機による固定電話サービスは完成の域に到達した。家から固定電話をかけて、つながらなかったという経験をした人はもういないのではないか。

ところがここへ来て、電話がつながらないという事態が相次いで起きている。NTT東日本とNTT西日本の「ひかり電話」故障である。先月でいうと、 5月15日から16日、23日、28日にそれぞれ、ひかり電話がつながらないトラブルが発生した。ひかり電話は2006年にも、3月、4月、9月、10 月、12月と、つながりにくい状況になっていた。電話が日本に上陸して100年以上が経ったが、電話が簡単にはつながらない時代が再びやってきた。

「情報システム事故」、技術者だけでは防げない
5月後半、全日本空輸、NTT、JRの情報システムで相次いで事故が起きた。いずれの場合も、些細な操作ミスや切り替え作業が、システム全体が停止するような悪影響を与えてしまい、しかもなかなか原因を特定できなかった。残念ながら今後も、情報システムの事故は続くだろう。そうならざるを得ない構図について、日経ビジネス誌に「ITの07年問題は“逃げ水” 全日空などシステム障害、対応には限界も」という一文を書いた。本欄においては、情報システムの根本的な事故防止策について考えてみる。

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